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クラリネット雑学ノート

9月24日で、http://hornpipe.exblog.jp/に引っ越しました!

巨大恐怖症

2005年09月13日 | その他
子供のころから大きな滝が苦手だった。
白亜の大観音像や大仏は、今でもあまり見たくない。
大きな天文台の巨大大望遠鏡を写真で見たときは、下半身が落ち着かなかった。
科学雑誌を開けたら、突然、大竜巻の写真が目に飛び込んできて、卒倒しそうになった。

漠然と、なにか大きなものが自分は苦手なんだと思っていたら、それが「巨大恐怖症」という立派な(?)ビョーキだと最近知った。仲間が他にもいることも初めて知った。

大きければ何でも怖いわけではない。山やビルなどは、どんなに大きく、高くても平気。
人の意表を突いて巨大なものがダメなのかも知れない。大観音像や牛久の大仏(ご存知?)などは、それを逆手にとって人を呼び寄せているのだから、普通の人は平気なのだろうけど。

息子がある日、そんな「巨大人工建造物」ばかりを集めたサイトを見ていた。「怖くない?」と聞いたら、「ちょっぴり怖い」と答えた。

息子のフライト

2005年09月09日 | その他
中学生の息子が最近、フライトを楽しんでいる。
コンピュータゲームではなく、正真正銘の飛行機によるフライトだ。

近くにある小さな飛行場で、息子のクラスメイトがセスナの飛行教習を受けていて、たまにその子に同乗を誘われるのである。当日は彼と待ち合わせて、仲良く自転車で飛行場まで行く。

もちろん教官がつくが、その子は離着陸もこなせる腕前らしい。冗談半分に「今度、うちの真上を飛んでくれって頼んでみてよ」と言ったら、ある日、本当に飛んでくれた!

遠くからブーーーンという飛行音がしてベランダに出てみると、セスナが大きくこちらに旋回してくるのが見えた。「来た、来た!」と叫ぶと、母親があわてて近くの空き地に飛び出して行った。
機は正確にこちらに針路を取り、ぐんぐん近づいて来る。見ると、母親は空き地の真ん中に仁王立ちになり、大きく両手を振り回していた。

帰って来た息子に「お母さん見えた?」と聞くと「分からなかった」という。ガッカリした母親が「家は分かったでしょ?」と畳みかけると、「それらしいのは見えた」というだけで、要領を得ない。
なんでも、操縦していた教官が、よく見えるようにとわざわざ機体を大きくバンクさせてくれたおかげで、息子は一瞬パニクったらしい。「けっこう怖かったよ」

それでも必死に撮った写真が、上の写真。我が家がたしかに写ってます。

この夏の小旅行(完)

2005年08月24日 | その他
日本の自然保護運動の原点ともいえる尾瀬は、福島県の最南端にある。そこから地図上を北にトレースすると、駒止湿原などのある会津高原、さらに猪苗代湖を越えて裏磐梯高原へと続く。いずれも水と森の豊かさで共通した景観を持つ。
さらに気付いたことは、山懐に湿原や湖沼を抱える尾瀬の燧ケ岳と磐梯山の相似。どちらも周りの山からやや離れて立つ独立峰的な成層火山である。

一方で、この高原ラインの東側には、北から一切経山、安達太良山(鉄山)、那須岳と、今も硫黄の噴気を上げる活動的な火山が一直線に連なる。
「静」と「動」のこれほどすぐれた山岳景観が共存する地帯(県)は、他にないのではないだろうか?
(8月17日、浄土平に登る磐梯吾妻スカイラインの途中から、磐梯山と猪苗代湖方面を見る)

この夏の小旅行(4)

2005年08月24日 | その他
雲と見えた白い帳が徐々に明るくなり、上空に青みが差し始めると、霧はあっという間に晴れて抜けるように澄んだ青一面の世界が目の前に広がった。森にくっきりと縁どられた湖。磐梯山の爆裂火口が、鏡のような湖面にわずかに揺らいだ影を映す。
(8月17日早朝、桧原湖畔のホテル裏庭から)

この夏の小旅行(3)

2005年08月24日 | その他
湖沼群を巡る散策ルートのなかで、唯一、五色沼のコースでは下界の喧騒を運ぶ人に多く出会った。沼ごとに立てられた案内板もご覧のとおり。
(8月16日、青沼)

この夏の小旅行(2)

