「…何も言わなくてもいゝ。私にはわかる。
君の心の中には古代という男しか棲んでいない。」
「あの人は…死にました。」
「だが、君は信じていない。
君が信じているのは古代が生きているということだ。
地球のためにあくまでも闘い抜こうとしている男の命だ。」
あれから、皆さん、信じられますか…44年です。僕は、つくづく歳月を実感できず、絶句します。
『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク版のシリーズの始まってからでさえ、すでに12年。
いよいよ、『ヤマトよ永遠に』と『宇宙戦艦ヤマト3』を合わせたところを題材に構想されたリメイク版、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の第一章が、2週間後に公開されます。
総監督は「群像」という言葉を使っています。僕が『2199』の評を書かせて戴いたとき、旧作との大きな違いの一つは、「群像」劇であること、と述べたのと同じ。
音楽は、旧作では、宮川泰氏だけでなく、羽田健太郎氏が参加。この『3199』でも、主担当の宮川彬良氏のオファーによって、ジャズピアニストの作曲家、兼松衆氏が新たに参加。やはり、「群像」劇としてのドラマの広がりに対応するためと。
今回のリメイク版の制作にあたっての、総監督の語るコンセプトに、深く共感。
「我々が人間性と信じているものを維持して生きていくのが、とても難しくなっている。変わっていかなければいけないところもあるし、絶対に変えてはいけないものもある。変えてはいけないことに関しては、時世がどうあろうと、きちんと人間として抵抗の意志を示していこう、というのが、この物語の趣旨であるし、それは、現代の社会とも、とても共鳴するところであると思う。
今日の果て無き最悪の時代、新・宇宙戦艦ヤマトが始動する。」
昭和の最後の最後の峠の群像の中で素晴らしき青春を培った仲間たちよ、けっして変えてはいけない、譲れない、あの心を、本当の愛を、命を懸けて、伝えていかなければ。
失われた30年に負けて、失ってはならないのです。僕らの魂は。
君の心の中には古代という男しか棲んでいない。」
「あの人は…死にました。」
「だが、君は信じていない。
君が信じているのは古代が生きているということだ。
地球のためにあくまでも闘い抜こうとしている男の命だ。」
あれから、皆さん、信じられますか…44年です。僕は、つくづく歳月を実感できず、絶句します。
『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク版のシリーズの始まってからでさえ、すでに12年。
いよいよ、『ヤマトよ永遠に』と『宇宙戦艦ヤマト3』を合わせたところを題材に構想されたリメイク版、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の第一章が、2週間後に公開されます。
総監督は「群像」という言葉を使っています。僕が『2199』の評を書かせて戴いたとき、旧作との大きな違いの一つは、「群像」劇であること、と述べたのと同じ。
音楽は、旧作では、宮川泰氏だけでなく、羽田健太郎氏が参加。この『3199』でも、主担当の宮川彬良氏のオファーによって、ジャズピアニストの作曲家、兼松衆氏が新たに参加。やはり、「群像」劇としてのドラマの広がりに対応するためと。
今回のリメイク版の制作にあたっての、総監督の語るコンセプトに、深く共感。
「我々が人間性と信じているものを維持して生きていくのが、とても難しくなっている。変わっていかなければいけないところもあるし、絶対に変えてはいけないものもある。変えてはいけないことに関しては、時世がどうあろうと、きちんと人間として抵抗の意志を示していこう、というのが、この物語の趣旨であるし、それは、現代の社会とも、とても共鳴するところであると思う。
