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09年9月台湾の旅(その18・自強号で彰化へ)9/26

前回から続く

3日目
9月26日土曜日(星期6)

いよいよ3日目です。
初日の夜、空調を入れていたら寒くて目が覚めてしまったので、
空調を切って寝たら今度は暑くなって、夜中に目が覚める羽目に・・・。
ただでさえ寝れる時間が短いのに。


予定通り6時少し前に起床。

今日は台北を離れ、台湾中部の彰化県までお出かけ。
約200キロの特急列車の旅をするという、鉄道趣味的にも楽しみな日です。

遠出なので早起きですが、予定の時間に起きれて一安心な・・・。


支度をして、少し早めの6時50分頃に出発
部屋の鍵をホルダーに刺したまま(抜くと真っ暗になって何も見えないので)
車輪付きケースを、「よいしょよいしょ」と引っぱって部屋の外に出たら、そのままドアが「するする~」と閉まってしまいます。

オートロックなのでもちろん開かない
「あ・・・、やっちまった」
と朝から問題発生・・

フロントでチェックアウトを表明しつつ、「鍵を持たないでドアを閉めてしまい・・」のようなことを頑張って英語で説明したら、おばちゃんの係員が日本語で「大丈夫、大丈夫」と言って部屋に鍵を取りに行ってくれました・・。
このおばちゃんは日本語分かるのだろうか・・と不思議な。

車輪付のケースを預けて、「荷物一つ預かり中」のような事を書いた伝票を受け取りホテルを出ます。


最寄の中山國中駅に行くと、ちょうど電車が行ったばかりで5分待ち

次の電車の先頭車両に乗ったら、腰に無線機をつけた女性の係員が添乗中。
しきりに無線機から声が聞こえてきますが、内容が分からないのが残念。

忠孝復興で板南線に乗り換え・・・ですが、目の前で行ったばかりで7分待ち
土曜の朝だからか、本数が少ないのようで・・。

先ほどの中山國中駅と合わせて12分ロスしたお陰で、せっかく早めに出た意味がなくなってしまいました。
というか予定通り出ていたら、ヤバかったかも

台北車站を通り越して、板橋駅で下車します。


MRTの改札で嘉さんと合流。
今日のお出かけにも、同行していただけることになって嬉しいです。
特に今日行きたい場所は、最寄駅から遠くバス乗り継ぎになるので、1人で行くとなると不安で不安で・・・

さて
「せっかく乗るなら、始発駅の台北から乗れば・・」
という声もあるかもしれませんが、これから乗る自強1007列車は台北始発ではなく、東海岸の蘇澳始発(5:42発)の列車。

そもそも、ホームや線路容量の関係等で台北始発・終着の列車は基本的になく、最低でも台北駅を通り越して近郊の樹林や松山などの発着になっているようです。
日本で言えば、名鉄の新名古屋のようなイメージかも。

嘉さんから「今日の列車は席がありませんでした~」と、これから乗る自強號(特急列車)の彰化までの乗車券を受け取ります。



これが自強號の乗車券。
板橋~彰化(山線経由)で約175キロ

「さざなみ"35号"」のような号数はなく、代わりに列車番号(1007次)表示です。
列車番号は日本のように「内部で業務上使うコード」という扱いではなく、乗客向けにも案内されている様子。


台湾鉄道では優等列車は基本的に座席指定制。
満席時や短距離乗車の場合は、座席を指定しない無座(席なし)券を発売するそうです。
昨夜の樹林往復で乗った、莒光號・復興號も要は無座券。