2005年08月24日 | その他
葦と藻草の岸辺を離れて水鳥が静かに沼を渡っていく。柔らかい木々に囲まれた清潔な高原風景。
リゾート地とはいえ、国立公園の景観保護からか別荘開発は規制され、町のメインストリートにも派手な看板は見当たらず、どこか異国情緒すら漂う。
(8月16日、レンゲ沼)

この夏の小旅行(1)

2005年08月24日 | その他
南東北の脊梁をなす火山帯がつくり出した湖沼群や湿原、その水に育まれた豊かな森が、裏磐梯高原のテーマだ。
(8月16日、片瀬沼散策ルートの展望台から)

赤城山の夏

2005年08月12日 | その他
自宅北側の2階の小窓から赤城の黒桧山がちょっぴり見える。
埼玉からは近い山なのに、見える日は意外に少なく、夏の日中は大気の水蒸気に阻まれて、まず見えることがない。

昨日も、上武道を北上し、山裾に入っても赤城は灰色一色だった。
ところが、標高1000m付近から始まるヘアピンカーブを登り、荒山の西麓を周り込むあたりから上空には薄日が差し始め、最後の急坂を回って新坂平の牧場に飛び出ると、強い夏の陽が草原を照り付けていた。

小沼の駐車場に車を止め、沼の東側の半周を取り巻く尾根を歩いた。最高点の長七郎山は展望の良い山なのに、関東平野は湧き立つ白い雲に覆われている。沼の向こうに見える荒山も、南側に雲が渦を巻き、鍋割山に続く稜線は途中で雲の中に消えている(写真)。
湿った夏の南風が赤城の山にぶつかり、山ろくを上昇気流となって駆け上って雲を形づくる。平野部から赤城が閉ざされてしまう理屈がよく分かって面白い。

長七郎山を下り、瞬時ガスに覆われた「おとぎの森」を楽しんで、再び小沼へ。計2時間ちょっとのハイキング。
明るい赤城の山上を後にして、再び曇天の下界へ下る。大胡の町を過ぎる辺りからは雨まで降り出した。

※写真は長七郎山から見た荒山。南面に雲が湧き立つ。


閑話休題です

2005年08月12日 | その他
免許取り立ての娘の腕試しを兼ねて、赤城山へドライブとハイキングに行く。
自分の車の助手席に座るのはこれが初めてだが、正直、尻が落ち着かなかった。

対向車を気にし過ぎるのか、しばしば路肩ギリギリを走り、ヒヤッとすると同時に胃がキューッと縮む。車線変更では、後方確認よろしく首を思いっきり後ろに捻るので、ハンドルはふらつき、スピードは減速。後続車は無常にも次々と追い越して行き、娘はパニックになる。こっちも「ワッ!」と叫びたくなるが、そこはぐっとこらえて「大丈夫、大丈夫」。
赤城山ろくの信号で、つい左折を指示するのが遅れ、彼女は一瞬戸惑った。「そこ左だよ、大丈夫、大丈夫」と言ったら、見事、赤信号を無視して左折。停止した後続の車2台から思いっきりクラクションを浴びてしまった。
以来、父の「大丈夫」は神通力を失い、車内はしばし無言状態。

私の運転歴は娘の年齢と同じである。娘が生まれるというので、30過ぎで教習所に通い、予定より大幅に遅れて(!)彼女が生まれた1ヵ月後に晴れて免許を手にした。
母親に抱かれた娘の2度目の外出が、彼女の初ドライブだった。
自宅を出て2番目の狭い路地を左折するとき、後席の母親が「あっ」と小さく叫んだ。「えっ?」と思ったが遅かった。ガリガリガリッ! 車体左後部のドアを、人家のコンクリートの壁に強くこすり、べっこりと丸く大きな凹みをつくった。
以来、母親はいまだに私の運転を信用していない。

この父にしてこの娘ありか。助手席で安眠できる日は当分来そうにないなぁ。

※写真は何とか無事に辿り着いた赤城山の「おとぎの森」で。ミズナラの森に折りよくガスがかかり、幻想的な風景が現われた。


日本の海岸線の長さは世界一!?

2005年07月09日 | その他
槌田敦「資源物理学入門」より
「日本の海岸線の長さは、三万二〇〇〇キロメートル、地球の全周の八割もあって、ソ連、オーストラリアに次いで世界第三番目の長さである。ソ連は北極海、オーストラリア西海岸は砂漠だから有効な海岸線の長さは、日本が一番である。」

豊富な水資源が日本を石油文明国にしている、という話。(中東諸国は産油国なのに石油文明国でないのは、水資源が乏しいから)