11月4日（金）、鎌倉国宝館で開催されている『鎌倉meets東大寺』展と仏像探訪を目的に
約1年ぶりに鎌倉を訪れました。
北鎌倉から長谷に抜けるのに、裏大仏ハイキングコースを歩いたのですが
お昼を食べた後ずっと歩き通しで、途中でいささか疲れて休みたくなったちょうどその時でした。
コース途中にCafe Terrace 樹 Gardenの看板があり、看板を眺めていると
奥の山道から外国人の二人連れが楽しそうにやってきたのです。
あー、座って休みたい…。
大仏まで一気に歩きとおすつもりでしたが、誘惑に負けて、お茶を飲んで休むことにしました。
看板の指し示す道を歩くと、突然前方の視界が開け、赤白のパラソルが目に飛び込んできました。
周囲は木立に囲まれて、見ているだけでも気持ちが良さそうな雰囲気を醸し出しています。
テラス席に素早く視線をやると、灰皿は置いてありません。
ぐるりと見渡した感じでは、タバコを吸っている人もいないようです。
最初に、入り口右手にあるベンチで、メニューを見ながら順番を待ちます。
飲み物はソフトドリンクだけでなく、お酒もあるようです。
順番が来ると、建物内の受付で注文と支払いを済ませます。
お店は禁煙か、ということを確認したところ、お店は禁煙とのことでした。
お店は禁煙かと尋ねると、たいていの店員さんは
「ごめんなさい。禁煙なんです。」とか「すみません、タバコを吸えなくて」などと開口一番おっしゃいます。
こちらの店員さんも、すまなそうに
「そうなんですよ、すみませんね。改装前はタバコを吸えたのに、改装したら禁煙になっちゃったんです。」
とおっしゃいました。
「禁煙で良いんですよ。私はタバコの煙がつらいので、タバコを吸えないお店でないと駄目なんです」
穿った見方かもしれませんが、こうした店の反応や私の飲食店勤務の経験からすると
飲食店従業者は喫煙者が多いのかもしれないと思うのでした。
今まで、お店は禁煙かと尋ねて
「うちは禁煙なんですよ」
と、自信を持って答えたお店は、私が経験した限り2店だけです。
2つのお店は、おかみさんが
「うちは禁煙です。子供たちも来るからね
」
と、即座に答えてくれたのがとても印象的でした。
注文を済ませると番号の書かれたミニコーンを渡され、空いている席ならどこでも好きな所へ座れます。
私は全体を見渡したかったので、2段になっている席の上段中央に席を取りました。待つこと暫し。
注文した紅茶が運ばれてきました。
「
飲めるわよ～、紅茶ぐらい～、たかが色つき水じゃない～」みたいな紅茶で
店の雰囲気からすると、がっかり度がかなり高くなってしまった味でした
さらに私は紅茶を飲み始めると、アイスで注文したことを後悔し始めました。
ハイキングコースを歩いていた時は体も温まり、むしろ暑かったのですが
お店に入って席に着くと、木蔭で涼しく、木立の間を抜けてくる風は爽やかを通り越して冷たく感じ
慌てて上着を着たのですが、アイスティーを飲んだらますます寒くなってしまいました。
おそらく、寒いとおっしゃるお客様が多いのか、貸し出し用の膝掛けも用意されているようです。
テラス席の市役所通り側の先端部分の席は人気があるようで、満席でした。
こちらは森側の席。
Cafe Terrace 樹 Gardenは、もともとは会社のオーナーの別荘地だったということですが
ハイキングの途中で怪我をしたり、道に迷ったり、お手洗いを求めて度々人が訪れたことから
救護等も兼ねたお休み処が必要ではないかと小さなテラス席から始めたそうです。
たしかに、裏大仏ハイキングコースは、北鎌倉から歩いた時に
途中で休憩できるのは葛原ヶ岡公園くらいで、コース途中にベンチなどはありません。
そう考えると、私が途中で疲れて座って休みたくなったように
なかなか良い立地にあるお店だと言えるでしょう。
