(新)八草きよぴ(kiyop)非公式モリゾー愛ブログだトン

07年1月近江鉄道と名古屋の旅(その5・信楽高原鉄道乗って信楽に)

その4はこちら

さて再び八日市駅に戻ってきました。
次の貴生川行まで20分ほどあるので、駅のお手洗いで先ほど買った服を重ね着することに。
これで少しは寒さを凌げるかなと。

「長谷野」や「大学前」など朝日大塚~八日市間のどこかの駅で降りれば、未訪の駅を訪問して俗にいう駅降りを稼げるのですが、八日市は駅舎が新しいので綺麗なお手洗いもあるだろうと・・という事で戻ってきました。
という事で、感想としては期待を裏切らず、掃除が行き届いて特に不満はありませんでしたが、煙草かなにかで悪戯されたような跡があるのは少し気になるところ。

さて再び貴生川行に乗ることに・・・。
なんとやってきた電車は1編成しかいない特別な電車こと「あかね号」


写真A:この写真は日野駅で撮影)

これが「あかね号」
他の車両と同様に、種車は元西武の通勤車なものの彦根の自社工場で大改造を施し、98年の開通100周年を記念してデビューしたそうです。



側面窓も大きく観光向け車両という感じがします。
車体の角を落としてお洒落さを出しているのは他の車両と変わらない模様(前回の記事参照)。



車内の様子
(写真上)
転換クロスシートになっています。ドア間は5列配置でドア横は固定
雰囲気が大雄山線のクロスシート編成の第6・7編成に似ている感がしますね。
313系のようなJRの転換シート車と異なりつり革がドア横にしかありません。

座席は下記のサイト等によると185系の発生品では?との事ですが、そういわれると確かにそんな感じが・・・

(写真下)
車端部分はロングシートですがよく見ると、よくみると転換シートの部品がリサイクルされています。一見すると転換ロングシート風?

こういう車両が一編成だけいる。という話は事前に知っていたので、「どっかで乗れればいいんだけど・・・」と思っていたら、早々に乗ることが出来た上に、40分近く乗る長い区間で乗れて本当にラッキーです。

さて朝日大塚までは、さっき乗ったときに配線も見ておいたので、ここは快適な座席に座り貴生川を目指します。
朝日大塚を過ぎ再び配線を調べますが、ずっと立っているのも疲れるのと、折角のクロスシート車なので、空いていることをいい事に前よりの席にすわり駅付近だけ、その場で立ち上がって配線を調べるというセコイ作戦に・・。
「朝日野」という「朝・日野」なのか「朝日・野」なのか謎な駅を出ると次は日野駅。

ここで反対列車と行き違いで少々停車の模様。
しかも駅の構造が、長い対向式ホームの中央にある構内踏切を境に対面に、上下列車が停車するという編成写真撮影にはうってつけの構造。
さっそく下車して撮影することに・・・



行き違いの反対列車。あかね号と元が同じ形の電車とはとても思えません。
こちらのタイプは導入時期が比較的新しいようで、前面のデザインが少し今風?に改造されていますが、前面の角を落としていない為か少しのっぺらした印象が。

このタイプは結構見かけたので一大勢力になっていそうです。


この写真を撮っていたら、踏切がなり始め「もう発車だ。やばいやばい」と思い急いで車内に戻ります。
車内で座って待っていると、対向列車は発車したものの、こちらなかなか発車しません。
すると初老の駅員さんが車内にやってきて「」と思っていると
なんと私に向かって

駅員氏)「まだ発車まで少し時間があるので今のうちに写真撮れますよ」

と教えてくれてびっくり。
という事で再び外に出て、一番上の写真Aの「あかね号」の編成写真を撮ることが出来ました。
撮り終わって戻る時にお礼を言ったら「いえいえ」という感じ。親切で嬉しいものです。

ちなみにこの駅では側線に、ディーゼルカーの給油設備と思しき、田舎の小ガソリンスタンドにありそうな小さな給油機を発見しました。
近江鉄道は全線電化路線ですが、かって1986年に八日市~貴生川などの列車用に5両レールバスを導入したそうですが、「私鉄気動車の30年」誌によると、混雑列車の収容力の問題などがあり、再び電車運行に戻った結果、レールバスがフルで活躍した期間は5年もなかったというのは哀愁を感じます。
電化ローカル線のレールバス運行は名鉄が有名ですが、その影で給油設備がひっそりと過去の一部分を語っているかのようです。

さて日野を出ると駅間距離が長くなり、小山の間を走り途中にはトンネルもあるという、今までの平野とは一変した風景になるも、次の水口松尾を出るとまた一変し車窓には新興住宅地などが現れ「水口なんとか」という駅名の駅が続き終点貴生川に到着します。

さてここからは「あかね号」と別れ、信楽高原鉄道に乗り換えです。



狸のイラストが乗り換えを案内しています。
信楽線専用の改札などはなく運賃は車内や下車駅で払う仕組みの模様。
片道450円かかるので近江鉄道と共通で1000円のフリー切符のお得さが改めて際立ちます。



信楽高原鉄道の乗り場はJR草津線の草津方面行乗リ場と同じ島の隣同士。
近江鉄道のホームは写真では右端奥とJR線を挟んだ位置にあります。



2両編成の信楽行に乗車です。
4~5年前にママと弟と一緒に家族旅行で来た時に乗って以来なので2度目です。
ボックス席に座っていると眠気が出てきたのと2度目+帰りもある。という安心感で、睡魔に襲われ寝てしまいました。