今日の果て無き最悪の時代、新・宇宙戦艦ヤマトが始動する。」
昭和の最後の最後の峠の群像の中で素晴らしき青春を培った仲間たちよ、けっして変えてはいけない、譲れない、あの心を、本当の愛を、命を懸けて、伝えていかなければ。
失われた30年に負けて、失ってはならないのです。僕らの魂は。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』始動直前特番<2024年7月19日(金)上映開始>
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』本予告 <2024年7月19日(金)上映開始>
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』特報第二弾 <2024年7月19日(金)上映開始>
追記
なるほど…と、僕のような素人天文ファンが一度に理解できる話と違い、また一言で整理できる話とも違うが。
それにしても、総監督の福井氏の頭脳はおそろしく緻密で広大。すでに、第一作のリメイク(『2199』)の段階から、リメイク版シリーズの全体像を、まさに全宇宙を、見晴るかしての構想を立てゝおられたのと違うか。当初から伏線を張り巡らされていたか。今回の『3199』は、これまで散りばめられてきた謎の、統括的解答といえそう。
人間群像には昭和の人情を継承しながら、しかし、SF科学による新たなプロットは、もはや昭和の真空管のようなアナログ科学など、子供の戯言のように突き放し、超越した、最新の宇宙物理学、ことに量子力学を駆使している。無論、仮想の理論も含まれるが、僕は、話に着いていくので精一杯。(^_^;
たとえば、いわゆる波動砲の原理も、旧作では、反物質のタキオン粒子によって無限のエネルギーを放出する、単純なもの、であった。しかし、リメイク版では、正しくは次元波動爆縮放射器と称され、波動エンジン内で発生した余剰次元を射線上に放出し、「我々の暮らす宇宙」を押しのけて「別の宇宙」として展開し始める際、マイクロブラックホール化し、それが放つホーキング輻射のエネルギーにより域内の敵を破壊し尽くす、とされている。
つまり、M理論に基づく。則ち、この兵器は、多次元宇宙間の破断や干渉を引き起こしかねない。そのことは、開発した真田さんさえ見落としており、ユリーシャの言う、ブチンスキー波動方程式の特殊解に基づくのか、超弦真空が発散しないか、宇宙が引き裂かれてしまう、という指摘から、ユークリッド二次元ブラックホールの破綻か、と、はたと気づかされている。『2199』で設定済みのその危険が、もしかしたら、『3199』で、深刻な事態を引き起こした原因として明かされるでは、と。
これも、謎解きの一つ。
リメイク版は、お伽噺的なウソの許容された昭和と違い、いっそう合理性を求められる今日の指向性に合わせて、あじゃらけた無理や矛盾を整合化するために、行間を埋めるドラマや理論を加えていった。その結果、新たなプロットの展開が可能になったともいえる。
旧作ではヤマトのクルーを騙すための敵の芝居であった、未来の地球人が、『3199』では正真正銘の未来の地球人として設定されるというのは、僕も予想。しかも、『2202』の結びで取った付けられたように出てきたG計画の末裔、地球から離れ、機械化した方の別系統の未来の人類?ではと。しかもしかも、天の川銀河の中心の巨大ブラックホールを使い、時空を俯瞰し行き来できる文明をもつ。ゆゑに、タイムライン、則ち歴史を正そうとする、と。つまり、地球人対地球人対地球人のドラマ??
