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東洋大学 学生ボランティアセンター 東北応援プロジェクトブログ

東洋大学 学生ボランティアセンターが企画、運営、活動を行う
宮城県や岩手県での「東北応援プロジェクト」活動ブログです。

【夏季気仙沼】第7クール4日目

2012-09-20 00:26:35 | 2012 夏期気仙沼


こんにちは!
第7クールクール長の橋本佳典です。最終日の第7クールですが、今日も活動はがっつりがっつりです!

今日の活動はKRA組と気仙沼市内の視察組の2つでした。KRAを終えると一部は学祭で使う写真パネルの作成を、
視察を終えると気仙沼小へ学童支援に行っています!


まずは最後のKRAの報告から!
今回も2人の学生に感想をもらっています。


* * * *

東洋大学板倉キャンパス2年植松亮介です。


四日目は1日KRA本部の方に来た依頼の作業をしました。

この日の作業内容は、いちご農園の清掃、及び整備をしました。

この参加者には様々な地方から参加した方がおり、仙台や静岡から来た方がいました。

作業はいちごの苗のプランターの清掃、片付けやビニールハウスの清掃を行いました。

作業は東洋大学の学生だけで行うと時間がかかってしまうような量でしたが、
参加した方々と協力し、スムーズに作業することができました。この作業中には、
協力することの大切さを考えさせられました。

この作業が終わった後、参加した人で反省会を行った際に、ある方が感想で、
「復興が進んだ今、私たちに出来ることは気にかけること。
地方にいる私たちが無関心にならず、気を送り続けることが大切。」と
言っていたことがとても心に響いたので、ここで経験したことを忘れずに
今後に生かしていければよいな、と考えさせられました。


4日目のKRAさんの方で依頼を頂いた、イチゴ農家での作業を報告します。
この日は朝9時にKRAさんの本部に行き、一般の方達も含んで、自己紹介をして顔合わせをしました。

その後、静岡県のトラック運送の方達のバスに乗せて頂いて、イチゴ農家へ行きました。

作業内容は苗を入れておくプラスティックのトレイを洗う作業とプレハブ内の清掃をしました。

その時に一般の方での参加の角田さん一家と一緒に作業をさせて頂いたのですが、
角田さん一家の父親と息子さんは前にも気仙沼に来た事がある経験者の方で、一年半たった今でも、
多くのボランティアの参加者がいる事に大変驚いていました。




以上です。
今回初めてKRAの本部に行ってから活動をしていたこともあり、他のボランティアの方とお話する機会も沢山ありました。





次は気仙沼市内の視察をした舩戸さんに報告をお願いします。


* * * *


一般参加の舩戸です。

最終日にはタクシーに乗って新井さんと2人で気仙沼周辺を見て回りました。
タクシーの運転手の小山さんが震災当初の様子などを話してくださりながら、
被害のあった場所を案内してくれました。

今まで活動した場所はあまり被害を受けた建物がなかったので、そのときみた光景は衝撃的でした。

建物が壊れ、もはや平地となってしまっている場所や、震災から1年半たっても
まだがれきが撤去されていない場所など、見ただけで胸が苦しくなり、2人とも言葉がでませんでした。

特に印象に残ったのは、大きな船が津波により海岸から1kmも離れた場所にあったことです。
ニュースでも見たことがありましたが、実際に見ると車が船の下敷きになっていたり、
供養のお花が置いてあったりと胸に込み上げてくるものがありました。

まことに不謹慎ながら、私には今までテレビの中でだけ起きてるような、
どこか震災を遠い存在として感じている部分がありました。

でも、実際に見てみて、なんて恐ろしいんだろうとやっと事の大きさを理解しました。
自然の恐ろしさや多くの人が亡くなってしまった悲しさ、切なさ、
それに加え震災についてちゃんと考えていなかった自分の軽薄さ、情けなさに涙が溢れました。

その後、私たちがボランティアの活動の内容や宿舎での生活の話を運転手の小山さんにしたとき
「わざわざ遠いところからボランティアにきてくれて、気仙沼名産のさんまを食べてないなんて、
食べさせてやらないわけにはいかないよ」と言って、すぐさま電話をかけ、
さんまの塩焼きと刺身をごちそうしてくれました。