信楽高原鉄道は貴生川~信楽の15キロ程度の路線で所要約25分。間に4駅という路線ですが、特筆するべきは貴生川駅を出て最初の紫香楽宮跡駅がなんと10キロ先。その先5キロの区間に雲井・勅旨・玉桂寺前の3駅があるというなんとも歪な配置です(後の記事で触れる小野谷信号所は貴生川~紫香楽宮跡間にあります)
貴生川を出るとすぐにJR線と離れ山登り区間に入る車窓風景からも、貴生川「駅」と信楽近辺を結ぶ路線であることが分かります。(この辺りは帰路および前回乗車時の様子から書いています)



信楽駅では沢山の狸がお出迎え。
前回訪問時は、行程ミスもあって折り返し列車で戻ったので、5分ほどしか滞在時間がなく駅前の様子を見ただけ(それでも切符を買う間発車を待ってもらったぐらい)なので、町自体は初めてです。

ちなみにここは信楽は紫香楽宮跡の駅名が示すように、奈良時代の一時、皇居がおかれた由緒ある地でもありますが、今は平成の大合併で甲賀市になっているそうです。
甲賀といえば甲賀忍者の里のイメージですね。

<次回に続く>

******
近江鉄道に詳しいサイト
もぎり屋ホームページ別館>近江鉄道のページ
車両図鑑の700系の項であかね号についてかなり詳しく紹介されています。

07/11/23 1:34UP

コメント一覧

きよぴ
石山からのバスは京都・大阪方面と信楽を絡めて回る時に便利そうですね。
次の機会には乗ってみたいです。
しかも、「ちょっと怖いぐらい」とはどんな感じか気になりますね・・・。


陶芸体験が面白かったのでまたやりたいですね。
どうせならモリゾーの形をした焼き物が作りたいですが、ちょっと私の腕では無理があります(><)
DK-Kawachi
http://dkkawachi.blog58.fc2.com/
先月、近江鉄道を日帰り強行軍で乗り潰してきましたが、信楽高原鐵道は単純往復するのはアレやな~と言うことで、石山から帝産湖南交通の路線バスを使って信楽へ向かうのとセットで片付けました。
このため、この時はS・Sフリーきっぷ(550円)を使いました。

ちなみに石山から信楽で乗ったバスですが、狭い道路を飛ばして行くのでちょっと怖かったです・・・汗。

その時の簡単なレポは7月6日更新の週末日記に掲載しています。
(遠征ネタがかなり溜まっているため詳細版を書く予定はありません)
きよぴ
DK-Kawachiさん
わざわざありがとうございます。
という事は、朝日大塚は、朝日野大塚から「野」を省略しているんですね。

東近江市になる前の自治体には「愛知郡愛東町」(えちぐん・あいとうちょう)というのもあったみたいですね。
町村合併にはメリットも多くありますが、旧い地名が失われてしまうのは残念なものです。旧地名が失われないような策があればよいのですが。

MAKIKYUさん
あかね号に乗れたのは本当に偶然なので嬉しいです。
220型は帰路で乗りましたが、吊り掛け駆動だったんですか!気がつきませんでした。言われてみれば、多賀線でモーター音も高らかに走っていたような気がしないでも・・・。
信楽~石山寺駅間に本数は少ないもののコミュニティバス路線もあるようですね。次の機会は、石山方面からのバスと組み合わせたら面白そうですね。

http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/faq/02.html#ohmi07
近江鉄道サイトのFAQコーナーなんですが、「SSフリーきっぷ」の名前の由来が載ってます。変遷が面白いです。
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんにちは。

こちらは近江鉄道の休日限定フリーきっぷを使い、貴生川まで乗車した事はあるのですが、高級で希少なあかね号はまだ見ただけで乗った事がなく、羨ましい限りです。
(こちらが彦根~貴生川まで乗車した際は、220形という釣掛式駆動の単車で、これもまた面白く乗り応えのある車両でしたが…)

また信楽高原鉄道も接続の関係で断念していてまだ未乗ですので、両線共通のフリーきっぷで行動されたとは羨ましい限りで、フリーきっぷがあれば信楽高原鉄道も往復乗車が妥当な所ですが、信楽からは石山へ抜ける帝産バスも概ね1時間毎程度で走っていますので、こちらが信楽を訪問する機会があれば、これも試してみたいと思っています。
DK-Kawachi@弘前
http://dkkawachi.blog58.fc2.com/
>朝日野・朝日・・・

基本的に地名や旧村町名に由来していて、日野は所在地である日野町が由来ですが、朝日野や朝日大塚の所在地は東近江市です。

では、違うのではと言われそうですが、歴史を遡るとこの辺りが東近江市として合併される前は蒲生町(1955年~2000年)で、さらに遡ると朝日野村(1889年~1955年)がありました。
朝日野(1900年開業)や朝日大塚(1916年開業)の開業当時はまだ朝日野村だったことから、駅名の由来はここから来ているのです。

参考文献:Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/朝日野駅
http://ja.wikipedia.org/wiki/朝日大塚駅
http://ja.wikipedia.org/wiki/東近江市
http://ja.wikipedia.org/wiki/蒲生町_(滋賀県)
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