きのこ日和

わくわくドキドキ☆
きりゆきのミラクルな日々!

きのこ日和 INゲスト 1人目

2005年09月07日 | Weblog

9月に入ったので「きのこ日和」企画☆
これから少しずつ我がクリエーター集団のきまぐれコラムを
混ぜ込み、「炊き込みきのこごはん」風味にしてみようかと♪

まずはデザイン・映像・写真担当のの「LIFE WORK DESIGN」。
呉陳さん。特にイヴェントのときは頼りにしております!

映画が大好きだ。
「愛してる」に近い。…言い過ぎた。
というよりも「映画館」が好きなのかな。
最近は調子に乗って我がボロ家の構造を無視して、
ホームシアターまで買ってしまった。

この10数年仙台の街も様変わりして、
郊外のショッピングモールに隣接する“シネコン”という映画館が増えていく中、
街の景色として必要のなくなった昔からの映画館はいくつも消えていった。
今は「映画を観に行こう」ではなく、「ついでに映画でも観よう」らしい。

それでも私の記憶をたどる限り一番最初に行ったと思われる映画館は、
まだ健在である。
一番最初に観たのは「キングコング2」だったか「ゴジラ」だったか。
どちらにしろ父親に連れて行ってもらった映画である。
…いや、チェロタンのおばちゃんに連れて行ってもらった「ウルトラマン」
だったかな…。

そこの映画館は知る限り仙台では一番大きく、幼少の頃、まずその劇場の
大きさに圧倒されていたものだ。
チケット売り場から左に進み、少し坂になっている通路を進むと子供の力では
かなり重いふたつの扉。
そこをくぐると下の席と上の席にわかれるおおきな通路がある。
僕はその通路側の上の席の一列目真ん中の席、“通称・スペシャルリザーブ席”
をいつも狙う。
前に座席がないから足が伸ばせることを知っているからだ。
開演時のブザー、暗転、ボルテージはあがる。
子供ながらに親父に連れて行かれる最高の贅沢だった気がする。

故淀川長治がテレビかなにかで言っていた、「映画は映画館で観なさい」と。
別にそれを守っているわけではないが、いくらDVDを買い集めても、ホームシアター
を買っても社会人として忙しい日々を送っている中、時間を作っては映画館に足を運ぶ。

ロマン、ドラマチック、感動。
今では使い古されてナンセンスな言葉たちが映画館ではまだ生き生きと
スクリーンの中にいる。
そこまで好きだったら映画監督にでもなれば?とも思うのだが、それは別の話。
あくまで観客でありたい。
あ、でも映画の看板描きにはなりたかったな。

今では、もっぱら一人で行く大人の楽しみな感じだが、
“映画館に行く”ということは私にとって、今も昔も最高の贅沢な気がする。

 ※写真は家のホームシアター風景