幼稚園の月組の窓の下(道路側の軒下)には25年ほど前には、たくさんのアリジゴクの巣がありました。アリジゴクは薄羽蜻蛉(ウスバ・カゲロウ)の幼虫で、蜻蛉(カゲロウ)のぎこちなく飛ぶ姿からは想像もつかない屈強な面構えで、巣に落ちるアリを待ちかまえます。乾いた日陰の砂地にしか巣をつくらず、今のような基礎をコンクリートで固めてしまう砂地の「縁の下」のない住宅が増えてからは、トンと姿を見なくなりました。そこでアリジゴクの復活を試みるべく、昨年(平成18年)の7月、小学生のAちゃんの手伝いで、月組の縁の下の草を刈り、石をのけ、砂場の砂を敷いていきました。蜻蛉は ちゃんとその場所を見つけて、去年の夏休み、卵を産みつけました。去年は巣とアリジゴクの撮影に失敗して残念な思いをしましたが、今年!やっぱり復活しました!!月のクレーターのように見えるのが巣で、直径5㎝ほど。巣をほじくってアリジゴクに出てきてもらいました。体長わずか6㎜。R平くん、見ていますか? 約束を果たしてアリジゴクは帰ってきましたよ!!