名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

書評 みんなの道徳解体新書

2018-08-31 11:21:47 | 日記(その他)
道徳って何なのか、誰のために必要なのか、副読本を読んでみたら……。つっこみどころ満載の抱腹絶倒の話、意味不明な話、偏った話満載だった!?

日本人の道徳心は本当に低下しているの?小中学校での道徳教科必修化の前に、道徳のしくみをくわしく勉強してみよう!学校では教えてくれない、道徳の「なぜ?」がわかります。

この本の目次
第1章 道徳のしくみ
第2章 読めそうで読めない道徳副読本
第3章 道徳副読本傑作選
第4章 おすすめの名作
第5章 おもしろすぎる!むかしの道徳副読本
第6章 道徳副読本の問題点
第7章 オトナが勉強をしなくなるしくみ
第8章 いのちの大切さのしくみ





意図的に平易な日本語で書かれており、とても読みやすかったです。

特に印象的だったのは

「いのちの大切さは、子どもでも本能的に全員知っています。自明のことを道徳の授業でわざわざ教えるのは無意味です。殺人犯もいじめっ子も、いのちが大切なことぐらい知っています。それを教えたところで殺人もいじめも減りません。」

というところ。

冷静に原因を分析して、それに対して最も効果的な対策は何か?ってのを常に考える必要があるなと感じました。

しかし一方で、道徳の授業は専科の人間がやるわけではありません。

言ってしまえば、片手間でやる教師が多いと思います。

本気で道徳の授業をやるのなら、教科担当にしてしまった方が良いのかも。


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