とうにクリスマスを過ぎて

クリスマスがもう終わった〜っと思った瞬間に思いついたタイトルです。
他意はありません。年末にはタイトル変更か?

「蜘蛛の糸」を音読する

2017-03-10 17:33:03 | 日記
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の冒頭部分を声に出して読む。
できるだけゆっくり、句読点ではしっかりと間をおいて、俳優になったつもりで読み上げると「話し方」の訓練になるということを、先輩から聞いて実践してみた。
声は5メートルくらい先に投げ出すつもりで、お腹の底から出すよう意識すると発声練習になる。

ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色のずいからは、何とも云えない好い匂いが、絶間なくあたりへあふれて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。

「ございます」「御歩きになっていらっしゃいました」「あふれております」などは意外と滑舌が難しい。あわてて読むとお釈迦様の歩いている様子が表現できないので、自然とゆっくり腹式呼吸で発音することになる。
情感を込めて読むとなると、文庫本1ページでも相当な時間がかかり、くたびれる。
お金がかからず、充実感も味わえる方法なので、ぜひおためしを。