もうちょっと前になりますが、隣町の警察からこんな電話が掛かってきました。
一瞬、友達のイタズラかなぁ・・・なんて思ったんですが、”前に一度失敗”してるんで、今回は最初から真面目に答えました。
「えぇ、だいぶ前に娘の自転車を駅前で盗まれました！」
って答えました。
実は数年前に、２姫が駅前に置いていた自転車が盗まれてたんです！
「あぁ！やっぱりそうですか。実は今、あるショッピングセンターの駐輪場にいるんですが、ちょっと挙動不審な男がいたんで、乗ってきた自転車の防犯番号を本署に連絡して調べたら、おたくで登録されている自転車だったものですから、念のため確認の電話をしました。」
・・・・・・・・とのこと！ そして続けて、
「そういうことであれば、このままココで張って、男が自転車のところに帰ってきたら、職質して、検挙してもいいですか？」って言うんで、
「はいっ！お願いします。」
って答えました。
いや～、さすが日本の警察です。
ショッピングセンターの人混みの中から、文字通り挙動不審な人を割り出すなんて、すごいなぁ！！
電話を切ってそんなことを考えていたら、ふとあることを思い出しました。
そういえばその数週間前、うちにあった壊れた自転車を回収業者さんに持って行ってもらったんですが、後からその業者さんから電話があって
「この自転車はちょっと修理すれば乗れるようになるんで、うちで修理して売っても良いですか？」
って電話があってたんです。
うちはもういらないから「あぁ、いいですよ！」って答えたんですが、盗まれた自転車と、回収業者さんに出した自転車は同じ色だったんです・・・。僕は妙な胸騒ぎを覚えて、聞いていたさっきの警官の方の携帯に「少し前にこんなことがあったんですが・・・・。」って話したら、
「あっ、そうですか、では一応その回収業者さんに確認してみます！」
といって電話が切れました。
数分後、その警官さんから再び電話がありました。
「いや～、思い出して頂いて、良かったですよ！
回収業者さんに確認したら、自転車の色・サイズ・メーカー型式とも記録があって、ココの駐輪場の自転車と一致しました！買った方も若い男だったとのことでした。
ただ、防犯登録番号がお宅の番号のままだったんで、この回収業者さんに、再販する時は必ず防犯登録ステッカーを剥がすように指示しました。ご協力ありがとうございましたっ！！」
とのこと。
ヤバかったっすねぇ・・・。
僕が「はいっ！」っていっただけで、罪のない若い男性に罪を着せるところでした。
それに、いつ自分が逆の立場になって、犯人に仕立てられるやも知れません。
しかし、自転車を捨てる時は、所有者もこの防犯登録ステッカーを剥がしておかないと、いろんな人に迷惑を掛けてしまうんだなぁ・・・・なんて反省しました。
この時、もし僕が回収業者の電話を思い出さなかったら・・・・・・・・・、
「おいっ！お前、この自転車はどうしたんだ？」
「えっ、あの～、中古で買ったんですがぁ・・。」
「ふん、ウソを言うな！ちゃんと調べはついてるんだ！盗んだんだろう。被害者からも了解をもらってる。さあ、詳しいことは署に行ってから聞こうか。お前のおかあさんは、今頃泣いてるゾ～。どうだ、カツ丼でも食うか・・・。」
なんてことになってたかも知れません。
冤罪って、意外とそのへんに転がってるんですねぇ・・・・・。
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