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港区コミュニティバス「ちぃばす」に乗ったよ

さて先日11月19日火曜日に用事があって六本木に行ってきました。そのついでに前々から気になっていた港区コミュニティバスのちぃバスに乗ってみました。

今回乗ったのは「赤坂ルート」
六本木ヒルズからミッドタウン、赤坂見附・青山方面を回り六本木に戻る一方向循環の路線。ちぃバスとしては六本木~田町の「田町ルート」と共に2004年のちぃバス運行開始から運行されている路線です。



六本木での用事が終わった後に、近くのミッドタウンによってみることに。
この写真はミッドタウンのサンタツリー。小さいサンタクロースの人形で作られたクリスマスツリー



ミッドタウンのイルミネーションも綺麗そうで気になりますが、他に行きたい場所もあるので今回は・・



ミッドタウンを見た後に、ミッドタウン対面の六本木7丁目バス停から乗ることにします。
香港やシンガポール風に「ミッドタウン対面」とバス停名を付けたくなってきますね



時刻表。8~20時頃まで終日20分間隔で運行されているよう。
時刻表の下に現実の地図に即した路線図も掲示されていて、地下鉄への乗換えなども分かります。



時間通りの16時47分に「赤坂見附駅方面」と表示されたバスがやってきました。



バス自体はコミュニティバスでよくある小型バスではなく一般的な中型バスですね。



車内のモニター画面では次停留所名が番号付で日本語・英語・簡体中文・ハングルで表示されます。



ちぃバスの運行事業者はハチ公バス神宮ルートと同じくフジエクスプレス。私が嫌いな富士急系ですね。
電話の問い合わせ先が積極的に案内されているのはバスとしては珍しいような?

この後、銀座線に乗り換えて末広町に行きたかったので、山王下下車で溜池山王駅乗換えか、赤坂見附下車が便利そうですが、折角なのでもう少し先の、青山1丁目駅まで乗ってみるとします。



なんと途中に「豊川稲荷前」という愛知県の豊川を思い出す名前のバス停が。青山通り沿いに豊川稲荷の東京別院があるみたいで・・。愛知の豊川稲荷は行ったことがあるけど、こっちの豊川稲荷はまだ行ったことがないですね

赤坂見附駅~青山1丁目駅は一駅とはいえ意外に距離があって、六本木7丁目から約25分で青山1丁目駅に到着ですね。
ほぼ定時運転。途中で微妙に時間調整しながら走ってる感だったのでダイヤには余裕がある(定時運転率が高め?)なのかも。

ちぃバスルートでミッドタウンから赤坂見附駅までは約2キロ。
次の目的地は銀座線末広町なので、赤坂見附駅乗換えとすれば、100円(ちぃバス)+160円(銀座線)の260円となります。
都営地下鉄の初乗り運賃(4キロ以下170円)から都営メトロ乗継割引(70円引)を適用した場合と同じレベルの運賃になります。
六本木から末広町なら日比谷線から銀座線に乗り換えれば190円で済みますが、今回のミッドタウンのように駅から少し離れている場所からあまり歩かないで済む。と考えれば利用価値があるかなと思います。
ただちぃバスが23区のバス標準運賃の200円だとすれば、ミッドタウン~赤坂見附~末広町で360円になるので利用価値はないですね。

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さて東京都心部では以前に紹介した渋谷区の「ハチ公バス」も含め、このようなコミュニティバスなどの第3勢力によるバス路線の新設が相次いでいて、多くは100円運賃で乗れ短距離での移動や乗継が多い都心部では割安感もあります。
一方で都心部の既存勢力の市街路線バスである都営バスは200円。もはや都営バスの存在意義に疑問符が付くのも事実。せいぜい「都営まるごとパス」(1日乗車券)で乗れることが存在価値じゃないかと思えてきます。


港区内ではちぃバスは2004年の運行開始時の2路線が今では8路線に拡大。更に以前に紹介した、品川・田町駅からの台場地区への「お台場レインボーバス」、都営バス旧虹01系統が廃止された後を引き継いだ「kmフラワーバス」と既存の都営バスではない、第3の勢力による路線バス新設が相次いでいます。
特にちぃバスは東京都内の路線バスの標準運賃の200円ではなく半額の100円で乗客を集めています。

背景として六本木エリアが再開発でヒルズやミッドタウンが出来てオフィスエリアとしても存在感が高まったこと。台場地区など街自体が新しく出来るなど、港区自体の集積度の高まりもあるでしょう。


