漁師さんに「刺身で食べて一番美味しい魚は?」と聞けば、
多くの漁師さんが「アカナーさぁ」というだろう。
アカナーとは沖縄方言で「バラフエダイ」のこと。
フエダイの仲間最大で1mを超える。
シガテラ毒化率が高い魚種の一つで、セリには出せないことになっている。
全てのバラフエダイが毒を持っているのではなく毒化りつが高い。
2009年に行われた毒性調査では、60㎝、体重4㌔未満には、
強毒性が見られない一方、4㌔〜7㌔の有毒率は38%、
7㌔以上では60%にのぼったそうだ。
セリには出せないが、「売ってくれ」という人は多い。
シガテラ毒に当たる可能性があっても食べる人は多い。
シガテラ毒に当たるとドライアイスセンセーションと呼ばれる
特徴的なな症状が現れる。
ドライアイスセンセーションとは、冷たいものに触れるとピリピリと痛みを
感じる温度感覚異常のことで、ドライアイスに触れたように感じることから、
そう呼ばれている。
他にも吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状がある。
死亡率は低く、日本国内では死亡者はいないが、回復は一般的に遅く、
中には完全回復まで半年以上もかかることもあるようだ。
現在のところ、シガテラ毒の効果的な治療法は確立されていない。
沖縄の漁師は魚に当たる事を「酔う」と表現する。
二日酔いのひどい症状に似ているからだそうだ。
たとえシガテラ毒にあたっても、食べたいといわれているのが
バラフエダイである。

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きじむな

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