goo blog サービス終了のお知らせ 

木好きの気づき

田舎暮らしの女性一級建築士が、
仕事に関係あることないこと、
きまぐれにお話しします。

見積りに悩む社長

2015年06月04日 09時19分49秒 | お仕事
また、社長が見積りで頭を痛めています。

ひとつは、屋根の葺き替え。
屋根工事は、瓦をのせかえればOKだと思いきや
足場を組み、古い瓦をとって処分し、
下地を直し、ようやく新しい瓦をのせます。
その工程ひとつひとつに、
けっこう馬鹿にならないお金がかかります。
たぶん、一番、おきゃくさまがたが
「え?」と思われるのが足場代。
安全に工事をするためには、必要不可欠ですが
なかなかの金額になっています。

瓦の工事自体は、まあ妥当な金額かな、
という感じなので、
今回頼んだのとは別の
解体処分の業者さんと、足場の業者さんに
再見積りをお願いしているようです。

「このままの金額じゃ、
 こわくてお客さんに見せられない~」
とおびえながら、PCとにらめっこちゅうです。

もうひとつは、トイレの改修工事。
下水の配管からやる工事なので、
こちらもけっこうかかります。
お若いおきゃくさまなので、
なんとか少しでもリーズナブルにやってあげたい、
そういう気持ちで社長も頑張っています。

当初のご提案では、今あるトイレを使いながら
改装を進めて、なんとか、仮設トイレを使わず
工事を終えられるようにと思ったのですが、
おきゃくさまのご希望で、トイレの位置をかえると
先に、今のトイレを壊さないといけなくなり
そうすると、少しの間、仮設トイレ使用となります。

そうなると、当然、仮設トイレ代も
工事費に含めなくてはならず、見積り金額が上がります。
それが、社長は、いやなのです。

わたし的には、おきゃくさまのご希望で変更なのだから
その分、金額が上がるのは、おきゃくさまも
ご納得なのでは?と思うのですが、
社長は、それすら許せないようです。

なんとか、ほかの工程や工法を変更してでも
見積金額をかえず、仮設トイレをつけたいらしいです。

社長の苦悩は、しばらく続きそうです・・・。


会社のHPも見に来てくださいね。
長野建設株式会社








感謝の気持ちはどこ?

2015年05月07日 09時49分12秒 | お仕事
毎年、年度初めに、
前年度にやった工事の請負金額などを、
社会保険労務士さんに届け出ます。
労働保険の算定に使うそうです。

「今年は、工事も収入も少なかったからな~」
と少々憂鬱なまとめの作業だったのですが、
やってみると、意外と工事自体は多かったようです。

確かに、一件一件の請負金額があまり高くなく
大規模な工事がなかったので収入は少ないのですが、
それでも、たくさんの方々に
お仕事をいただいていたんだな、と改めて思いました。

日々のやりくりがたいへんで
「仕事が少ない、売り上げも少ない、
 なにもかもいやだいやだ」
と思い続けていたような一年だった気がしていましたが
実際には、多くの方にご利用いただき
社長も頑張った一年だったのだなと、反省しています。

不安や不満ばかりが心の多くを占めて
お客さまや、外注工事会社の方や職人さんなど
関わってくださり、頑張ってくださった方々への
感謝の気持ちなど、全く感じる余裕がありませんでした。

だから、だめなのね~

と素直に反省し、心をあらため
また、新年度、元気に明るく頑張ります。

おうちやその他の建物に関するどんなささいなことでも
お気軽にご相談ください。
心をあらためた社長夫人がお待ち申し上げております。




一級建築士定期講習

2015年02月20日 09時27分37秒 | お仕事
昨日は、3年に一度受けなくてはならない
一級建築士定期講習でした。

こんなテキストを使ってやりました。
手前の本は、休憩時間中に読んでいたヒマつぶしです。
『風が強く吹いている 三浦しをん著』



9時~17時20分まで、休憩をはさみながらDVDを見る講習で
最後の一時間が修了考査でした。

最初のうちは、緊張感もあったので、
わりとハイペースの講習にも集中して
ついていかれた感じでしたが、
午後になり、眠くなり、全身がコリ始めると
とたんにぐだぐだになり・・・。

