さていよいよ飯山線に乗って長野に向かいます。
飯山線は豊野(長野の3つ先)~越後川口の96.7キロの路線です。
時刻表の索引地図を見ると長い区間に沢山の駅が並び、壮大な長大ローカル路線のような雰囲気を感じますが、それは時刻表地図の魔力のようで、距離としては昨年乗った磐越西線の非電化区間(会津若松~新津:111キロ)の方が少し長めです。

十日町駅の時刻表
左が飯山線・右はほくほく線
十日町は街としてはこの辺りでは中心のようですが、鉄道的にはイマイチ影が薄い状態(失礼な

ほくほく線の方はほぼ1時間に1本の普通列車の他に一部のはくたか号停車するなど、すっかり十日町駅の主役といった感じ。
一方のこれから乗る飯山線の方は本数もそれほど多くない上に長野方面は3時間近く列車が開く時間帯もあり、ローカル線そのものです。
駅もほくほく線の方は新しい高架駅ですが、飯山線の方は昔ながらの地上駅、とはいえ一応の主要駅のようでホームも3つある国鉄型配線な駅です。

発車まで15分ほどありますが、寒くてお腹が痛くなってきそうなので早々と乗り込むことに。
行先は戸狩野沢温泉行。長野へは終点で更に乗り換えです。
車両はキハ110ですが、なんと1両。座席は相変わらずの1+2配置クロス車です。
近郊型キハ110の2+2配置の車両もどこかにいるらしいですが・・・。
既に座席がかなり埋まっていたものの、ロング部分の高校生の座っている間に空席見つけ座る事に。
ちょうど高校の帰宅時間のようですが、高校生がみんな長靴を履いているのが驚き。
雪が深い地である事を感じますが、長靴といってもデザインがちょっと工夫されていて、おしゃれ長靴といった感じ。神奈川の方じゃそう売ってなさそうな・・・。
発車10分ほど前に越後川口から来た十日町行きが到着して、乗り換えの人がどどっと車内に乗り込み、立ち客も大勢出るほどに混雑します。
十日町を出ていよいよ飯山線のはじまり。
群馬県の水上付近と較べると新潟県側の方が一段と雪が積もっていましたが、それよりもさらに雪が多い感じです。
列車の中は暖房が良く効いて眠くなりそうなぐらいに快適です。

森宮野原駅。
一緒で名前だけはよく聞くような気がしますが・・・。そういえば島根県の木次線に三井野原という駅があるような。
昭和20年2月12日に日本最高積雪7.85mを記録した地だそうで、標柱が立っていました。
しかし7m超の積雪とは想像できないです。

最後尾から走ってきた線路を・・。
駅名の冠の「越後なんとか」が、「信濃なんとか」に変わっていき新潟県から長野県に移った事を感じさせられます。今回は短い新潟県滞在でちょっと名残惜しいような。

これは多分・・横倉駅。
私は暖かい列車の中から見てるだけですが、こう雪が深いところでも住んでいる人はいるわけで、こういう地での生活を思うと凄いというかなんというか・・・。
私にはちょっと自信がありません。

十日町から1時間20分ほどで戸狩野沢温泉駅に到着。

長野方面へは隣の2両編成の列車に乗り換えです。
この先は1時間に1本ほどと本数も増えます。
約80分後にも長野行があるので、ここで1本遅らせて途中下車してみる事に。
せっかく温泉なら足湯でも・・と思い、駅内の案内所で「足湯が出来るところは・・・」と尋ねると、戸狩にはなく、バスで15分ほどの野沢温泉までいかないとないそうで

駅前には野沢温泉行のバスが発車を待っているものの、帰りのダイヤも分からないので諦めます。
せっかく足湯が出来るような格好をしてきたんですが・・・
駅前の道を少し歩いてみるものの、店はやっていないしイマイチ・・・・。
どうしょうか迷いつつも散策は諦め先に進む事にして、急いで駅に戻り停車中の長野行きに乗車します。
2つ先の飯山駅が近づくとさっきの戸狩野沢温泉駅よりも明らかに大きな街が見え、ここならば何かあるかも?と下車してみる事に。

飯山駅の駅名板
雪の積もる今の時期にはまったくの季節外れな満開の菜の花の駅名板。
でも千葉県房総半島では既に今の時期に菜の花が満開らしいですね。
日本は広いというべきか、でも新幹線や特急を使わずに1日かからずに移動できる範囲なんだから狭いというべきなのか・・。
ちなみに私の家でも2月に入ってすぐに路地いちごの花が咲きました。
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磐越西線の会津若松~喜多方間は電化されていますが、昨年の旅行の際は会津若松からディーゼル列車だったこともあり、会津若松で切れ目だったのでこのように表記しています。
09/2/8 2:58UP
<次回に続く>