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その4】宇都宮ライトラインに乗ったよ(2023/9/2)


さてゆいの杜中央駅で6~7分待って再びライトラインに乗車します。
時刻表上は12分間隔ですが遅延が激しくて無ダイヤ状態で時刻表が役立たない状態。駅でとりあえず待つしかありません。
2020年代の鉄道では当たり前になっているWebで列車の位置情報を見れるシステムもなく運行情報が分かりません。開業したての新設路線でこれは大きなマイナス。LRTは交通信号に影響されて遅延しやすいだけに、これから利便性をアピールして乗客増に努めていかねばならないだけに残念です。

運転手は放送で「次の列車との間隔が開いているので出来るだけこの電車に乗せたいです」と案内。

2つ目のグリーンスタジアム前では「この後始発の臨時列車があるのでそちらにご乗車ください」と案内が・・。私が乗った後方車両は立ち客が多くて混んでいるものの満員というほどでもないですが、前の方はかなり混んでいるのでしょうか。



さて3つ目の清原地区市民センターで下車します。
この近くの清原中央公園で「まんぷくフードフェスタ」というLRT開業記念のイベントが開かれているようなので覗いてみることにします。



まずは宇都宮市のライトラインPRブース
ライトラインで来た人は端末にICカードをタッチするとクーポンがもらえるキャンペーンで会場内で使える200円分のクーポンが当たります。



チェキで写真を撮ってもらい沿線のグルメを紹介するイベントにも参加。
私は先ほどのゆいの杜東駅のカインズのたい焼きを紹介!
用意されていたペンが太くて書きづらい💦



このボードイベントが終わったらどこかで展示されるのでしょうか??



隣の清原地区青少年育成協議会のブースでさっそく先ほどのクーポン使用+100円でかき氷を買います。盛りが大きすぎて食べるのが大変😋


広場の中央ではプロレスをやっていました。プロレスは分からないものの、実況のアナウンスが会場を盛り上げていますね

ライトラインの会社のブースでもグッズなどを販売していたので、グッズと記念乗車券を購入。クレジットカードがつかえました。
子供を連れたお母さんが8000円ぐらいする鉄道コレクションを買ってましたが、鉄道コレクションは子供が手でもって遊ぶにはやわなのですぐ壊れそう・・大丈夫なのかな??と心配になります

すでに16時を過ぎてこれから食べ物を買う人もいなさそうな状態で中央のプロレスが盛り上がっている状態。考えてみればこの後宇都宮駅ビルのスーパーで弁当を買ったけど、ここで焼きそばでも買って持ち帰ればよかったですね。

さて電車の運行状況も不安定なのでそろそろ宇都宮駅に戻ることにします



相変わらずいつ電車が来るのか分からない状態ですが、ホームの放送で「次の電車は隣のグリーンスタジアム前を出ました」と流れてしばらくすると電車が見えます。といっても最高速度40km/hなのでゆっくり。

道路中央を走る併用軌道区間では40㎞/hでも信号待ちの先頭に出れるので意外に遅さを感じないですが、清原地区の側方を走る区間や鬼怒川の橋など専用軌道区間は遅さが目立ちます。常に前に電車がつかえて速度を落としているような感覚ですね。
特認を取って70㎞/hの運転を目指していると聞きますが、閉塞信号のない目視運転で許可が出るのでしょうか。香港のLRTは目視運転で最高70km/h出してたけど・・。



現金支払い客用の整理券発行機はホーム上に設置されていました



一方でICカードはドア横に乗車用と降車用のリーダをそれぞれ設置。
乗車用のリーダは下でタッチしずらいのが気になります。空いている時はともかく混雑時は時間のロスになりそうです。

10分強待ってやってきた電車の最後尾に乗車。立ち客が多くて満員近くに混んでいる状態です。



ドア上についている案内表示機。行先や駅名が表示されています。車内の通路上に大きなモニター画面が設置されているものの、そちらは広告だけで行先や駅名などの案内はなし。車内中ほどにいると案内表示が見えないです。
なんか現代の新型車の割に案内体制が今一つな感ですね。大きなモニターで広告だけでなくて案内表示もすればいいのに・・。



沿線の専用軌道区間の道路の(実質的な)踏切。
法令上、踏切が新設出来ないので「止まれ」で交差点のようになっています。接近表示機があるとはいえ、実質的には第4種踏切のような状態です。
既に開業前からSNSなどで指摘されていましたが、ちょっとこれは危険ですね。これで60~70km/hでの運転するのは無理があるんじゃないかと・・。

専用軌道上も舗装されているので軌道敷が一見わかりづらかったり、更に停止線で車が止まっても電車の接近が見えずらく、線路手前で停車→車両限界に触れて接触とか、色々後々事故の原因になりそうな感があります。

ベルモールという大型ショッピングモールのある「宇都宮大学陽東キャンパス駅」で乗車客が特に多くて私の乗っている最後尾ドア部分も満員状態に。

終点の一つ手前東宿郷駅で降りるのが、他に降りる人がいたのと、ドア前の人がホームに一度降りてくれたのでなんとかという感じで「降りまーす」とかき分けながらホームに降りてホーム上から立っている人の前に手を伸ばしてICカードをタッチするという「時間かかったけど、なんとか降りれた」という状態。