それでもどうにかこうにか講習は終わり
最後の修了考査が始まりました。

当日のテキストを見ながらの○×の2択、という
かなり思いやりのある試験でしたが
それでも、なんだか出来た気がしないです。

最初の5問くらいが全部○になって
「明らかにおかしいでしょ?」と思い、
そこでじっくり時間をかけ過ぎたのか、
40問中18問くらいのときに時間を確認したら
60分中25分が経過していました。
これは、そのあと、かなりハイペースで解かないと
時間ぎりぎりで、見直しもできない、と少々焦りましたが、
後半の問題の方が、見た瞬間にわかる問題が多く、
なんとか全部解き終わり、見直しもできました。

しかし、この講習、建築士として仕事をする限り、
3年に一度、ずぅぅっと受けなくてはならないので
この先、10年後20年後(!?)
果たして、ちゃんと講義のスピードについていけて
修了考査を時間内に解けるのでしょうか。

まあ、これについていかれなくなれば、
建築士としての資質にも問題が生じて、
仕事をしてはいけない、と自覚しなさい、
ってことなんでしょうかね。

70歳のおじいさん(失礼)が
建築士講習をがんばって受けているのは
それほど違和感ないかもしれないけど
70歳のおばあさん(失礼失礼)が
建築士講習って、なんかドンびきされそう。

いつのまにやら、周りで講習を受けている方々が
自分より、年下が増えていることに気づき
将来を憂える木好きでした。








鉄骨屋デビュー?

2014年06月17日 15時56分29秒 | お仕事
最初に言っておきますが、我が家は製材屋です。
材木を仕入れて製材機を使って
角材や板を作っています。
それを使って住宅などを造る工務店でもあります。

今日、ふらふらと工場を歩いていると、
いつも木材が置いてある作業台の上に、
細いながらも鉄骨が置いてあるのを発見しました。

今までも、鉄骨造の仕事はあったと思いますが
だいたいは、下請けさん任せにしていたようです。

が、今回は、どうやら社長がやる気になったらしく
「やれることはやる!」
と宣言し、何やら鉄骨を加工するらしいです。

ふうん、とうとう製材業のみならず
鉄骨屋さんまで始めるわけね。

地元では「製材屋」と呼ばれている我が家ですが
もう「製材屋」とは呼ばせない???

華々しく(?)鉄骨屋デビューです。


会社のHPも見に来てくださいね。
長野建設株式会社




悪徳業者ではございませんので・・・。

2014年06月03日 09時52分06秒 | お仕事
前々回書きました車庫と倉庫の雨漏りの修繕のご依頼で
社長といっしょにお客さまのお宅へお邪魔した時のこと。

お客さまがおっしゃるには、
「もう古いから屋根を張り替えないといかんと思う」
スチール製の折板で、30年以上はたっているそうですが
一度、塗装はし直したはず、とのことでした。

そこで社長が屋根に上って確認して見ると
「思ったほど、悪い状態ではないですよ」

これには、お客さまも意外だったようで、
ある意味、うれしい誤算。

社長も
「まだ、張り替えるような状態ではないです。」

張り替えを覚悟していたお客さまでしたが、
社長は、しつこいくらいに
「水がしみていきそうなところを、
 コーキングと塗装で埋めてみましょう。
 それで雨漏りが止まればラッキーですし
 止まらないようであれば、
 また別の方法を考えるのはどうですか?」
とご提案。

「別の方法」というのを、あれこれ考えながら
いろいろ雑談もしていると、お客さまが
「社長は、本当に商売っ気がないなあ。
 屋根に上がって見たのは社長だけなんだから
 『あー、張り替えないとダメですねえ』
 って言えば儲かるのに・・・。
 そういう業者だっているだろう。」

まあ、それはそうかな、と経理担当者としては
少し思ってしまいますが、
「そういう業者」になってしまえばおしまいです。
社長の、この商売っ気のない誠意ある仕事で
私たちは、ごはんが食べられるのです。

が、そんな社長と違って、妻は悪ふざけが好きなので
「そうですよねえ。
 『この柱もさびがひどくて危ないから』
 とか言っちゃえば、建て替えなのに・・・」
と、さらに悪徳業者的なことを言うと
お客さまも大爆笑で
「ありそうな話だよね~」

結局、社長がどうしても塗装を試したいと言うので
とりあえず塗装をして、念のため「別の方法」も考えて、
その工事にかかる費用のお見積りを作る、
ということで、打ち合わせは終了しました。


ブログをお読み下さっているみなさまも
誠意ある社長に、お仕事させていただけませんか(笑)


会社のHPも見に来てくださいね。
長野建設株式会社