拙著を読んでくださった中央大学の関係者の方から
『中央評論』への寄稿を打診されたのは昨年のことでした。
300号を記念しての特集で「タバコと私たち」と題してタバコ問題を取り上げることになり
喫煙者や専門家など、さまざまな立場から意見を寄せてもらい
海外事情や中央大学の現状なども交えて
タバコについて考えるきっかけを作りたいというお話でした。
私は父をタバコ病で亡くしていることから、先方の構想の段階で
遺族の立場としてタバコについて書いてもらうという案もあったようですが
そちらは横浜タバコ病訴訟原告の一人であった水野雅信氏の
遺族である細田雅江さんがお引き受けくださったとのこと。
最終的に、私には、住宅での受動喫煙問題について書いてほしい、ということでした。
そこで、「近隣住宅の受動喫煙被害にかかわって」と題し
・逃げ場のない住宅での受動喫煙の被害
・深刻な健康被害の実態
・増加するベランダ火災
・喫煙は紛れもない他者危害
の4つの柱を立てて、住宅におけるタバコ問題について約3000字で論述しました。
特集2の執筆者は約30名。
それぞれの立場から、タバコに対するさまざまな意見が書かれています。
一人一人の論述量が膨大ではなく、比較的コンパクトにまとめられているので
読み物としても面白いだけでなく、読みやすい内容でもあると思います。
詳細・お問い合わせは、中央大学出版部へ。