記念写真を撮るため、ネットで良い出張カメラマンを探したいと質問をいただきました。
ネット上のカメラマンは玉石混交です。
本当はカメラマンの作品を見て頼みたいカメラマンを探して欲しいところですが
作品で評価するのは簡単ではありませんよね。
私は記念撮影が専門のフォトグラファーではないのですが・・・
ここからは私感ですが幾つか出張撮影・カメラマンの撮影ページを見て気になったこと抜粋して書きます。
・『フォトマスター検定1級』これは写真撮影が上手い事とは全く関係ありません。
私の知っている上手いプロフォトグラファーでこの資格を所有している方はいません。
私はこの資格を持っている方の作例で写真撮影の上手いと思える写真を見た事がありません。
・『お写真のお渡しは当日』デジタルカメラで撮影して当日に写真を渡すということは
写真の最終処理をしていないと言っているようなものです。
最終処理をしていないとは写真として完成していないということです。
デジタルカメラの画像はRAW撮影・現像・画像の適正化など最終仕上げまでかなりの手間が必要です。
・『七五三・お宮参りの出張撮影します』
神社は私有地です。
勝手に撮影はできません。
無断で撮影するようなカメラマンはプロではありません。
神社などはの許可があれば、境内で記念撮影をできます。
・『撮影経験1000組以上』
撮影実績のつもりなのでしょうが意味ありません。
そうなんだ程度の話です。
それより今まで撮った作品を見せてもらえるカメラマンの方が信頼できるかもしれません。
・『プロの技術で撮影』
悲しくなります。
それでもプロという写真を作例に載せているカメラマンが9割、本物のプロが1割と言ったところでしょうか。
・『フォトコン優勝・入選』
これもアテにはなりません。
アマチュアのフォトコンに入賞してもプロのレベルのカメラマンとは限りません。
・『○ ○ ○ 一眼レフを使っている』
写真は高いカメラの方が綺麗に撮れるというわけではありません。
○ ○ ○ 一眼レフで撮るから綺麗などは嘘です。
写真撮影にはその撮影に必要なカメラとレンズ・照明のバランスが重要です。
・『出張1時間6000円』
プロのカメラマンが1時間6000円程度で撮影していたら死にます。
6000円でも数年は我慢できるかもしれませんが一生涯その価格で仕事をしていると本当に成り立ちません。
写真で食べるための固定費はかなりのものです。
詳しくは書きませんが30年前でもプロで若いカメラマンは最低1時間10000円程度で撮影していました。
それ以下では成り立たないからです。
ですのでそれ以下の料金で撮影しているカメラマンは何かの理由がない限り、プロとしてはおかしい可能性があります。
幾つかセールス文の例を書きましたが結局のところ嘘が多いので(本当の場合もありますが)
フォトグラファーは作例と実績を見て判断するしかありません。
ネット上には撮影を請け負うためのサイトが多数存在しますがそこに登録する8割程度のカメラマンはプロのレベルとは言い難いものです。
ではその中からどのようにして本物のプロのレベルのカメラマンを探せばいいのでしょうか。
オススメは目に止まったカメラマンに出身写真スタジオや今までした仕事歴と写真を学んだ出身写真スタジオや作品を見せてもらいましょう。
出身写真スタジオがまともでそれなりに勤務歴があれば写真撮影もそれなりかもしれません。
仕事にスナップ写真的なものしかないカメラマンはやめた方が無難でしょう。
最後に、
デジタルになって写真を撮るカメラマンの裾野は広くなりましたがその分全体の撮影レベルが下がっているのも事実です。
ネットで作例を見て判断できない場合は長く経営されているお近くの写真館に頼む事が無難かもしれません。
追記、実は過去に困った写真スタジオがありました。
そのスタジオのホームページのポートレート撮影しますのページに私が撮影してストックフォトで販売している人物写真を載せていました。
このように他人の写真を作例とは書いてはいないものの載せている悪質なところもあります。
写真撮影を依頼するのは難しいですね。