ともかくも、これまでのリメイク版ヤマト自体が内包してきた様々な謎解きに満ちた、壮大な構想に期待。楽しみ。
それにしても、総監督の福井氏の頭脳はおそろしく緻密で広大。すでに、第一作のリメイク(『2199』)の段階から、リメイク版シリーズの全体像を、まさに全宇宙を、見晴るかしての構想を立てゝおられたのと違うか。当初から伏線を張り巡らされていたか。今回の『3199』は、これまで散りばめられてきた謎の、統括的解答といえそう。
人間群像には昭和の人情を継承しながら、しかし、SF科学による新たなプロットは、もはや昭和の真空管のようなアナログ科学など、子供の戯言のように突き放し、超越した、最新の宇宙物理学、ことに量子力学を駆使している。無論、仮想の理論も含まれるが、僕は、話に着いていくので精一杯。(^_^;
たとえば、いわゆる波動砲の原理も、旧作では、反物質のタキオン粒子によって無限のエネルギーを放出する、単純なもの、であった。しかし、リメイク版では、正しくは次元波動爆縮放射器と称され、波動エンジン内で発生した余剰次元を射線上に放出し、「我々の暮らす宇宙」を押しのけて「別の宇宙」として展開し始める際、マイクロブラックホール化し、それが放つホーキング輻射のエネルギーにより域内の敵を破壊し尽くす、とされている。
つまり、M理論に基づく。則ち、この兵器は、多次元宇宙間の破断や干渉を引き起こしかねない。そのことは、開発した真田さんさえ見落としており、ユリーシャの言う、ブチンスキー波動方程式の特殊解に基づくのか、超弦真空が発散しないか、宇宙が引き裂かれてしまう、という指摘から、ユークリッド二次元ブラックホールの破綻か、と、はたと気づかされている。『2199』で設定済みのその危険が、もしかしたら、『3199』で、深刻な事態を引き起こした原因として明かされるでは、と。
これも、謎解きの一つ。
リメイク版は、お伽噺的なウソの許容された昭和と違い、いっそう合理性を求められる今日の指向性に合わせて、あじゃらけた無理や矛盾を整合化するために、行間を埋めるドラマや理論を加えていった。その結果、新たなプロットの展開が可能になったともいえる。
旧作ではヤマトのクルーを騙すための敵の芝居であった、未来の地球人が、『3199』では正真正銘の未来の地球人として設定されるというのは、僕も予想。しかも、『2202』の結びで取った付けられたように出てきたG計画の末裔、地球から離れ、機械化した方の別系統の未来の人類?ではと。しかもしかも、天の川銀河の中心の巨大ブラックホールを使い、時空を俯瞰し行き来できる文明をもつ。ゆゑに、タイムライン、則ち歴史を正そうとする、と。つまり、地球人対地球人対地球人のドラマ??
ともかくも、これまでのリメイク版ヤマト自体が内包してきた様々な謎解きに満ちた、壮大な構想に期待。楽しみ。
「大地を踏みしめる足がほしかったのだ。」
このアルフォン少尉の名台詞が、はたして、あるいはいかに、継承されるのかどうか。
このアルフォン少尉の名台詞が、はたして、あるいはいかに、継承されるのかどうか。
【宇宙戦艦ヤマト】公式資料が示すデザリアムの正体とは?|宇宙戦艦ヤマトよ永遠にREBEL3199予習スペシャル|宇宙戦艦ヤマト解説考察
【宇宙戦艦ヤマト】イスカンダル不在の宇宙とは?|宇宙戦艦ヤマトよ永遠にREBEL3199予習スペシャル|宇宙戦艦ヤマト解説考察
追記
「なぜ地球人は他人のために死ぬの。 駆逐艦がヤマトを守って自分からミサイルに当たっていったろ…」
「それはね、 地球では他人の幸せのために尽くすのがいちばん大切なことだからよ。」
「自分のためになら、何をしてもいゝって言うけれどな、ディンギルの人たちは…」
「この世は強い者が栄えるためにのみある。弱い老人や女、子供は、滅びて当然。」
「ディンギル星人が、(1万年前に地球を離れた)地球人(の末裔)だとはな…しかし、自分勝手さだけが進歩した連中みたいだな。」
「それはね、 地球では他人の幸せのために尽くすのがいちばん大切なことだからよ。」
