将棋界の年度末。
今月は、順位戦の最終局がいくつもあり、色んなドラマが
待ち受けております。
3月7日に行われたC級1組最終局。
絶対勝って昇級するだろうと思われていた渡辺竜王がまさかの敗戦。
しかし同星の岡崎六段が、我らのコーヤンに破れた為、
渡辺竜王、辛くも昇級。
コーヤンファンの俺にとっても、なかなかのドラマでした。
そして今日3月10日は、64期B級2組最終11回戦。
この日の注目はなんと行っても内藤國雄九段
昇級枠2名の内1名は、畠山鎮六段に決定してますが、もし最終戦で
内藤九段が勝てば66歳で昇級になります。
歳を取れば衰えていくのは、将棋の世界も同じ。
66歳での昇級は、今までの記録(60歳で昇級)を抜く、素晴らしい
記録になります。
そんなワケで▲田中寅彦九段 ▽内藤國雄九段の対局を
ネットでずーっと見ておりました。
正直俺のレベルじゃ、どっちが優勢かってのはあまりわかりません。
時折棋譜に付けられるコメント(誰のかわからんけど)には
ずーっと「内藤九段優勢」と書かれてました。
内藤九段優勢と言われ続けて大詰の118手目。
ここで▽8七角からの詰みがあったそうです
▽8七角▲同金▽8九龍▲同玉▽8八銀▲同銀▽7八銀・・・
とにかく25手詰め
検討陣は詰みを見つけてたらしいです。
しかし内藤九段はここで▽5三角・・・
それを見た田中九段は▲7六銀!
▽同飛なら▲2三歩成から即詰みだそうです。
この▲7六銀で勝負がつきました。
0:26、内藤九段133手で投了。
まさかこんなドラマになろうとは・・・。
詰め将棋作家としても知られる内藤九段でも、実戦では詰みを
なかなか発見できないんですね。
さて、内藤九段が敗れて昇級の可能性は杉本七段か森けい二九段
に絞られてます。
杉本七段が勝てば、すんなり昇級。
負ければ森九段が昇級。
現在杉本七段の対局の結果待ちの状態ですが・・・
午前1時37分、157手でまだ対局中です
ちとしばらく観戦・・・
・・・
(・"・;) ウッ
1:43、174手で杉本七段・・・投了です・・・。
相振り飛車のバイブル、『相振り革命』を書かれた杉本七段・・・
上がって欲しかった
まさか相振りで負けるとは・・・
これもドラマですね。
とゆーワケで森九段の昇級が決まりました。
対局が始まるまでは5位だった森九段が昇級するのもドラマ。
66歳の内藤九段は昇級できませんでしたが、59歳の森九段の昇級も
素晴らしいと思います。
おめでとうございます
いやー、今日も面白い将棋が見れました