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09年9月台湾の旅(その15・台湾鉄道の客車列車を体験)

前回から続く

さて、中山駅の出口で嘉さんと別れ
「これから何処に行こうかな~」
と考えながら、先ほどの台湾風バーガーを食べることに。
写真がないのが残念ですが、豚肉の他に高菜のようなものが入っていて具が多く、その上ピーナッツの粉がかかっていて、程よい甘みのようなものがあって美味しいですね。

とりあえず目の前の新光三越なるデパートに入ってみることに。
入口の特設コーナーでは翌週の中秋節を控え、色々な月餅が売られています。
しかし、私はデパートで売っているような高級品とは縁がないようで、上階の書店+CD店を覗いた程度で撤収。

MRTに乗って台北駅に移動することに。

台鉄の改札近くで掲出されている時刻表を見ていると、約15分後(20時0分発)に莒光號・嘉義行があるのを発見。
莒光號は客車列車と聞いていたので
「これはチャンス
ということで、2つ先の樹林まで乗ってみることに。
翌日は台湾中部に行くので特急列車に乗る予定ですが、まぁ下見ついでということで・・。

がしかし、券売機でキップを買おうにも、紙幣は非対応で細かいお金が全然ない
窓口は大混雑だし「困ったなぁ~」と思っていたら両替機を発見
1000元札をくずして硬貨を確保することが出来ました。



短距離券売機
お金を投入→枚数→列車種別→大人子供の別→行先駅
を選択します。

ボタンに駅名が書いてあり、種別を選ぶとその種別では停車しない駅?のランプが消える仕組みのようです。

乗る列車と行先駅が決まっていれば、運賃を事前に確認する必要がない分、日本の一般的な短距離券売機よりも買いやすいです。




改札口
日本と同じような自動改札機でビックリ
ICカード(悠遊卡)は係員改札のリーダーで対応のようです。



これが乗車券
台湾鉄道の列車名として上位から
自強・莒光・復興・区間快・区間車・・・(地方ではその下も)とありますが、要は日本で言うところの種別名
これから乗る「莒光號」は急行列車といったところでしょうか。

運賃制度は日本のように基本運賃に特急料金等を加算する方式ではなく、種別ごとに対キロ運賃が決まっています。(上の列車名のうち下3つは同じ値段)
なので優等列車に短距離乗車しても、日本のようにべらぼうに割高な値段にはなりません。

台北→樹林は12.6キロで自強號30元・莒光號23元・復興號以下は19元



ホームは2面4線で、総武快速線の東京地下駅を思い出すような雰囲気
ただこちらは地下2階相当なのでだいぶ浅いですが・・・



可変電光掲示板
「晩1分」は「遅れ1分」の意
嘉義といえば有名な阿里山森林鉄道の始発駅。ですが、森林鉄道は夏の台風の被害で復旧の見通しが立たない状態だそうです。



ホームの4号車の乗車口付近で待っていると・・・
「晩1分」ですが19時57分頃に、客車と同じカラーの電気機関車に牽引された列車が到着。



列車が到着して続々と乗車・・・といきたいところですが、1ドア車で狭い折り戸
なかなか列が進みません。
そうこうしているとホームの係員が「ピッピッ」と笛を吹いて、手で「前へ前へ」と合図します。
他の人たちが前の車両に走り始めたので、私も前に走り2両目のドアからなんとか乗車。
乗る時にコケそうになりましたが




車内は大混雑。座席の背もたれに手すりがないので、つかまるところがなくて大変・・。

座れないのは残念ですが、今日び日本ではイベント列車を除けば「混雑する客車列車に立って乗車」
という機会はまずない事を思えば貴重ですね。

雰囲気的には14系座席車ですが、シートピッチはグリーン車並に広いです。

「ジリジリジリ・・・」と外から発車ベルが聞こえいよいよ発車。
発車時のスローな動き出しに、「おぉ~これが客車列車か」と思います。



客室内の銘板
今年は民国98年なので、27年前。1983年製の模様

10分近く走り次の板橋に。
ここでも乗ってくる人がいて、更に混雑。降りれるかちょっと心配な。

車内放送もありますが、特徴的なのは板橋に着いて完全に止まるかどうかの時に「下一站樹林」と次の駅名を案内しているところ。

「板橋の次は樹林に止まります」的な意味合いだと思いますが、慣れないとアセりそう。
切符を買う時に確認しているとはいえ、
「樹林通過でもっと先まで連れて行かれたらどうしょう?」
とちょっと不安な面もあるので樹林に止まる事が再確認できて、心配性な私には一安心
「shu lin」と聞いて本当に樹林と言ってるのか、私の耳では確証が・・・と言い出すときりがないですが・・。

