先週の金曜日、夫と私の二人とお寺さんだけで、四十九日の法要を行った。
こういう状態に慣れてきたので、心の揺れはなかった。
これまでの祭壇と両方を飾り、花もいけ、お供えも両方した。お父さんの時より、ちゃんとやったと言える。あの頃はお母さんを信頼して、言われた通りやっていたけれど、自分でやってみたら、お母さん、結構適当だった事が分かった。
今までやっていなかった霊供膳も供えた。
お寺さんが、お葬式が入って、朝の9時からでばたばた。前日からの準備も結構大変だった。
そんな朝、例の花屋さんがやってきた。おばあちゃんには娘がお世話になったからと、見え見えの嘘を言ってお花が届けられた。派手な胡蝶蘭の入った花は、誰が頼んだか一目瞭然。
質素だけれど、きちんと法事はやれたと思う。終わった後、前の祭壇を片付け、家具を元に戻して、新しい日常が始まった。とりあえず、仏壇はあるけれど、祀るということはもう済んだ。夫は、花を送りつけてきた事に腹をたてて返しに行くと言うが、こんなところで事を荒らげるのは得策では無いとなだめる。
ああ、済んだ! 私の40年の「嫁」生活。なんだか、解放されたような気がした。
普通はみんなでご飯を食べに行くのだから、とちょっと豪華なお昼にしようとしたが、なんと言っても、このご時世、軒並み休業!やっと開いていたプリンスホテルも、アラカルトのランチのみ。しょうがない、、、、
引き出物は頼んであったので、午後はそれを送る準備。一つ一つ終わって行く。
家裁が休みになって、全てが遅くなって、はじめは面倒だと思ったけれど、仕方ないと思ったら、どっちでも良くなった。冷静になってきて、はっきり決まるまでは、あきらめて、仏さんのお世話もして、荷物も置いておいておく。かえって、落ち着く時間ができてよかった。
終わった、、、、、