(新)八草きよぴ(kiyop)非公式モリゾー愛ブログだトン

09年9月台湾の旅(その20・渓湖糖廠の五分車に乗る)

前回から続く

さていよいよ、お目当ての五分車(トロッコ列車)に乗車です。



改札を通ってすぐのところにいた小型の蒸気機関車。
ナンバーは346
これが故障修復中でお休みの機関車でしょうか?

ネット上の各所の記述によれば、ここ渓湖糖廠出身で遊覧列車用に、日本に渡っていった蒸気機関車も何両かいるそうです。




機関車は日立・1967年製のロッド式です。
ボンネット側から見た顔は結構イカツイ・・・



客車は11両連結
各車それぞれに、周辺の彰化・渓湖・鹿港などの名所が描かれています。
私達は5人で前から2両目に乗ります。

この列車の乗客数としては全部で20~30人ぐらい




連結器はピンで止めているだけのかなり簡素なもの。
走行中は連結器(緩衝器)同士が離れたりくっついたり。
頼りなく見えるので列車分離しないかちょっと心配になるぐらい

ちなみにブレーキ管の引きとおしもありません。
ただジャンパ線と呼ぶべきか?放送用にケーブルが各車両に引き通されています。

ナローゲージ762mm軌間とのことですが、レールの幅に対して車体幅がやたら広いような気がして、ちょっと不安です。
そういえば、私が762mmゲージの列車に乗るのは、子供の頃に乗った下津井電鉄以来
下津井電鉄は、当時の印象では普通の電車とあまり変らなかったような気がします。




客車の様子。
乗降口は各車1箇所で折り返し点に向かって右側のみ。
座席は公園にあるようなベンチで簡素です。
屋根があるとはいえ、雨が降ったらタイヘンそう・・。

車体には着席12人・立席8人で定員20人と書いてありますが、実際は片側5人座るのがやっとぐらい。

こういう手ブレーキのハンドルをみると、回してみたくなりますね



さてさて、発車時刻の13時になり放送にあわせて中国語で「5・4・3・2・1・・」と乗客みんなでカウントダウンして発車。



いきなりビックリ?
発車してすぐに渓湖のメインの通り「彰水路」を、遮断機付の踏切を渡ります。
ここを渡らないと工場から出れないとはいえ・・、観光向けの遊覧列車とは思えないです。



日本にもありそうな田園風景の中を走ります。
併走する道路を走るオートバイに手を振ったりしながら、しばらくトロッコ列車の旅。
ちなみにオートバイの方が速いです。

途中には遮断機・警報機のない小さい踏み切りもあって、時々警笛を鳴らします。



台座付の高圧線の鉄塔
こういう橋脚のような台座に載った鉄塔は、台湾内では時々見かけました。

それにしても良く揺れる
立って写真を撮っていると、カメラを落としそうな気がして怖い・・

車内放送では台湾語?でずっとなにやら案内中。
しか~し私にはさっぱり分かりません。



折り返し点近くで、川幅20mぐらいはありそうな橋梁を渡ります。
最初の踏み切りといい本格的です。



20分弱で折り返し点に到着。
出店が出ていて列車の到着を待ち構えています。

飲み物や落花生のようなものやトウモロコシなどが売られています。

(写真下)
出店でラムネを買ってもらいました。
瓶のデザインがかわいい・・・
いとこの子達は飲み終わった後、蓋を開けてビー玉を取り出してました

10分ほど経って発車するような雰囲気だったので、客車に戻ります。



機関車だけが離れて遠くの方に・・・・
見ていると、渡り線を渡って隣の線路を使い機回しを。

こちら側の顔はのっぺりですね。

反対側に連結された模様で発車です。


ということで、行きは前から2両目だったのが帰りは後ろから2両目に。
係員は一番前の車両に移動したようで、最後尾車両はもぬけの殻に。

帰りも車内放送はずっとしゃべりっぱなし。
そんなに説明する事があるのだろうか?と思うぐらい



(写真上)
よくよく見ていると、糖廠から折り返し点までずっと複線です。
使われていない側は、橋を渡るところは人道橋に転用されていましたが、大半の区間はレールも残っています。
こういう専用線は単線というイメージだったので、複線なのはビックリ。
現役時代は相当な輸送量だったのでしょうか?

ウィキペディア日本語版の記述によれば、最盛期は台湾鉄道との連絡駅員林やこの後訪れる鹿港などへ路線を延ばし、気動車で旅客営業も行っていた。とあります。


(写真下)
キロポストのようなものも発見

そんなこんなで、片道20分弱X2の五分車の旅でした。

乗場横の売店でお土産を買ったりしつつ、更にみんなは工場入口のアイス売場で発泡スチロールのお持ち帰り容器にアイスを詰めてお買物。

私は乗場横の売店で、SLの絵の箱に入ったパイのようなお菓子と500gの袋入りのブラウンシュガー見つけて家へのお土産にすることに。
砂糖工場の売店で買った砂糖だから美味しいはず?

ということで渓湖糖廠の遊覧列車体験でした。
是非行ってみたいと思っていたのが叶って嬉しいです。

次回に続く

コメント一覧

きよぴ
こちらこそはじめまして
私はまだ高雄に行ったことはないので、次の機会には行きたいものです。
高雄の五分車はアクセスが良いようですね。
私が行った渓湖は駅から遠くてアクセスが悪いのが難点です。
この時は現地の方に送っていただきましたが、一人だったら行けたかどうか・・・
台北ナビの記事などではバスでの行き方が乗っていますが・・・

踏切や橋があって本格的だったのには驚きました
SILVER KRIS
http://blogs.yahoo.co.jp/silverkris221/33458612.html
はじめまして。7月に高雄で五分車に乗って来ました。五分車は、台湾各地で走っているのですね。幹線道路と踏切で交差したり、終点で機回ししたり、本格的な鉄道の五分車ですね。高雄のは、かなりインスタントでした。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「台湾(旅行)関連の話(taiwan)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事