私たちは震災の惨さを感じた後に、それでも元気に頑張って働いている小山さんの優しさに感動し、
ボロボロ泣きながらさんまをいただきました。

泣きっぱなしでしたが、感じるもの、考えさせられることがたくさんあり、本当にいい経験ができました。
ぜひまた気仙沼にいきたいと思います。



舩戸さんと新井さんは初日には視察に行けなかったため、
初日に視察に行った男子たちや地元住民の方々から話を聞いて、今日までずっと気になっていたようです。
衝撃ばかり受けた今回の気仙沼ボランティアでしたね。

そのあとふたりは気仙沼小学校へ行き活動をしてきています。



四日目の気仙沼小学校での学童の活動について書きたいと思います。

土曜日ということで子どもたちの人数が少なく15人程度だったのですが、みんな元気いっぱいでした!

まず到着すると、子どもたちはプラスチックの板に絵を書いていました。

ポケモンの絵を書いたり、ひらがなを書いていたり。のびのびと活動していて、
話をしてみるととても素直な子達ばかりで、逆にわたちたちのほうがとても元気をもらいました。

しばらくするとおやつの時間になり、輪投げをしておやつをゲットするという遊びをしました。
そこで順番を決めるのですが、なかなか決まらない中見守っていると、一人の男の子が突然
 「何人かに別れてじゃんけんしよう」と言い出しました。

そうすると順番はすぐ決まって、子どもたちはこういった遊びの中で学び、成長していくのだなと感心してしまいました。

おやつを食べたあとは自分達で片付けをし、その後はみんなで外で遊びました。

ここでもみんな元気いっぱいで、走り回ったり砂場で遊んだり、一緒に遊ぼう!
と寄ってきてくれたことがとても嬉しかったです。

自分の小学生時代もこんな風だったかなと懐かしく暖かい気持ちになりました。
私自身も夢中になって一緒に遊んでしまいました。子どもたちと触れあえてとてもよかったです!




以上です。
実は今日も昨日も、九条小学校のかっちゃんという
男の子が田中一区自治会館に遊びに来ていました!

今日は特に土曜日ということもあり、すごい数の子供たちが来ていたようです。



次は最後の活動である、写真パネル作りの報告です。

* * * *

一般学生の大田可那子さんです。

文化祭で震災の直後と現在の様子をパネルにし、比較できる展示会を開催するのですが、
今回はそのパネル作りを行ないました。

作業内容としては、震災直後の写真洗浄は手元にあるため、現在の写真をPCから印刷し、
それをパネルに貼り付け、写真からはみ出たパネル部分を切り取るというものでした。

普通に作業してしまえば、ただの作業で終わってしまうのですが、
写真をちゃんとみるとひとつひとつがどれも衝撃的なものばかりで、
現在と直後の写真を比較すると一年半経ったいまも、経った年月の割にはあまり進んでいない現状を知って、
まだまだ復興はできていないのだなと感じました。

震災の過去が落ち着いてきてしまってるいま、この展示会で少しでも多くの人が足を運んで、
まだ復興はしていないということ、それでも現地の人は努力をしてここまで回復したということなどを
いろいろ感じて考えて、知ってくれたらいいなと思います。




ここで作成された写真パネルは、東洋大学の学祭にて見ることができます。
写真を見比べてみると、気仙沼はまだまだ復興を終えていないんだと痛感させられます。


そして最後に、翌日開催される敬老会の下準備として、今までお世話になった田中一区自治会館内を飾り付けしました。
ちょっとの装飾でしたが、自治会は敬老の日にふさわしい内装に様変わりしていました。





これにて第7クールの活動は終了です。初めて来る学生ばかりで、
不安しかなかった今回の気仙沼ボランティアでしたが、いい思い出も凄惨な記憶も全部抱えて帰京しています。

この経験を胸に、活動を広めるなり友達に話をするなり、
もしくはまた気仙沼に来てボランティアをして、被災地のことをちょっとでも考えられたらいいのではないかと思います。

みなさん、お疲れさまでした。






第7クール
橋本佳典 よっぴ-
佐野将平 さのちゃん
高田歩美 あゆたや
松岡美里 み-ちゃん
田中悠介 ゆうちゃん
植松亮介 グリフィン
岩崎裕士 にょす
新井菜月 なっちゃん
舩戸木の実 ふなっぴ-
大田可那子 おおたん

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