宮古島の観光名所の一つ「帯岩」は「津波岩」とも呼ばれている。
今から約300 年前の1771年4月24日午前8時頃、
石垣島近海でM7・4の地震が発生した。
この地震の揺れによる被害はそれほどでもなかったそうだが、
この地震が引き起こした大津波により先島諸島が大きな被害を受けた。
津波による死者、行方不明者は、八重山地方で9313人
(石垣島8439人、宮古地方で2548人合わせて11861人)
記録によると押し寄せた大津波の高さは85m。
この津波の高さに驚いて逃げることをあきらめた人も
いたといわれている。
石垣島に伝わる人魚伝説がある。
あるとき漁師の網に人魚がかかった。
人魚は「どうか助けてください、そのかわりに人魚の秘密を
教えてます。」という。
かわいそうに思った漁師は人魚を逃すと、人魚は
「大津波がやってくるのですぐに逃げろ」と教えてくれた。
人魚の言葉を信じて高台に逃げ、信じなかった村人は津波に飲まれて
死んだ。
同じような伝説は宮古島にもある。まとめると
1、人魚が漁師に捕まる。
2、津波情報を人魚が与え、漁師は人魚を逃す。
3、津波情報を信じた人は助かる。信じなかった人は死ぬ。
過去2000年の間に600年周期で大きな地震が南西諸島に起こっているそうだ。
地震や津波は必ず来るという。避けられないことであるのなら、
できる限りの備えはしておくべきだと、伝説を通して
伝えているのかもしれない。
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