氣まぐれ剣士の言いたい放題

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329 世界一過酷な刑

2006-04-20 19:02:42 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

329 世界一過酷な刑

 ロシアで実際にあった『世界一過酷』と言われた刑の話です。
 囚人に、「ここに穴を掘れ!」とただ命令します。
 囚人は監視する人がいるので必死で掘ります。さもなければどんな仕打ちに遭うかわかりません。そして自分の身体が隠れ、地上が見渡せなくなるくらい深く穴を掘ったところで・・・今度は・・・
 「この穴を埋めろ!」
とその説明も何もなく、ただ命令されます。

そしてやはり身の危険が迫っていますので、必死できれいに埋めていきます。埋め終わった頃、また、命令が聞こえます。しかし、耳を疑います。頭が真っ白になって時間が止まります。
 「穴を掘れ!」
と同じ所をさして、命令されます・・・・。

 このようなことは数回繰り返すと囚人は気がおかしくなるか、もうその酷さに心身がボロボロになる、という話です。確かに過酷な刑です。

 ところで、同じことをしていながらも違う影響を与えた例があるそうです。
戦国時代の武将で兵糧攻めにしている時に、同じことを命令したそうです。それをしたところ、囚人とは違って、家来の志氣が保て、勝利に導いたというのです。
 「その一番酷い刑を敵軍の捕虜にさせたのですか?」
いいえ、違います。自軍の武士にさせたのです。ただ、ちょっと違う点がありました。

「ここに穴を掘れ、敵城に攻め入るためにとても重要な穴だ。これがこの戦いの勝敗を決するぞ!」
と言い穴を掘らせました。
家来は自分の身に危険が降りかかっています。もちろん必死です。

ところで、順調に掘るのが進んでいった頃、突如、命令します。
「この穴を埋めろ! 至急。敵軍に我々の作戦がばれてしまった。
 敵軍がこの穴を利用して我が軍に攻め込んでくるぞ。
 直ちに埋めよ。
 どれだけ早く埋められるかで勝敗の行方が決するぞ!」と

 その結果、ともすれば兵糧攻めで、ただ対峙しているだけでは手持ち無沙汰でイライラして味方同士がケンカしたりするような志氣が衰えそうな状態を脱することができた。というお話です。

 表面上は同じことをしていても、明確な目的や目標があるなしで、その行動に意味を見つけられるのと見つけられないのとでは大きな差が生まれますね。

 それと信頼関係があるのとないのとでも・・・。
 
 その通りですね。同じことをやっていても目的があるとないとでは、全然志氣が違います。

 また信頼関係もあるとないでは大違いです。不思議なもので、同じことをたのまれても、嫌いな相手から頼まれれば気が進まなくても、尊敬できる人から頼まれれば喜んで出来ますね。

  人間は目的がハッキリしないと力が湧いてこないようです。

 でも女房殿にお金の工面をお願いするときは、目的がハッキリしない方が・・・
 「いったい何に使うの?」と聞かれると、ドキッとしますね。

いかがでした。
次回もお楽しみに
以上