「自分のためになら、何をしてもいゝって言うけれどな、ディンギルの人たちは…」
「この世は強い者が栄えるためにのみある。弱い老人や女、子供は、滅びて当然。」
「ディンギル星人が、(1万年前に地球を離れた)地球人(の末裔)だとはな…しかし、自分勝手さだけが進歩した連中みたいだな。」
(我が子を悉く殺したディンギルの大総統に対して)
「貴様、それでも地球人の血を引く人類か!それでも人間かっ!」
昭和58(1983)年に公開された、旧作の『宇宙戦艦ヤマト・完結編』の主題を窺わせる台詞より。
旧作のシリーズは、イスカンダルへ向かう第1作が、太平洋戦争を教訓とした、反戦と平和への希求、愛する者を守り抜くためのあくなき希望、博愛をおよその主題としていた。
しかし、2作目以降は、現代諷刺の性格が強くなっていった。『さらば宇宙戦艦ヤマト』及び『宇宙戦艦ヤマト2』で、古代進にこう言わせている。
「俺は、このごろ考える。あのイスカンダルへの148,000光年の旅は何だったのかと。こんな堕落した地球を作るためだったのか!」
共時的に、「あの戦争の犠牲」「堕落した日本」と置き換えてよい語句があろう。以降、旧作のシリーズは、現代への懐疑と警鐘の色を濃くしていった。
『完結編』は、僕らが高校2年生のとき。やはり、当時は、およそ感傷的に鑑賞していたものゝ、まさか、40年を経て、悉くそのとおりの現実にこの国が堕ちていくとは、毎度申すことながら、どんな悪い夢にも見なかった。あくまでも警鐘と。そんな愚かな未来を許すとは、到底、考えられなかった。こと、僕らの青春にあっては、聡明で高徳な仲間たちに囲まれていたから。
リメイク版のシリーズも、より透徹した、現代日本への批判と、人間のあるべき理想を、主題の深部に内包しているといえる。総監督が述べられているように、どんな時世になろうとも、変えてはいけないものは、命を懸けて守るべき、と。
『ヤマトよ永遠に』のリメイク版の公開が間もなく始まっていく。そして、その後は、間違いなく『完結編』のリメイク版へと進んでいくのであろう。
旧作のように一方向性の正義を唱える古典では、今の時代は受容されない。不幸な未来が現実となった今日、複雑に絡み合う糸をどう解きほぐして、高度な主題へと昇華していくのか、期待したい。
やはり、起死回生、この国を、この国の人の心を、本当の愛を、救い啓示のできるのは、ヤマトの物語に違いないのであるから。
旧作のシリーズは、イスカンダルへ向かう第1作が、太平洋戦争を教訓とした、反戦と平和への希求、愛する者を守り抜くためのあくなき希望、博愛をおよその主題としていた。
しかし、2作目以降は、現代諷刺の性格が強くなっていった。『さらば宇宙戦艦ヤマト』及び『宇宙戦艦ヤマト2』で、古代進にこう言わせている。
「俺は、このごろ考える。あのイスカンダルへの148,000光年の旅は何だったのかと。こんな堕落した地球を作るためだったのか!」
共時的に、「あの戦争の犠牲」「堕落した日本」と置き換えてよい語句があろう。以降、旧作のシリーズは、現代への懐疑と警鐘の色を濃くしていった。
『完結編』は、僕らが高校2年生のとき。やはり、当時は、およそ感傷的に鑑賞していたものゝ、まさか、40年を経て、悉くそのとおりの現実にこの国が堕ちていくとは、毎度申すことながら、どんな悪い夢にも見なかった。あくまでも警鐘と。そんな愚かな未来を許すとは、到底、考えられなかった。こと、僕らの青春にあっては、聡明で高徳な仲間たちに囲まれていたから。
リメイク版のシリーズも、より透徹した、現代日本への批判と、人間のあるべき理想を、主題の深部に内包しているといえる。総監督が述べられているように、どんな時世になろうとも、変えてはいけないものは、命を懸けて守るべき、と。
『ヤマトよ永遠に』のリメイク版の公開が間もなく始まっていく。そして、その後は、間違いなく『完結編』のリメイク版へと進んでいくのであろう。
旧作のように一方向性の正義を唱える古典では、今の時代は受容されない。不幸な未来が現実となった今日、複雑に絡み合う糸をどう解きほぐして、高度な主題へと昇華していくのか、期待したい。
