４７歳男 ３２歳女をしさつ

女を好きになりおぼれた挙句

振られて一年

積年の恨みがたまりたまって刺殺って

かなしすぎる

３２歳の女に責務はない

女は往々にして男に殺意を抱かせるほど残酷になるものなんだ

その仕打ちは男のこころをずたずたにして完膚なきまで

砕いてしまう

どれだけ女に振られ殺意を抱いた男の話をきいたことか

知り合いのA君はナイフを持って女に会い殺害する寸前までいったという

でも刺さなかったのは理性が働いたからだそうだ

男でナイフを振りかざさなかったやつが必ずしも立派なのではない

ナイフを手に持つ前に思いとどまる男がすばらしいのだ

だれでも殺意を抱くことがある

しかしそれを理性で抑圧していくことこそが

立派な人間の条件だ

　　きたむら日紳