内藤環境管理株式会社の”あなたの分析室”だより

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飲料水(飲み水)分析の多検体短納期へのステップ

2008-12-16 22:00:00 | 技術情報 水質分析

Cyuuta_6  こんにちは、チュー太です。

今回は、飲料水(飲み水)の分析についてお話

したいと思います。

飲料水の分析項目には、いろいろなものがあるんですが、

ここでは、その中でも一番ご依頼の多い、9項目について

ご紹介します!

これは、水道法によって1ヶ月毎に1回以上測定しなければ

ならない項目と定めれているものなんです。

その内訳は、一般細菌、大腸菌、塩化物イオン、有機物

(TOC:全有機炭素の量)、pH値、味、臭気、色度、濁度

です。

(詳しくは

http://www.knights.jp/knightsreport/reports/KR08004.pdf

 をご覧ください。)

Photo_7 今現在、当社では多検体を短納期で分析結果を

ご提供させて頂いていますが、昔は、色度・濁度

の分析を行うとき、目視(人の目で色や濁り具合

を確認)で結果を出していたんです。

また、塩化物イオンや有機物は手作業で分析していたそう

です。

(※ 当時は、過マンガン酸カリウム消費量でした。)

Photo_8

実は、これが非常に手間のかかる操作で、多検体

分析するのに苦労していたようです。

そのため、お客様への結果の連絡が遅れることも

あり、ご迷惑をおかけしていたこともありました。

そこで、どうにかして多検体を短納期で分析できないか思案を

重ね、分析装置の開発会社と協力し、自動分析装置を作ること

ができました。

しかしこの初号機でも、色度・濁度を正確に測定できないという

問題点があり、色度・濁度は目視で検査していました。

     Photo_9  

 そしてその後、いろいろな試行錯誤のうえ、

 色度・濁度計の精度を向上させた自動分析装置

 を完成させ、今では多検体を短納期で分析する

 ことが可能になっています。

自動装置の完成時はみんなで喜びあったと聞いています。

飲料水は、人の健康に非常に密接しています。

分析結果を早くお知らせできるということは、もし基準値を

超えた場合、すぐに水の供給をストップすることができ、

その水を利用せずに済んだり、早いうちに対策を立てられる

ことで、みなさんの安全で快適な生活を守ることができるん

です!

これは、とても大切なことだと思いませんか?

Photo_10 分析担当者は、人の健康に直接左右する大事な

分析を担っているという使命を持って、これから

も精進していきます。

内藤環境管理株式会社のホームページ

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