アポイ岳ってどこにある?
北海道の「えりも岬」の手前の様似(さまに)町にあります。
GoToトラベルなどを使って旅をするのは、お得感よりも観光の賑わいを国内の人で盛り上げるという事だと思います。北海道の観光地にあれだけいた「東アジア」「東南アジア」の人達がほとんど見られなくなって6ヶ月ほどになります。
北海道で言えば、これまでは道内の地元客よりもアジア圏の人達の観光にシフトしていたために、思い立って宿泊施設を検索しても、満室か料金が激しく高値で二の足を踏んでしまっていました。
この期間中は、観光と言っても三密を避けるということなので泊まりがけでの計画は「登山」にしていました。
7月のGo Toトラベルの開始されてすぐの24日、旭岳の登山ではロープウェイ内ではマスクをしますが、登山中は誰もしていないのが普通です。
(※マスクなんて着用して登ると命の危険さえあります)
この記事はもう一つのblog「バックパックを背負って雨の旭岳へ---テクテクと。」にて詳しく書いています。
余談でした。
今回は、比較的登りやすい「アポイ岳」に行ってきました。札幌の自宅からえりも方面へ向かってマイカーで4時間弱、朝から登りはじめて山頂で昼食を摂って下山です。
何度も登っているので、今回はちょっとだけ違った視点でアポイ岳を登って見ようと思います。
アポイ岳は、5合目まではあまり視界が利かないのですが、森林の中をトレースしていくので陽射しが強くてもヒヤンとしたそよ風を感じることができます。
ヒグマに備えて、巨大な鐘鈴が設置されています。
森林浴さながら、きれいな空気を楽しめます。
避難小屋のある5合目からは、ちょっと様相が変わります。
馬の背を過ぎるとグッと高度を上げていく登りと燦々と降り注ぐ太陽光からは逃げ場所がありません。天気の良い日は、熱中症に気をつけましょう。
山頂は、小さくこぢんまりしていて視界がないのに対して、この8合目~9合目あたりまでが810mほどの低山でありながら、高度感を感じられて好きという人も多いです。
もちろん、このアポイ岳は高山植物のお花畑として花の百名山としてが一番有名です。
見頃は6月~7月だとおもいましたが、さすがお花畑と言われるアポイ岳です。
それにしても、妻(相方)のiPhone SE2のカメラ性能はさすがです。私が持ち歩くコンデジやXperia 5に比べてもきれいに撮し出します。
山頂には「小さな祠」があります。
どの山にも歴史的に信仰登山があるのが普通なので、あまり気にとめていなかったのですが、祠の横に「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」と書かれています。
『天之御中主神』は日本神話の古事記に出てくる最初の神とのことですが、その真意はわかりません。しかし私が知っている『天之御中主神』と言えば、一番身近な祭神は、北海道神宮の札幌支部「相馬神社」があります。
ここも「札幌50峰」のひとつ「天神山」、と言っても標高89mと超低山ですのでここの参道は長い坂道を登っていきます。
札幌50峰は、札幌市の刊行物「さっぽろ文庫:インターネット版」の48巻「札幌の山々」によると、以下の山になるようです。その中でも、6番目の天神山は50峰で一番低い山です。
この天神山にある相馬神社に書かれている略記に『天之御中主神』は、『天地自然、万物の生育発展を主宰する神』とあります。
この説明が一番わかりやすいと思っています。
話を戻すと、科学的な側面として「地質遺産」としても価値が高い、地下深くのマントルが地球規模の変動によって地表に現れアポイ岳を形づくったと考えられています。80種類もの高山植物の植生もめずらしい事だと思います。
このアポイ岳の誕生や植生は、ビジターセンターのパネルで理解できるのですが、この「天地自然、万物の生育発展・・・」の神を山頂に置かれる意味が垣間見えます。
神社や祠巡りをする人にとっては意外なスポットかもしれません。
アポイ岳は初心者や小学生でも登れる低山ですが、くれぐれも観光スタイルでは登らないように。
下山の後は、いつものように温泉です。
ここには、「アポイ山荘」の温泉でリラックスできます。
温泉使用のエコバッグ、Marchel(マルシェル)ショップで販売しています。
5合目からは岩場が続くのでトレッキングシューズなど、アウトソールがある程度しっかりしたものが、オススメです。