住宅建築の真実を語るブログ

何も無かった大地に空に向かって夢のマイホームが出来てゆく。まさに人生の一大イベントですね。

同時進行の

2009-06-18 13:52:56 | 日記
土佐山田町のI邸です。

かなり、進んでいました。内部は大工さんが工期のこともあって

ばたばたでした。


今回なぜバタバタにったかお話します。普通の建築をされている社長さん

たちのブログはやはり良いことばかりしか書いていません。

なぜなら、現場でもめたことや、クレームになったことを

書いてしまうと印象が悪くなることが必至だからです。



大手ハウスメーカさんって、皆さん安心されてませんか?

クレームは間違いなくないとか、ここなら安心だとか、どんなに技術が

進んでも現地で建てるのは人間。100パーセントの人間っていませんよね。

会社でも同じです。大手だろうが、小さい工務店だろうが、同じなんです。

詳しくはお話しませんが、インターネットの「2チャンネル」サイトなんか

にはいろいろと書き込みが出ています。


皆さんも本当に探しているのは、

良い大工さんに良い建物をしっかり建ててもらうことではないでしょうか?

さて、本題に戻しますが、


ここI邸では、工期を4か月に設定していました。

しかし、その間ゴールデンウイークであることや、平家であるがゆえに

基礎の面積、屋根面積が同じ床面積の2階建の倍あること。ここを

うっかりしていたのです。

ですから、基礎の日にちが倍になり、ゴールデンウイークでまた伸び、

ということで、6月末の工期が、少しだけ伸びることになりました。



お施主様が、今回のために借家住まいをされ、家賃を払っていることもあり、

工期は守らないといけません。そのために、中の大工さんを増員しています。

増員したからと言って、仕事量が思ったほどは伸びないのが現実です。

そういう意味でもまた一つ勉強になりました。

人生ずっと死ぬまで勉強って誰かが言ってましたよね。

技術の進歩

2009-06-15 13:59:40 | 日記
建築設備といって、

水道に関する配管は昔(以前は塩化ビニル管)と違って、

最近は「架橋ポリエチレン管」になっています。(洗面所床下写真参考)


塩化ビニルは長い年月で、硬化しもろく亀裂が入りやすくなります。

特に「継ぎ手」といった接続部分ようなところはその影響が大きくなります。

そして、微小にあいた穴から漏水して、水道代が知らないうちに上がったり、

床下が水浸しになってたりと、弊社でも先代が建てた物件でもいろいろ

ありました。


ところが、これは、見ての通り、曲がりやすく、

柔らかくしなるようになっています。ですから、地震に対する揺れにも

フレキシブルに対応できます。


また、1箇所に接続されていますから、洗面所に行く系統か、

キッチンに行く系統か、バスルーム系統なのか、

漏水がどの系統で起こっているのか

がわかりやすくなっています。また、各所にバルブを取り付ければ

壊れた系統があれば、その系統だけバルブを止めて修理すればよく、

以前のように水道を元から全部止めることなく修理が可能です。

ですからメインテナンスも楽になります。

(1箇所3000円くらいで、取り付け可能です。)


また、屋根材は、退色しにくい材料もありますし、

外壁も「光触媒」って聞いたことが

あるかもしれませんが、雨による自動洗浄により、汚れが落ちやすい構造の

物も出てきています。これはおいおい書いていきます。





初めての制震装置

2009-06-13 09:23:23 | 日記
全国的に梅雨入りになりましたね。

建物の外部、屋根や外壁を早く仕上げて、内部が濡れないように

仕事をすすめることが大事なのは、最初のブログで述べましたね。



ところで、今回「お施主様」が特に気にしていられた

「制震装置」についてお話します。地震は恐ろしいですよね。

各住宅メーカーなどがこぞって自社の「制震装置」を紹介していますが、

いろんな種類のものがあります。

他にも「免震装置」もあって、どうちがうのか説明すると長くなりますが、

簡単にいえば、免震装置は

建物と基礎部分をガッチリ固定せずに地震で地面が揺れても

建物の基礎部分だけが揺れ、上部には揺れをほとんど伝えにくくする

装置で、基礎と建物は「ゴム」や「ローラー」のようなものでくっついています。

制震装置は

これをせずに、建物の壁の中で揺れを吸収し、軽減する装置です。

費用的には免震装置は高価ですが、建物自体は十分の一程度の揺れに

なり、内部もほとんど損傷しません。

逆に制震装置は揺れの低減は5分の一ですが、安価です。費用も

免震装置のやはり5分の一程度です。

いずれにしても、家を建てる時にどの程度予算的に大丈夫か?ですね。

今回の制震装置は、静岡県で開催された「制震装置のコンテスト」で

「費用と施工性、性能」の総合評価で優秀賞に輝いた「GHハイブリット」

というものです。

この写真のものが、建物に1階東西4か所、南北4か所施工されています。

次回は、最新の床下給水配管等について書きますね。






失敗

2009-06-09 08:15:44 | 日記
天候の移り変わりが激しくなり、

梅雨も近づいてきました。いよいよ夏かなあ。

ところで、僕のブログは成功や失敗を隠さずどんどん正直に

書き、現実を見てもらうことです。

100パーセント失敗しない人はいないと思います。

問題はどこまで正直に話をするかです。

さて、その失敗談ですが、

今回、2回目の、プレカット(木材のの加工を外注すること)に

出しました。もちろん綿密に構造的な梁の組み方、木材の使い方や

大きさまで打ち合わせして、建て方に臨みました。

しかし、いざ建て方をしてみると、

不必要な場所に二重梁があって、そこに筋かいがつくようになっていて、

ぶつかり合い、その梁を切り欠かなければならないことでした。

もちろん、構造上はなんら問題がないのですが、お客さんの目からすると、

何故なんだろうって思われると思います。

外注のプレカット担当会社さも、一番腕の立つ方でしたし、

うちも大工の棟梁に最初から図面のチックをさせ、打ち合わせを

していたにもかかわらず、こんなことが起こってしまいました。

やはりもう一人、第三者の確認を入れるべきだと痛感しました。

やっと屋根工事に

2009-06-06 15:38:22 | 日記
先日

先日の建て方で、屋根の下地の板を打つ手前で仕事を終わり、

夕方の天気予報では夜は曇りということで、屋根にシート掛けをしなかったら、

夜、逆に雨が降りました。(大失敗)

お施主様は「普段の僕の行いが悪いせい?」と言ってましたが。

朝になって、現地に行くと、2階の床下地材が濡れて水分を含んで

色が変わってました。

そこで、これは一度濡らしたこの床材はすべて取り換えようということで、

職人に指示しました。もちろんみんなその意見でした。

お施主さまに伝えたのは今日になって張替が終わってからです。

ある意味、その下地材が乾けば元の色に戻るかもしれません、しかし、

みんなの気持ちがそうはさせませんでした。

また、

昨日は、朝雨降って、屋根工事を中止にした途端に

どんどん晴れてきて、1日棒に振りました。

それで、やっと今日屋根工事です。


この時期の天気は本当に変わりやすい、天気予報の「曇り」マークは

雨を想定して、段取りや仕事をすることの大切さを改めて悟りました。