大幅な遅延の原因としてマスコミなど報道では「現金支払い客が多くて・・」という会社側の見解?が報じられてましたが、現金支払い以前にICカードでも混雑で乗降に時間がかかり、なかなか発車できないのが遅延の原因という印象を受けます。実際乗車中も最前部は乗降が終わっているものの後部が終わらず発車できないというシーンもありました。

また一般の鉄道のように混雑時に「ドア付近の人が一度ホームに降りて降車客を通して」という案内もなく、そもそも一度ホームに降りてもいいのかよくわからない、(置いていかれないかどうか?・・バスは満員時でも運転手から要請がない限り基本的にNG)、さらにはホーム幅が狭くて余裕がないです。

更にICカードのタッチ機がホームではなく車内側にあるのもスムーズな乗降を妨げている感です。例えば神奈川県内で小型車両で運用している江ノ電、湘南モノレール、箱根登山鉄道など、仮にICカードタッチ機がホームや改札ではなく車両ドア脇あるとしたら乗降に時間がかかり混雑時に今のダイヤは維持できないのではないかと・・。
Webニュースの記事で「宇都宮LRTを路面電車と呼んでくれるな」というのがありましたが、先ほどの4種踏切のような交差点などLRTと言いながら「路面電車の流儀」から抜け切れていないような印象です。


東宿郷駅。隣の駅東公園にはEF57電気機関車が保存されています。以前に駅から15分ぐらい歩いて行きましたが、ライトラインなら簡単に行けそう??今回は時間がないですが今度行ってみたいですね。



さて東宿郷駅から宇都宮駅方面に歩きます。歩きながら走行写真を撮る作戦ですが、運転間隔が空いていてなかなか電車が来ない😔



走行写真はこの先いつでも撮れるのでこういう開業記念装飾を撮っておきたいですね。



宇都宮駅に戻ってきてここで夕食とお土産を探します。
ライトライン開業記念メニューも面白そうですが、やはり宇都宮といえば餃子を食べたいところ。



駅ビルの宇都宮餃子館で8種類の餃子が1個ずつで680円の8種食べ比べセット食べます。お店が狭くて場所がいいので少し並びました。



開業一週間目の宇都宮ライトライン訪問でした。
現在は本数も少なめの暫定ダイヤ状態。今後は快速運転なども計画されているようで楽しみですが、混雑による遅延はご祝儀乗車による一過性で今後は落ち着く・・と見る向きも多いでしょうが、一方で乗客数が振るわなければLRT整備は失敗となりかねず、今後の西側地区延伸にも暗雲が立ち込めてしまいます。

特に宇都宮の既存の市街地である西側地区への延伸は、JR宇都宮駅~東武宇都宮駅の周辺の旧来の繁華街の活性化の意味でも重要な一方でJR宇都宮駅の横断がまとまらず遅れている印象です。西側繁華街の凋落を食い止める意味でも東西分断状態の暫定開業でも西側地区開業を急ぐ必要もあるのではないでしょうか?

最後に気になる点として、ライトライン開業や西側延伸計画に対して反対運動が根強く今でも反対運動が行われていること。

鉄道ファンとして残念というのもありますが、気になる点として反対運動は共産党・社民党・立憲民主党などいわゆる野党勢力が中心で自民党など与党勢力がLRT賛成の立場についていること。
地方都市への新規鉄道の整備により自動車依存の解消、道路予算を使った鉄道整備はむしろ野党側が賛成し業界団体に支持された自民党側が反対する構図になるイメージがあるだけに非常に意外です。

なぜ野党勢力側が反対の立場につくのか、推測としては
2014年以前は宇都宮最大のバス会社である関東自動車がLRT反対の立場を取っていたこと(注1)、宇都宮駅の裏駅である東側地区へのLRT[整備で西側の旧市街地側の凋落など特に個人商店など小規模事業主の反発、またLRTルート外の不動産価値の下落などへの反発。などそういった勢力が反対側に回っているのではないかとも考えられます
また今回のライトライン東側地区路線は工業団地の大規模工場への通勤鉄道としての性格が強いことで、特定企業の為に多額の税金をつぎ込んでいるという見方をされているのかもしれません(注2)

この辺り、反対勢力側の推測ではない本音としての言い分、そして今後どのように妥結していくべきなのか興味深いところです。


注1)バスの「乗務員不足」が強く叫ばれるようになったのは2020年代になったここ数年のことで、それ以前は全国的に「乗客不足」による減便廃止が市街路線バスの課題だった。その中でドル箱路線が新設鉄道に奪われるのはバス会社として反対するのは想像できる

注2)日産テクニカルセンターの通勤送迎バスのターミナルとなっている神奈川県愛甲石田駅でも、ラッシュ時に駅周辺が非常に混雑することで迷惑の声や歩道混雑防止のための空中歩道建設に対して特定企業の為に税金を投入したことへの批判の声もある。


2023/9/24 13:55(JST)
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