■21時半帰宅。
久保-瀬川戦の中継をかるさばさんからメールで頂いていたんですが、どうやら久保先生勝ったようですね。
そんなわけで棋譜鑑賞。
例によって下手くそなりに独り言書いてから
せんすさんや
と金さんを巡回予定。
■久保先生が先手。三手目▲7五歩から▽8八角成▲同飛▽4五角と、瀬川さんがいきなり仕掛けてました。多分三手目▲7五歩ならこうと決めていたんでしょうね。
少し進んで下図。
久保先生が美濃→穴熊路線を走ったところです。
ここで▲2六飛と指したわけですが、ぶっちゃけ自分の棋力では指せない手。▽2五歩と先手で受けられるし、玉頭に嫌味の歩が伸びてくるので、まず浮かんでも選びません。
▲2六飛に対しての▽2三玉も少しビックリ。2四地点の空間を嫌ったということでしょうか。居飛車感覚は分かりません。
でも、ここは久保先生やる事がない飽和状態。一方後手の瀬川さんはまだ何がしか指せる状態。ここは久保先生作戦負けな悪寒。千日手濃厚な気がしなくも無いですが、プロが先手で千日手を選ぶとは考えにくいです。
で、勢い仕掛けたのが下図。
さんろくふ!打開の仕方がやはり常人とは違います。ああ、でも普通はそうなのかも?私はこの局面で打開なんてしませんから、分かりません。千日手を早々に狙ってます。
以下▽4六歩▲同飛▽4五桂▲6八金と進んだものだから▽7九角で後手指しやすそうです。▲6八金でなく▲4八金だとどう進んだんでしょうね?▽5九角なら▲4九銀とかじっと我慢するとか。駄目か。
少し進んで飛車と桂銀二枚換えを果たしたのが下図。
ここでは瀬川さん飛車逃げちゃ駄目なんですかね?▽9九飛成で、次に▽3六香狙っちゃ駄目なのかな?かな?本譜は▽4六歩▲同角▽5四金▲4九桂▽4五金▲3八銀で飛車捕獲完了。
まぁでも飛車取った所で何も出来ないのも確かですが。というかこの時点で金銀五枚穴熊ですか!堅!死ぬほど負けたくない気持ちが滲み出てますね。
さて問題図。
ここで瀬川さんの指し手も難しいわけですが、なんと▽8三角と指してしまったようです。▲8一龍▽3八角成が美味しいと悪魔の囁きに負けた一手とでも呼ぶんでしょうか。
でもそんなことしませんよね。
3手読めれば間違いなく指す手があります。
以下▲8三同龍▽同飛▲7二角で飛車金両取り。実践的にはまだまだ難しいようですが、それからの久保先生の優勢の拡大の仕方は非常に勉強になりました。
とは言っても、私には上の図で瀬川さんがどう指せばいいのかは分かりません。
久保先生は一歩しか無い以上は次に▲8二歩と打ちそうなので、桂の逃げ道+飛車の動きをほぐす▽7四歩とかかな?
■結局、167手で久保先生の勝ち。
瀬川さんとしてもここまでA級棋士を再び追い詰めたのは凄すぎですが、久保先生の意地が勝ったというところでしょうか。
1-2の角番で向かえた4戦目は中井女流王位。
これからは再び瀬川さん応援サイドです。中井さんも好きなんですけどね…