しかし先日(5/20)それとはまったく別件で、パスモ(Pasmo)で小田急箱根高速バスに乗車した際に、重複して運賃額が引かれてしまうという事がありました。
小田急箱根高速バスでICカード乗車券を利用する際は、一般の市街路線バスなどとは少々手順が異なります。
今回の横浜駅乗車の場合をはじめバス車内で運賃を支払う(乗車券を購入)する際は、だいたい以下のような手順になります。
<乗車時>
1・乗務員に降車停留所を告げる
2・乗務員が料金箱の設定をし、案内に従いICカードをタッチする
3・乗車券が発行されて支払い完了
(降車時にはICカードのタッチ・提示などは全く不要)
という「ICカードで乗車券を買って乗る」システムになっています。





先ほどチャージをしたばかりなので疑問を感じ、
きよぴ「既に引かれているのでは?」と尋ねる
乗務員「引かれていればきっぷが出てくるので」との返答
かなり疑問に思うも、

とりあえず不足分を現金で払い乗車したものの、乗車前にチャージしたはずであり気になるので、帰宅後すぐに自宅のパソコン+パソリ(市販されているフェリカのリーダ)で履歴を確認。
するとやはり、2度引きされていることが判明

これはその時点のカードの履歴。
当初駅で印字したものは、既に送付してしまい手許にないため、再印字しています。
翌日午前に返金を受ける為に、小田急箱根高速バス社の電話予約センターに電話することに。
その結果
「乗務員に確認したら、確かにそのような出来事はあったとの事」
「確認後、送料とともに郵便で返金するので履歴を送付して欲しい」
という事に。
水曜日中に配達記録で送付し、中2日後の土曜に現金書留で「返金額+送料」を受け取り一件落着しました。
担当者の対応も丁寧で、ややこしい説明したり文句を言ったり交渉する必要は全くありませんでした。
**********
今回2度引きになった理由は不明ですが、
Pasmo等と同じフェリカを使っている、電子マネーカードであるEdyに関する情報がまとめられた
「Edy総合スレッド@credit.2ch スレッドテンプレート 」サイト
http://creita.info/templates/edy.html
にて気になる記述を発見しました。
(引用)
店でEdy決済。最初エラーが出たのでもう一度触れ直した。残高調べると二重にEdy決済されてる!
通信エラーで、R/Wでエラーが出てもたまにEdyからは残高が引かれていることがある。
店に言っても、当然店の端末には1回分の決済記録しか残っていないで返金出来ない。
Bitwallet「Edy救急ダイヤル」へ。
サーバー側で残っている決済履歴とカード側の履歴が食い違っているのを確認し、Edyギフトで返金してもらえる。
なお、これは自分で問い合わせないと対処してもらえない。レシートは常にチェックして自己防衛すべし。
知らぬ間に二重決済されて損をしていても気づかず泣き寝入り事例も沢山ある様子。文句はBitwalletへ。
(引用ここまで)
というケースが報告されています。
今回の私のケースの場合も
乗務員の「引き落としされれば、きっぷが出てくるはず」
という案内から最初にタッチした時点の分は、カードから引かれるが料金箱には記録されず。
結果としてカード側残高とサーバー側残高が喰い違う、上記と似たケースに嵌ったのでは?
と推測します。
昨年の西船橋問題の記事で、以下のように書きましたが、
これらの状況から考えると、まだ明るみになってないだけで他のケースでも運賃の過剰徴収などが行われている可能性もあります。
ICカードの場合過剰に徴収されていても、履歴を逐一確認しないとなかなか分からないので気がつきづらいですが、定期的(忘れない内)にちゃんと確認した方が良いと思います。
今回はイレギュラーなケースとはいえ、やはり随時履歴や残高の把握をしておく必要がある。
というのを強く感じました。
チャージ直後に関わらず2度目で「残高不足」になったため、「2度引きされているのでは?」と疑問に持ち、すぐに履歴を確認したので判明しましたが、そうでなければ2度引きに直ぐに気がつかなかった恐れがあります。
また翌日すぐにバス会社に連絡を取ったため、乗務員の記憶に残っていたようですが、何日も経過した後だとバス会社側でも仔細が分からなくなっている可能性もあります。
街の路線バスなど乗降が激しい場合、そもそも乗務員の記憶に残りずらい可能性があるなど確認作業に時間がかかる場合があります。(今回は高速バスだったので幸いでした)
特にpasmoの場合、「Edy救急ダイヤル」のようなトラブル時等の統一された案内窓口がなく、利用路線の駅やバス営業所、利用した店舗に問い合わせる形を取っている為、特に物販(電子マネー)での利用時の2重徴収など、トラブル時の対応等が上手くいくのかが心配な面もあります。
幸い今回は直ぐに過剰分の返金が受けられました。
しかしながら、他の事業者や店舗の係員の全てが同様の対応をしてくれる保障もなく不安です。
また残高不足になった際に現金の持ち合わせがなければ「既に残高を引かれているのに乗車できない」という事態に陥ったことは容易に想像できますし、終電時間帯にそのような状況になったらかなり困る事になるのは確実でしょう。
Pasmo・Suicaの特に鉄道での利用以外は「まだシステムが未成熟であり、信頼性はまだまだ」と感じたのも事実です。
(鉄道利用時でも疑問を感じる面がありますが、今回の内容の本質ではないので割愛します)
私は通常現金でチャージして使っていますが




など
明確なメリットがなければ、現金でチャージしてICカードを利用する意義も薄いと最確信しました。
またチャージする際も必要な金額にとどめ、カード残高もせいぜい2000円以下程度にしておいた方がよいと感じました。
今回の一件で、Pasmo・Suicaのシステムに更なる不安を感じたのは事実です。
しかし幸いながら、小田急箱根高速バス社の乗務員・電話で対応した担当係員氏の対応はとても良く、箱根高速バス社への不満はありません。
パスモのシステムが甘いから仕方がないなぁ・・・という感じですね。
*********

主にJR駅(Suica陣営)の駅では、基本履歴は1枚しか印字できません(再印字不可)
主に私鉄駅(Pasumo陣営)の駅では、複数枚印字できます。
よって私鉄駅での印字をお勧めします。
仮に不正な徴収に気がついたとして、履歴印字後、事業者等への連絡・返金を受けるには一定の日数も必要です。カード内保存される履歴の件数には限りがあることを考えると、解決するまではそのカードは使わない方がいいかもしれません。
私は何枚もICカードを持っていて、今は定期を載せていないので問題はありませんでしたが、特に定期を載せている場合などは困惑しそうです。

pasmoやsuicaをクレジットカードでチャージして、ポイントを得れば一定の意義がありますが
現状ではVIEWカードもしくは、基本私鉄系カード+オートチャージでなければ不可
モバイルSuicaなら一般カードでもチャージできる模様ですが、対応携帯電話が必要なのと、年会費1000円が必要です。
JR西日本の駅ならば一般カードでSuicaチャージ出来ますが、旅行のついでなどしか機会がありません。オートチャージはセキュリティ面で不安があることもあり、私の環境ではクレジットチャージは不可能です。
「パソリ」については
http://www.sonyfinance.co.jp/eliocard/pasori/index.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/PaSoRi
などに詳細が載っています。
またパソリを持っていれば、「SFCard Peeper」というフリーソフトで詳細な履歴を確認できます。
09/6/9 14:33UP