都心の新勢力のバス路線を支えている運行事業者は東京都交通局ではなく、ちぃバスを受託しているフジエクスプレスを初めとした民間事業者。中には近年になって路線バス事業に新規参入した会社もあります。
聞くところによれば、これら民間事業者は都営バスに較べて乗務員給料なども安く、運行コストが安いことも路線新設を後押ししているようです。

橋下改革の一環で少し前に話題になった大阪市バスの経営改善問題でも、公営事業者の運行コストの高さが指摘されました。
市街路線バス運転手の給料水準はどのくらいが適正なのか?には色々議論はあるでしょうが、仮に「乗務員の待遇を都営バス並にする代わりにバス運賃を200円にします」となったら、私はハチ公バスやちぃバスにはそう乗らないだろうな。というのは正直なところです。
冒頭の乗車レポートの部分でも触れましたが、渋谷駅→原宿方面にしろ今回のミッドタウン→赤坂・青山方面にしろ100円だから乗ろうと思うのも事実。この区間で200円出すぐらいなら最初から電車に乗ります。


地図で見ると山手線の反対側である東京駅から新宿駅でも距離にすれば僅か6キロ。
郊外や田舎の感覚でみれば、一見広そうにも思える東京都心が如何に狭く、その限られた範囲で右に左にと移動しているのかと思うものです。

この狭いエリアに地下鉄各線やJR線、更にはバスと多くの交通機関がひしめいている東京都心。その中での理想的な交通手段のあり方や各機関同士の連携、運賃システム・適正な金額のあり方を考えると、まだまだ調査や検討の余地がありそうです。


フジエクスプレスによるちぃバス紹介ページ。バスロケもあります
http://www.fujikyu.co.jp/express/


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2013/11/20 18:17(JST)

コメント一覧

八草きよぴ(kiyop)
http://yaplog.jp/kiyop/
ご協力ありがとうございます。
コメント欄の運用については長年の課題になっていまして、現在でもどうしたらいいのか模索している状況なのです。
そもそもに私とコミュニケーショを取るのが目的でない、好意的で無い人はコメントを書いてくれるだけ迷惑というのも大前提でなのですが、「私が提起した問題を叩き台として意見を出しましょうとか議論しましょう」とかそういう場にするつもりもないので・・。

twitterのようなSNSでもそうなんですが「○○という店で食べた味噌ラーメンが美味しくてよかった。また行きたい!」という書き込みに対して「○○は美味しくありません。味噌ラーメンなら近隣なら△△の方が味は上で、現に食べログの口コミでの評判でも(以下略)食べログURLを添付」
のようなことは普通は書かないと思うんですよね。
しかし特に交通絡みはそうではなく、困ったコメントは基本的に鉄道やバスなど公共交通関係の内容が大半だったのも事実でして、反論の内容も「歴史的事実」によるものではなく単に「鉄ヲタ的見解の相違」のようなものだったりするので尚更なというか。

私のブログは「鉄道の情報を読みたい」ような人にはそれ以外の話の記事が多くて退屈だと思うので、ここ近年は辟易するようなことはあまりないのですが、過去には正直勘弁願いたいこともありまして。といったところなので・・・。
たれぱんだぁ~
 きよぴさん

 長文については、事情を存じ上げず、失礼いたしました。
八草きよぴ
http://yaplog.jp/kiyop/
足柄のカメさん
10年強前ぐらいに横浜市交通局の関係者氏と飲んだ時に、「50歳以上で年収1000万円以上の運転士が沢山いる。とか休出1回やると3万になるので挙ってやりたがる」みたいな話を聞いたものです。
もうその世代は定年しているころだし、数年前に不採算路線の整理とか色々あったので、今はまた状況が違うのでしょうけどね。東京都交通局も一部の営業所ははとバスに委託したりで色々やっているようではありますが・・

たれぱんだぁ~さん
現状東京都心・山手線の内側エリア辺りはさほどバスが必要とされていないのが実情でしょうね。鉄道があれば十分というのが大勢というか。利用を増やす為に知名度を上げていく努力も必要だと思います。
六本木界隈はこのちいバスにしろ割と盛況のようですが、六本木が鉄道では不便という他に勤務者に口コミで広めてもらえているのかなと。

コメントについてですが、申し訳ありませんが1回で収まりきれないような長文コメントはご遠慮願います。
特に鉄道やバスなど交通関係の施策や現状、あるべき論など自分の意見に拘りが強い人が多いというか、最近はあまり無いですが、過去コメント欄の趣旨を逸脱して色々と議論を振られたり、また中には自分が広められたくない情報を否定する為に意図的に誤情報(要するに嘘の書き込み)を投稿するような工作活動を行う人もいたり、失礼になるような内容を投稿されたりとか本当辟易しました。

