寝静まる里のともしび皆消えて天の川白し竹藪の上に
正岡子規
貫之は下手な歌よみにて『古今集』はくだらぬ集に有之候と言い放った子規。
中世の歌を否定して求めたものは、万葉集の素朴な写生であった。
万葉集には次のような歌がある。
天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ
柿本人麻呂
天の海に浮かぶ雲は、白波が立つよう。月の船が渡って、星の林に隠れてゆく。
まるで古墳の壁画にも現れそうな景色だ。
正岡子規
貫之は下手な歌よみにて『古今集』はくだらぬ集に有之候と言い放った子規。
中世の歌を否定して求めたものは、万葉集の素朴な写生であった。
万葉集には次のような歌がある。
天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ
柿本人麻呂
天の海に浮かぶ雲は、白波が立つよう。月の船が渡って、星の林に隠れてゆく。
まるで古墳の壁画にも現れそうな景色だ。