タキさんのblog  ~自然大好き~

趣味を中心に日々に起こる事象を写真を交え、日記風に表現したい。

樹木医と歩く「花の自然探訪」に参加して

2019-05-23 10:29:23 | 植物園

     

~江戸の用水 次大夫掘が残る公園を散歩~

5/22東京では前日の大雨が嘘のような晴天となり成城学園駅に集合した。ここ世田谷 成城は、都内屈指の高級住宅街で豪邸の庭は綺麗に手入れされ、いろいろな花が咲いていました。普段は何も気づかない樹木の不思議さに樹木医の説明を受けながら次大夫掘が残る公園まで緑地、野川に沿って歩きました。

途中、高台より東京と神奈川県の県境であります多摩川が望まれ、古の多摩川の歴史を思い馳せながら説明を受け、興味ありました事象を列挙してみました。

①竹の花➡竹に花が咲くことを知らないと思います。竹が花を咲くと竹林ごと枯れる現象を見てきました。写真1

②柿の花には小さな雄花と大きな雌花が混在。➡富有柿は雌花しか咲かず、雄花は一般的な品種にはつきません。栽培品種は実を多く収穫できるように改良した結果、雄の花が咲かなくなってしまいました。別に雄の花の咲く柿を植えなくてはならないのです。写真2

③ウツギの花は一般には、咲き始めが白、咲き進むにつれて紅色に変化していくと言われていますが、最後まで白、最初から紅色のものもあります。写真3

④ホオノキ➡ホオノキの花は花びらの数が多くらせん状に配列し、がく片花弁の区別が明瞭ではないなどモクレン科の植物の比較的原始的な特徴を受け継いでいるそうです。写真4 

⑤その他、

(1)日本茶製造の極意、まずは生場の酵素を失活(葉の成分がそれ以上変化しないように酵素などの働きを止めること)するために蒸熱と言われる葉を蒸す面倒な作業が行われるそうです。

(2)キショウブは侵略的外来種ワースト100で半日陰を好み、日本各地の湿地や水辺で野生化し、直射日光やかなりの乾燥にも耐えるほど繁殖力が強いので、在来の植物に多大な悪影響を与えているそうです。

(3)ヤエムグラ茎は4稜があり、自立するほど硬くはないですが稜の上にある下向きの棘を 他のものに引っかけて寄りかかるので2~3mにも立ち上がるものがある。

(4)サツマイモは苗床つくりから始めます。10℃以下では腐るので土・堆肥・クヌギの葉・米糠・籾殻等を混ぜそこから発生する発酵熱の保温効果を利用するそうです。

(5)外来種ツメクサは、外国で昔し運搬時の振動防止のための緩衝材として詰め込んで利用したものが、使用後は不必要なので捨てられ、日本に蔓延んしたとの事。

(6)カルミヤの花の花粉の飛び方など興味深い話がありました。