


そんでもって、やっとビールと焼酎を飲んで飯食ったら、いつものようにリビングには僕一人!・・・・



そしてリクエストの第一位は・・・・・(どうせ陽水とか拓郎だろうな~)なんて思っていたら、なっ、なんとN・S・Pの『夕暮れ時はさみしそう』とTHE ALFEEの『メリーアン』でした



最近の中年も疲れて、なんだか古き昔への郷愁が溢れてるのかなぁ~なんて思ってしまったんですが、今日のネタはこれではありません!。(久しぶりに長くなるゾ~!)

こんな曲が巷に流れていた頃、僕は何してたかな~って思っていたら、思い出しました。


当時福岡で貧乏学生だった僕は、友達とパチンコ屋さんの二階の、ほんとはパチンコ屋さんの従業員さんの社宅(?)みたいなアパートの一室を借りて住んでました。そしてすぐ近くの焼鳥屋さんによくバイトにいってたんですが、今考えると、そこで僕の”商売したい病”が育まれたような気がします。
その焼鳥屋さんは、本当にお世辞ぬきで福岡で一番旨かったと思うんですが、僕がバイトに行ってた本店は木造の峠の茶小屋みたいな店でした。しかし当時で3店舗の店があったんで、友達はみんな知ってる有名な店でした。 そしてその本店にMさんという焼き場の職人さんがいました。(その店では焼き鳥を炭火で焼く焼き場は社長が認めた人しかできませんでした。もちろん僕なんか焼き場に触ったこともありませんでした) Mさんはしょっちゅう社長とぶつかってましたが、たまにいっしょに酒を飲むと『俺は社長に拾われたんだよな~』っていうのが口癖でした。
なんでも、若い頃からケンカ早かったMさんはいつもケンカばかりしてて、最後は親に勘当寸前になり、今の社長に拾われて焼き鳥の修行をしたそうです。でも一本気でガタイのいいMさん、普段から僕らも一目置いてましたが、とってもやさしい人でもありました。(酒は必ず奢ってくれましたし・・。

そんなある日、テレビドラマみたいな事が起こりました。

ある土曜日、週末で店もけっこう建て込んでたんですが、大学生の集団7~8人くらいが店に入ってきました。(実は僕と同じ大学なんですが・・・。






と、そこへいつ来たのか社長が、飛んでいこうとするMさんの腕を掴み、一言いいました。
『M!、お客さんあってのこの店た!我慢せ~!』

もう闘牛の牛みたいになってたMさんですが、その一言でぐっと我慢して、厨房からいらいらしながらその学生集団を見てました。

思い通りに人数分のテーブルを確保したボンボン集団は、それから飲めや歌えの無礼三昧。 さすがに僕も、まだ我慢するのか~と社長を見たんですが、社長は奥の部屋でテレビを見ています。


『おまちどうさま!M!やってけ~!』



そして次の瞬間ボンボン・リーダーに飛びかかると思っていたMさん!.........が、予想と反してまず他のお客さんに一人一人挨拶してます。。。。



『おまえらなぁ~!なんしよ~とや!遊ぶなら他人に迷惑かけんで遊べ!それも親の金だろうが!さっさとビールビン片づけてうせろ~~!金はいらんけん、焼鳥屋でおこられたてゆ~て親に返しとけ~!』
酔いが冷めたボンボン集団は、自分達の手でビールビンを拾い集めて、自分の上着にくるんでそそくさと出て行きました。


そしてMさんは、残った他のお客さんに「お騒がせしました!」と云いながらビールをサービスしてます。それからお客さんみんなで乾杯しました。

しかしあのボンボンリーダー!青春ドラマの主人公の悪役クラスメイトかなんかやらせたら、アカデミー賞でもとれるくらいだったな~!,,,,,,,,,,,,,,,,,,,で、なんで今日のタイトルは「夕暮れ時はさみしそう」なんだろ?。


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