昨夜の券売機券は列車の指定はありませんでしたが、この券は列車が指定されています。
一定以上の距離だと列車が指定されるのでしょうか謎ですね・・

「無座券といえども、途中で降りる人がいれば座れるんだし、彰化まで立ちっぱなしということはないはず」

と気楽に考えていた私は、「中で食べるものを買って行きましょう」とか言って、構内のコンビニでお茶とサンドイッチなどを買います。




可変電光掲示板
「準點」は「定刻」の意味。

板橋駅は台北や松山と同じく地下駅。配線としては2面4線+中央に通過の配置。
台鉄のホームは線路単位でなく面単位で1番・2番(月台)と数える。と教えてもらいます。

ちなみにMRTは右側通行でしたが、台鉄は左側通行。



これは先行の苗栗行の区間車。EMU700の8両

通過線を通過する貨物列車や回送列車
区間車(普通列車)を2本見送り・・・と15分ほど待ち時間がありましたが、見てるとあっという間ですね。

いよいよ、今回乗車する自強號が到着。



(この写真は28日に台北駅で撮影した同型車)

やって来たのは、E1000型(PP自強号)という韓国製のプッシュブルタイプの列車です。
彰化で降りた時に数えたら、なんと動力車前後各1両+客車13両の長編成

この写真と同じく、板橋のホームも高鐵(新幹線)も同一平面で、この写真のように台鐵のホームから高鐵が見えます。



さていよいよ乗車です。
当然座れませんが、昨夜の「莒光號」ほどではありませんが、車内には立ち客も多く盛況。
昨夜の客車とは異なり座席の背もたれに手すりがあるので、立ちやすいです。
とはいえ、カーテンを閉めている席も多く、イマイチ外の景色がよく見えない・・。
地上区間に出て、昨夜の樹林で先ほどの苗栗行・区間車を追越し。

板橋を出て2つ目の中壢で前の席が2つ空いて降りて座れるかと思いきゃ・・・

嘉さんの
「途中で降りる人がいても、その駅からの指定券を持っている人が来るので結局は座れない」
との話どおり、やはり乗ってくる人がいて座れない・・・。
よくよく車内を見ていると、降りる人がいて一応座ったものの、結局乗ってくる人がいて立つことに・・という光景を散見します。

結論から言えば、彰化まで座れなかったのですが・・。

もし乗車区間で空席がなければ、途中の主要駅(新竹や台中)で分割購入すれば、全区間立ちぱなし。という事態は避けられそうな気がしますが、このような買い方が認められているのかは分かりません。




車窓の風景

途中で混雑している通路かきわけつつ、車内販売のカートが回ってきます。
見たところ、お弁当や飲み物、お菓子など、売っているものは日本とあまり変らないような感じ・・?

更に車掌が回ってきて検札があります。
車掌さんが持っている検札印のスタンパーや車内発券用の端末が日本とそっくり・・・
まるで日本の在来線特急に乗っているかのよう。

更に大きなゴミ袋を持ったおばちゃんが回ってきてゴミの回収が。
見ていると、あちこちの席の人が何らかのゴミを捨てて、その都度おばちゃんが「謝謝~」と言っています。


板橋から約2時間で台中に。
台湾第3の都市というだけあって降りる人が多い
ここまでの途中停車駅では降りる人はそれなりにいるものの、乗ってくる人もいて混雑はあまり変らず・・という状態でしたが、ようやく通路に立つ人もだいぶ減ったかな?という感じ。

高鐵(新幹線)の併走区間ですが、在来線側にも毎時1~2本特急が走りこの乗車率なのは驚きです。
ちなみに高鐵と台鐵は運営事業者が別で、双方に競争原理が働いているそうです。
JRのように新幹線に誘導する為に、在来線に無理やりな施策を取るのは辟易しているので好印象ですね。



車内の様子
この写真は彰化近くになってから。
だいぶ立ち客も減りましたが、まだまだ座れない・・。
さすがに「帰りも満席だったら、高鐵にしよう・・」と思わないでも。

妻面のドア上にはLED表示機があって、停車駅や注意・案内などを表示。
お手洗いも覗いてみましたが、こちらは185系電車(原型の)をイメージするような感じ。




板橋から2時間20分。ほぼ定時に彰化に到着です。

駅到着直前に噂の?台湾唯一らしい、扇形機関庫を見ることが出来ました。

ホームに降りてから、何両編成か見たかったのと正面(最後尾)を撮りたかったので、発車するまで嘉さんに待っててもらったのですが、写真は失敗・・・

改札で嘉さんが係員に頼んでくれて、乗車券に証明印を押してもらったので切符は回収されずにすみました。
「台湾では出張旅費の精算等の為に、証明印を押して乗車券を持ち帰える」
という制度があるとは書物で読んでいましたが、なるほど・・という感じ。

