今は行うところも少なくなったが、旧暦2月15日は村ごとに作物の豊穣祈願、
感謝、 繁栄祈願をしたのが「ウマチー」という行事。
「お祭り」という言葉が転じて、 こう呼ばれるようになったといわれている。
1年にウマチーは何度かある。
2月と3月のウマチーは神様たちが集まって今年の作物の出来高を相談する
会議が行われるといわれている。
この日は昔から針仕事や畑仕事が禁じられていた。
というのも、ウマチーには神々がニライカナイから各集落の山や海の御嶽に集まって
くると伝えられていたから。
いつ、どこで、見えない神様を針で刺して縫い付けてしまうかも知れない。
大事な会議中に人間が山に入ってうるさくすると邪魔になる。
それらを避けるために、こうした「もの忌み」が設けられていた。
またこの時期は「風回り」の時期。
時計回りの風がいきなり半時計まわりの風に変わって 何もかも吹き飛ばすような
大風が吹く。
「もの忌み」は「こんなときに海や山や畑に出ては危険」ということを知らせて
いたのでは ないだろうか。
出雲でも「お忌み荒れ」という言葉があるそうだ。
全国各地から八百万(やおろず)の神様が出雲に集まる旧暦10月。
この日を「神無月」というが、出雲では「神在月」と呼ぶ。
この時期の出雲は沖縄の風回りと同じように台風並みの風が吹き大荒れに
なることが あるという。この風を出雲では「お忌荒れ」と呼ぶそうだ。
神様がくると荒れるというのは沖縄も出雲も共通している。

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きじむな

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