「路傍のフジイ」2023/10/30
鍋倉夫
1巻~4巻まで一気に読みました!その後ゆっくり2回目読んでみて、こういうマンガが流行るのは、今の世の中の多くの人は疲れているのかなあ?と感じました。とても面白かったのですが、今ひとつ感動できない私は、ずいぶん遠くに来てしまったのかなあ・・・
フジイさんみたいな生き方は理想ですが、じゃあ、同じように生きられるかと言えばどうだろう?これもひとつの才能なんじゃないかな。子供時代、回りから疎外されても、妬んだり僻んだりしないところは、育ちの良さを感じました。フジイさんの特性を両親は理解して見守っているところなどは、「コンビニ人間」の主人公を思い出しました。
なりたいものは「不老不死」。やりたいこと、知りたいことがたくさんある。永遠に生き続けられたらなって思うけれど、いつか終わりが来る。だから価値があるんですよねって言うところ!哲学ですか?って思いました!!
あと、フジイさんみたいなタイプって仕事ができるわけではないのに、なぜか職場では重宝されるというか、潤滑油みたいなタイプですかね?そのことがわかっているから会社の社長もフジイさんのこと雇ったんじゃないかなあ・・・
フジイさんにはなれないけれど、じゃあ友達になりたいかっていうと、そこもどうかな?4巻の第34話の西園寺さんに少し共感してしまいました。人生も長くなってくると人の善さだけでは生きていけない。私も「養殖モノ」にかなり近づきつつあるみたいです。