やはり、起死回生、この国を、この国の人の心を、本当の愛を、救い啓示のできるのは、ヤマトの物語に違いないのであるから。
「愛する人と、身も心も結びついて幸せにすることが、大勢の人々を幸せにすることにもつながって、本当に素晴らしい世の中ができるんだ。それこそが、大事な戦いなのだ。」
追記
リメイク版『ヤマトよ永遠に』第一章の視聴の前に、これまでのリメイク版のドラマの復習動画。
旧作の制作された半世紀前も、今日も、『宇宙戦艦ヤマト』の求める主題は変わらないと宣言している。些か明確すぎるくらいに。
生命は、人間は、進化することが本能であるように、この半世紀間での私たちの知性の進歩、新作の構想力とSF科学の進歩は頗る著しい。
しかしかといって、人間として、けっして譲れないもの、それを失っては、いかなる幸福も未来も見出し得ないものがある。
皆さんは、もうお分かりのはず。それが、昔も今も変わらない、このドラマの主題。
あなたは、誰かを……
旧作の制作された半世紀前も、今日も、『宇宙戦艦ヤマト』の求める主題は変わらないと宣言している。些か明確すぎるくらいに。
生命は、人間は、進化することが本能であるように、この半世紀間での私たちの知性の進歩、新作の構想力とSF科学の進歩は頗る著しい。
しかしかといって、人間として、けっして譲れないもの、それを失っては、いかなる幸福も未来も見出し得ないものがある。
皆さんは、もうお分かりのはず。それが、昔も今も変わらない、このドラマの主題。
あなたは、誰かを……
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』これまでのあらすじ
早くも、第二章の予告編。
でも、大方の予想どおりの真相が、見え見えというのも…。
それにしても、まるで『源氏物語』の構想力のように、これまでのリメイク版の複雑なドラマに整合させて伏線をとっているのは、見事。
ふと、現実の私たち人類の行く末にも、もしかしたらこんなパラレルワールドの対立はあり得るのではと、背筋のぞくっとする感も。
別の歴史を選択した1000年後の地球人と、現時空間の地球人との、闘い。
旧作では、「大地を踏みしめる足が欲しかったのだ」という、アルフォン少尉の名台詞に象徴された。
リメイク版では、謂わば、「人を愛する心と文化を取り戻したかったのだ」とでも、言い換えられそう。
でも、大方の予想どおりの真相が、見え見えというのも…。
それにしても、まるで『源氏物語』の構想力のように、これまでのリメイク版の複雑なドラマに整合させて伏線をとっているのは、見事。
ふと、現実の私たち人類の行く末にも、もしかしたらこんなパラレルワールドの対立はあり得るのではと、背筋のぞくっとする感も。
別の歴史を選択した1000年後の地球人と、現時空間の地球人との、闘い。
旧作では、「大地を踏みしめる足が欲しかったのだ」という、アルフォン少尉の名台詞に象徴された。
リメイク版では、謂わば、「人を愛する心と文化を取り戻したかったのだ」とでも、言い換えられそう。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第二章 赤日の出撃』特報 <2024年11月22日(金)上映開始>
『宇宙戦艦ヤマト』の主題ともなる文明批評は、やはり日本ならではの、明治の哀しみ、を引きずるゆゑかもしれない。皮相上滑りに西洋の知識と技術を模倣するあまり、人文を喪失し精神まで機械的に無機化してしまった。これほど人文学音痴の国も珍しい。リメイク版も、現代日本の諷刺を継承しているか。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』 冒頭5分映像
しかし、この半世紀の間に、このドラマを理解し共感できる民は、この国に稀少になってしまった。それだけこの国の民度(大衆の知性と思想)は低下してしまった。
せっかくの渾身の名作も、遠い未来へ向けての遺産となるかもしれない。
それもまた、この国のさだめというものか。