きのこ日和

わくわくドキドキ☆
きりゆきのミラクルな日々!

なにがしあわせ

2009年11月05日 | メッセージ
「なにがしあわせかわからないのです。
ほんとうにどんなつらいことでも、それが
ただしいみちを進む中でのできごとなら、
峠の上りも下りもみんなほんとう
の幸福に近づく一あしずつですから。」

灯台守りがなぐさめていました。

「ああそうです。
 ただいちばんのさいわいに至るために
いろいろのかなしみもみんな、おぼしめしです。」

青年が祈るようにそう答えました。


(宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」より引用)


農業とアートというテーマで原稿を書いていた時に
宮沢賢治の文章にたどりつきました。
(宮沢賢治は農業芸術概論という文も残しているのです!)

そしてさらにめぐりあったこの一文。

なにがしあわせかわからないのです。


正しい道を進んでいても何かにぶつかるときもあります。
いや、実は正しい道だからこそ乗り越えなければ
ならないカルマもあるのです。

でもそんな時期でさえも幸福へ向かう一足。
そう思えば全てが幸福への道筋と考えられます。

難しく考えるよりも魂(精神)が向かう方向へ
いつも研ぎ澄ましていれば必ず気付きがあります。

なにがしあわせかわからないのです。





農業芸術概論のなかでもこんな一文があります。

世界がぜんたいに幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人の意識から集団社会
宇宙へと次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた
道ではないか
新たなる時代は世界が一の意識になり
生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中
に意識してこれに 応じて行くことである
われらまずもろともにかがやく宇宙の
微塵となりて
無方の空にちらばろう
われらは世界のまことの幸福を索ねよう
求道すでに道(タオ)である


哲学も農業も科学も宇宙も全てが霊性(スピリチュアル)に
つながることは、違和感がなくて
本当に心で感じることは全て自分自身の霊性に繋がって
いるのです。


宮沢賢治は深いですね!