だから、初日の高鐵で乗車券を回収されなかったのかも


次回に続く

コメント一覧

きよぴ
嘉嘉さん
いえいえ~
私がもっと朝早く起きて、7時10分の自強號に乗れば良かったのです。
次に彰化に行った時は、ぜひ扇形機関庫も見に行きたいと思います。
嘉嘉
台湾唯一扇形機関庫は本当です!!

見ることができたら、元々きよぴさんを連れて行くつもりでした、

でもおばさんがもう駅に着きましたから......行けなくなった!!

ごめんね!!
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんにちは。

韓国鉄道(KORAIL)の指定席自動券売機(KORAILの列車は基本的に列車指定・座席も殆ど指定です)は、地下鉄で導入が進んでいる4ヶ国語対応ではないものの、「KOREAN」「ENGLISH」の2ヶ国語選択は可能です。
(KOREANも殆ど漢字語で、文字さえ読めれば日本語と大差ないですので、こちらはKOREANの方で購入しましたが…)

台湾も指定席自動券売機が高速鉄道で導入されているという事は、その気になれば一般鉄道でも可能な筈で、大陸の様に高度な機器を入れてもメンテナンスが出来ない&粗暴な使い方ですぐ壊されるといった事もないと思いますので、日本や韓国に続く導入に期待したいものですね。
(現地語のみでも何とかなりそうですし…)

また韓国の場合は高速列車(KTX)と一般列車の運営主体は同一ですので、指定席券売機でどちらの乗車券も購入可能で、KTXと一般列車を乗り継ぐ際の乗継割引(乗継の際は一般列車1列車が30%割引)も注目点ですが、これは運営主体が同一だからこそのメリットかもしれません。

ただ韓国ではKORAILとソウルメトロ(地下鉄)に跨る場合などでも、ソウル近郊の電車線(鉄道線との並行区間でも別体系の運賃制度を採用)は事業主体に関わらず運賃通算となっており、それどころかICカード利用では路線バスまで通算されますので、その気になれば事業主体が異なるから出来ないという話ではないですが…
きよぴ
指定席券売機のようなものについては、「その5」で書いた高鐵にはありました。
しかし在来線の台鐵の方は、台北駅などで私が見た限り発見できませんでした。
探せばあるのかもですが・・・

窓口対応となると、自分で買うならメモを書いて渡すことになるので、第一希望の列車が満席だったりすると、ややこしくなりそうです。

韓国の「指定席自動券売機」は英語もしくは漢字表示が可能なのか気になります。
ハングルだとさっぱりわからないので・・。
1%割引は日本でも是非導入して欲しいものですね。
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんばんは。

台湾の乗車券システムは日本と異なり、優等列車は基本的に各列車とも全車指定席で満席時は立席の乗車券発行、種別毎にkm毎の料金込み運賃となっていますが、これはこちらが最近訪問した韓国とよく似た印象を受け、号数でなく列車番号で案内を行う手法も共通していますね。

また鉄道線が左側通行なのに対し、地下鉄が右側通行と言うのも、道路が右側通行になっている事に起因しているのかと思いますが、これも韓国と共通する点で、日本では見られない注目点と言えますね。

あと今回購入した自強号の乗車券は、同行者が購入されたものの様ですが、台湾ではこの様な長距離の乗車券は専ら窓口購入に限られるのか、それとも日本の指定席自動券売機の様なモノが存在するのかも気になります。
(長距離列車の指定席自動券売機が存在するならば、日本人なら窓口で購入するより随分簡単に乗車券が購入出来そうで、こちらが韓国へ出向いた際もこの手の機械は随分便利で、その上彼の地では1%割引の特典も有り難いと感じたものでした)
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