そういった経緯で長文コメントを禁止した経緯があるので、示しがつかなくなるので内容に関係なくコメントの分割投稿を禁止としているのです。
たれぱんだぁ~
 ちょっと長くなったので、続きです。

 ところで、「豊川稲荷前」には、かつて都営バスも走っていたのですよ。今は、青山通りに都営バスは走っていませんが、10年程前には「渋谷~(青山通り)~最高裁判所前~(大妻女子大の前、内堀通りの1本西側)~靖国神社前~(靖国通り)~小川町交差点~(本郷通り)~お茶の水駅前~(外堀通り)~順天堂病院前」という路線が走っていました。末期には40~60分間隔程度でしたが、そこそこ乗客がいました。経路がほぼ半蔵門線をトレースしている(渋谷~神保町では、経路を含めて半蔵門線の真上になります)という事で廃止されたようですが、地下鉄の駅間にあたり、近くに駅がなくてバスを利用していた利用客をそっくり切り捨てた形になっています。

 地下鉄は駅間が長かったり、足の悪い人には乗り降りに時間と労力がかかるという点があります。地下鉄だけとか、バスだけに一本化という短絡的な発想をしないで、発想する必要があると思うのですが、行政機関も事業者も想像力が欠如している事が、根本的な問題点ではないかと思うのですが.......。

 個人的な考えですが、都内のある程度の範囲内は、マイカー等の乗り入れは、原則、一切禁止し、都電を復活させて、バス等を含めた交通機関に乗り換えさせる位の事をしていかないとならないと思っています。その上で、1日いくらという定額(最初の乗車する交通機関で定額を支払い、1日乗車証を発行する)で都内の交通機関を自由に利用できるようにして行けばいいのではと、思います。
たれぱんだぁ~
 時々、都内に行くと、「雨後のタケノコ」のように、新しいコミュニティバス路線が増えていますよね。

 確かに100円ならという話もありますが、実際に都内に住んでいる方の中には、すぐ近くのバス路線すらご存知でない方がいます。そのような方の話を聞くと、交通機関の選択肢として端からバスはなくて、都内の移動手段としても地下鉄しか考えていないそうです。バスは時間が読めないと言う事と、本数の問題もあるように思えます。最近は、郊外においてもその傾向にあり、不動産物件を探す際にも、駅から何分というのが基準になり、駅からバスに乗り換えるという事を、端から外している方も少なからずいます。

 実際問題として、運賃を100円にしても200円にしても乗らない人は乗らないと思います。都内に住んでいるような方は金銭的に余裕のある方が多いので、100円でも200円でも変わらないと感じているのでしょうね。運賃の問題よりも、バスは時間が読めないという半ば偏見のようなものがかなり強いので、バス専用レーンの増設をして、定時制と速達性を高める事の方が都内のバス事業には有効ではないかと思います。

 100円での運行と言っても実際には、行政の補助があり、100円との差額分を行政が出していると言うのが実態のようで、その点が一般路線との違いです。都営バスも江東区でコミュニティバスを受託しているので、事業者が、という事ではないようにも思えます。

 公営バスは、どこでも赤字のようで、人件費の問題もあるのでしょうが、地方の事業者のように中古車で車両購入費を抑えると言う事ができないということもありそうです。安全面でのコストは削るべきではないと思いますが、諸経費の入札予定金額をもっと抑えるとか、ダイヤの工夫も必要でしょうね。

 また、地下鉄との一体経営で地下鉄の建設費償還の結果として、トータルで赤字になっているところも多いとか。実際、地下鉄建設を始めたとたんに赤字転落した交通局もありますよね。

 関東では、川崎がギリギリで赤字を出さない年があるそうですが、地下鉄をやっていないから今のところは持っているようなものでしょうね。
足柄のカメ
電車に比べバスは乗車定員が少なくその割には運行コストがかかるので
人件費の割合が多くなるのは致し方無いですね。
バスは基本赤字運行だよと、小田急電鉄の社員さんから聞かされましたね。

以前小田急箱根高速バスは小田急の社員でやってましたが、
電鉄の給料は高く大赤字でした定年近くで年収1000万近い人もいたそうで、
そこで子会社化して小田急電鉄に比べ大幅に給与を減らし
年収400万以下してようやく赤字を減らしたのが事実です。
小田急系の箱根登山バスも大赤字で大幅に給料ダウンしてたということでこの業界は
安月給で働かせないと高い運賃になり客離れするのが現実ですからね。{グズン}
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