コロナ禍が始まり緊急事態宣言が発令されると
家にいることが多くなり、アマゾンプライムでアニメやドラマを見るようになりました。
その頃出会ったアニメが「少女終末旅行」です。
絵柄も声も今風でちょっと嫌かな?と思いながらも、内容が面白くて結局全部見てしまいました。
このアニメは原作がマンガで、全6巻です。
アニメでは4巻までの分を放送していました。
「少女終末旅行」
著者つくみず
アニメが面白かったので、その後マンガを全巻購入(n*´ω`*n)
ふたりの少女が主人公で
チトは冷静沈着で頭脳派、高所恐怖症、ユーリは忘れっぽくて単純でくいしんぼう
このお話は一応SFというジャンルなのかな?
未来の地球は戦争で荒れ果てていて
子供だったふたりにおじいさんが、塔の上層へ上りなさいと
ケッテンクラート(半装軌車)を用意してくれて、そこから旅が始まります。
結構あやふやな部分もあって、チトとユーリ、おじいさんは血縁者なのか?
そのあたりはわからない。
あと、人類は戦争で滅びたようだが、画面上には廃墟のみで、たとえば人の骨など全くないし
食べ物は固形食糧や缶詰がたまに見つかるぐらい...
ふたりは車の燃料と自分たちの食料を探しながら、塔の最上部を目指すけれど
じゃあ、最上部に何があるのかもわからない。
しかし毎日ケッテンクラートで移動する2人の旅は、悲壮感にあふれているわけでもなく
意外とその状況を楽しんでいる風にも見えたりする。
旅する中で2人の人物に出会うが
それぞれがまた別の道を行ってしまう。
その後謎の生命体「ヌコ」と出会い仲間が増えるが
ヌコは幼体で仲間とはぐれたらしく
謎の生命体の大人たちは、地球上の戦争で使う武器などを体内に取り込み、分解して静的な状態に安定させ
やがて都市はゆっくり停止するということらしい。
その時地球も眠りにつく...
アニメはここで終わりますが、マンガはその後の旅の様子を描きます。
私的には正直アニメの最終回のままが良かったかなぁ...
マンガの最終回は、わからない部分も多いけれど
普通にその先を想像すれば、あまりいい未来ではないってことではないかなぁ...
少女終末旅行の映像を思い浮かべると
工場夜景が1番しっくりきますが、私に撮る腕はないので
ケッテンクラートで建物の暗い通路をどこまでも行くイメージで1枚載せてみました。
ちなみに少女終末旅行の中で好きな言葉はユーリが言った「もっと絶望と仲良くなろうよ」
そして心にジーンときたのは、旅の途中、図書館を見つけたときチトが言った言葉。
「いつかすべて終わると知っていても何かをせずにはいられない...」
「そういう何かしたいって気持ちの源みたいなものが心の中心にあって」
うんうん、本当にそうだよな。人間って何かせずにはいられない生き物なんだよなぁ...
何かをすることに意味があるのではなく、生きていくための手段として何かをするって気がする。
のほほんとした雰囲気のマンガではあるけれど、どこか哲学的な要素もあり
神様や死後の世界などの会話は意味深く、なるほどと思うこともあり面白かったです。