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2017年9月香港の旅(その12・香港海防博物館を見学)

前回から続く

さて既に16時近く。今日の予定として夕方18時すぎぐらいには銅鑼湾に行きたいのですが、まだ少し時間があるので銅鑼湾の前に筲箕湾の香港海防博物館に行っておくことにします。
香港島西側にいたかと思えば次は東側と効率が悪いですが、海防博物館は夏季(3~9月)は18時までなので、時間的にはなんとかなるかなと・・。

トラムの堅尼地城ターミナルからMTR堅尼地城までは山に登るような方向で約350m。旧市街地のはずれのような場所に駅を作ったようで・・。



MTR堅尼地城駅のターミナル。ここから上環までのMTR(地下鉄)は2014年12月末に延伸された区間。
この場所は駅が出来る前は何だったのかな?再開発でもしたのかな??という感ですが、2012年の地図を見ると駅建設中になっていて空き地のような・・。未開発地だったのかな



新駅でも名物?の壁一面を使った毛筆体の駅名表示は健在
この駅は2面2線で引き上げ線折返し方式。まだ先に延伸計画があるのか地形などの関係か??
既存駅と同じく地下深いですね



延伸区間は結構ガラガラ。上環・中環と中心部に進むにつれてだんだん乗客が増えていきます。
スマホ見てたりすると結構あっという間ですね。

堅尼地城から筲箕湾までは約13km、MTRだと所要27分。意外に時間がかかりますね。
バスでも高速経由の路線を捕まえれば同じぐらいかむしろ早く行けそうだけど、路線があるのか調べてないのでちなみにトラムだと待ち時間を考えなくても80分以上はかかりそうで



筲箕湾駅の柴湾方の改札外通路。色々な方向に分岐して地下迷宮感が凄いですね
案内看板の香港海防博物館の表示に従って進みます。



地上に出て案内看板に従って高架道路下の遊歩道のようなところを進みます。
これから行こうとしてる「香港海防博物館」2012年に筲箕湾に来た時に案内看板で知ったのですが、もっと駅の近くだと思っていたのが意外に歩かされる・・・どうも他の展示館と混同していたみたいで

この辺りの海側の住宅地は愛秩序湾という名前。面白いですね



思ったよりも遠いな・・と思いながらも歩いていると造船所街のような通りに・・・。
中をのぞくと小さな船台のようなものの先に海が見えてます。造船所と言っても漁船クラスの小さい船のようで。
ただ船よりは車が入っているところが多いみたいで・・車の修理もやってるのかな??



とまぁ15分ぐらい歩いたところでようやく香港海防博物館に到着。まぁ蒸し暑いです
ちなみに近くに「香港海防博物館前」というバス停があって82X・85の小西湾行バスが止まるので、バスで来た方が駅から歩かないで済みそう(往路のみ)

しか~しこの博物館。明代につくられ1980年まで活躍したという鯉魚門要塞を博物館に改装したというだけあって中も広い後ろに見える塔の下に入口があるのですが、ここからエレベーターで頂上に上がり更に歩いて展示エリアに・・と、中も結構歩きます。ちなみに入場料は無料のようで徴収されなかったです。



頂上にあがって最初の展示が中央砲台という大きな大砲とその脇につくられた弾薬庫。
ここまでエレベーターを使わず歩いて遊歩道を登ることも出来て、途中にもいくつか展示があるようなので、体力がある人はハイキングがてら歩くのも一案かも??

さらに地下要塞を改造した博物館の展示エリアに。
屋内なので冷房をガンガンかけてて涼しくて生き返る入口の扉が開け放たれていて、外にいても中から冷気のシャワーが身体に当たるのがわかります。扉を閉めようとしたら近くにいた係員が「いいよ。開けといて」みたいな感じで・・。電気代の心配ないのかな??と思ってしまうぐらいです。



中央の広場はテント状の屋根がかかった吹き抜けのような場所。その周囲に要塞だった時代そのままに小さな部屋が並んでいます。武器庫や兵士の宿舎だったのかな??小さなミュージアムショップもあって帆船の模型のようなものを安売りしていました。

明代、ここ香港は珠海デルタ地帯の入口として海防上の要所。鯉魚門要塞として建築された模様。その後、清代・アヘン戦争時代と続きます。



各時代に使われた武器の展示やジャンク船などの模型が展示されています。
アヘン戦争時代の以前の香港の姿も垣間見れます



盧溝橋事件のジオラマ模型
そして日中戦争から1941年(昭和16年)の日本軍の香港進撃による香港の戦い。
その際にも九龍半島を占拠した日本軍との戦いでこの要塞は活躍したものの、早々に敗北。以後1945年まで香港は日本の軍政下におかれることに



日本占領時代の軍票。他に当時の香港市民の日本語の身分証明書なども展示されていました。

戦後の時代は再びイギリス領時代に戻った中での香港義勇軍や返還後の中国人民解放軍の進駐といった形に・・・。全体の展示の分量の中でも日本の占領時代に関する部分の割合が多かったですね。
中国人民解放軍の展示の辺りはやはり中共政府の意向があるのか??



企画展としては「出生入死」として香港出身の戦場カメラマンの紹介と活躍が展示されていて、ベトナム戦争で撮影された写真などがありました。

香港の軍事や海防といった部分を垣間見ることが出来る博物館ですね。香港の歴史や軍事に興味がある人には訪問の価値があるかなと。



香港島と九龍半島の間のビクトリア湾が狭まるこの場所。海防の要所だったというだけあって眺めもいいですね



結構歩きますがこの眺めは一見の価値があるかも。博物館の閉館は夏季18時冬季17時なので、夜景は望めないのが残念ですね。




筲箕湾方面を望む。高架道路がカーブした先辺りが筲箕湾駅の辺り。
MTRでは筲箕湾より先に杏花邨と柴湾の2駅がありますが、筲箕湾方面から柴湾方面にアクセスする道路もこの高架道路と後は内陸側の山道のみ。2階建てトラムが走る堅尼地城~筲箕湾が概ね香港島の旧市街地。この先柴湾方面は後年に開発されたニュータウン地区といった様子がよくわかります。

当初計画では柴湾地区の開発にあわせて香港島トラムを柴湾に延長する計画もあったそうですが、どういった線路配置を考えていたか気になりますね。高架道路下に専用軌道??
日本の札幌市電が廃止になる際に、香港電車公司によるまとまった車両数の購入構想があった。という話もあるようですが、もしやこの柴湾延長計画に絡んだものだったのかどうか??結局は柴湾へのアクセスがMTRが担うことになったわけですが・・。

さて閉館時間の18時までいたらこの次の銅鑼湾に行く予定がやばい・・・。18時30分ぐらいまでには行かないと実のところ駅から思ったよりも遠くて時間がかかったので見学時間も短く結構駆け足。屋外展示もあって眺めもいいので、訪問される際は少し長めに時間をとっておいた方がいいかもですね

私は17時40分ぐらいに海防博物館を後にすることにします。
駅まで歩くのがかったるいので、またバスがないかな?と思いgooglemapやアプリを見るもさっきの博物館前のバス停は小西湾方面のみ。反対方向は少し離れた住宅地内にバス停があるみたいですが、15分に1本、しかも銅鑼湾に行けるわけではないようで・・・。

次回に続く

2017/11/9 00:07(JST)
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