清掃道具を持った掃除のオバちゃんが混雑する車内をかき分けつつ車内を回り、トイレを掃除したりしているのは凄いですね

台北から20分弱で2つ目の樹林に到着です。
降りる時に貫通路を通ったら、なんと下部に幌がなくて線路が見えている状態。怖い



良く見るとステップの最下段よりホームが高い
そりゃコケそうになるわけじゃ・・

この写真を撮っていたら、ホームの係員に「乗らないのかい?」のように声をかけられます。
見ていると係員が車両のドアを閉めて廻ってました。
「えっ?このドア手動なの
とかなりビックリです。



反対ホームに停車中の、EMU600の区間車(普通列車)基隆行き
通勤型電車にも乗ってみたいですね。

次回に続く>

コメント一覧

MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんにちは。

係員改札のリーダーの件ですが、てっきりパスネットが自動改札機で利用できた時期の東武末端の様な状況(係員が処理機を用いて窓口で処理、これなら券売機で切符を買った方がまだ便利)を連想していましたので、これなら松山市駅辺りと同レベルですね。

ただ脇の係員通路にリーダー1機だけでは、ICがかえって不便と言う状況には変わりないですので、今後ICカードの利便性向上が図られるのかも気になりますが、台湾では地鉄も含め、日本や韓国ではお馴染みのICカード専用自動改札機は存在しているのでしょうか?

またICカードの上級列車乗車に関する制約も、運賃+料金込みの種別等級別運賃を採用しているからこそ生じる問題で、同種の運賃制度を用いている韓国では、KORAILという同一事業者でも停車ホームや改札が広域電鉄(近郊電車・ICカード対応)と長距離列車で分離されていて問題なしですが、さすがに台湾でこの方式は難しそうですね。

かといって香港KCR東鉄の頭等の如く、上級利用時にリーダーへタッチする方式も、自強・莒光など複数存在する状況では実現性も乏しいですし…

まあそれ以前にカードで勝手に自強号などに数駅乗車する輩がどの程度いるのかや、台北近郊の短い区間で車内改札がどの程度行われているのかも気になりますが…
きよぴ
ちょっと分かりづらかったかもしれませんが、「係員改札のリーダ」というのは、上から2枚目の写真の右端に写っているものです。
相模線の自動改札なし有人駅のような感じです。

むしろ気になるのは、ICカードで優等列車に乗れない??ことですね。
実際には車内などで差額清算など方法はあるのかもしれませんが、特に優等列車と普通列車(区間車)の値段差が少ない短距離乗車では不便のような気がします。
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp/makikyu
こんばんは。

写真を見る限りでは台湾鉄路局の自動改札機は、日本のオムロン製をそのまま使っている様な感じですが、ICカードは自動改札機では使えず…というのは、四国初の自動改札機設置駅みたいな話ですね。

それも簡易型リーダーでも置いて、別通路を通れるのならまだ良いのですが、今日日本ではICカード専用自動改札機も増殖している程なのに対し、わざわざ係員対応で却って余計な時間を要する様では、乗車券を買わずにそのまま乗車できるICカードのメリットを損なっているのは
考え物です。

またリクライニングシートの客車列車に乗車するのも、今や日本では客車列車の減少によってかなり難しい状況になり、昼行定期列車に短距離乗車で立席客も多数という事になれば、日本ではまずありえない光景と言えますが、遠い台湾まで足を運ばなくても、韓国辺りでこの様な光景を目にする機会は頻繁にありますので、この点はある程度以上の規模を誇る鉄道において、日本の鉄道が極めて特殊と言えます。

ただ韓国などの様に標準軌で大柄の車両ではなく、日本の在来線とほぼ同規格の車両で客車列車をというこだわりがあるならば、台湾は注目すべきポイントですが…
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