ホームレスから学ぶ社会学 

2008年2月社会を見つめる視野を広げるため「ホームレス研究会」から改名しました。過去ログ検索は画面の右上で可能です。

離婚後の養育費不払い問題 国が介入 -養育費相談支援センター-

2008年09月28日 | 社会福祉
*10/3 お知らせ
お先〓真っ暗〓 (ぷ~さん〓)へ
ネットカフェ難民救済措置 のコメントに返答いたしました。

今回は、少し久しぶりに社会福祉的な観点から母子家庭と親権及び子どもの養育費に関する記事です。

子どもがいる場合、その多くは女親に引き取られ、母が育児を負担することになります。
離婚時の調停や約束で父親が離れても養育費を支払っていてもいつのまにか送金はなくなるケースが多いとのこと。
母子家庭世帯では、児童扶養手当等の公的援助を受け、パートやアルバイトの非正規雇用で収入を得ています。小さい子どもは、しばしば体調を崩したり熱を出したり、正規雇用のような社員としての重たい責任の下では、生活が思うようにいかないためだと聞きます。
よって、母子家庭の平均年収は約二百十万円で、全世帯平均の四割未満(二〇〇五年、厚労省調べ)とのこと。



9/29 東京新聞 養育費不払い 国が介入を


-抜粋-
親は子どもの養育に責任があり、離婚しても当然「養育費」を支払う義務があるが、養育費を受けているのは全母子家庭の二割に満たない。取得率向上に向け国は昨年十月一日「養育費相談支援センター」(東京都豊島区)を開設。(中略)

 「長女(15)が高校に入るため、元夫に養育費を請求したい」。三年前に離婚した女性(38)は七月、同センターに電話で相談した。離婚時には「顔も見たくない」ほど嫌い、養育費の取り決めはしなかった。元夫は再婚して子どもがいるという。(中略)

センターの運営委員で、ひとり親家庭を支援するNPO法人Wink(東京都新宿区)理事長の新川てるえさんも「母子家庭は貧窮し、養育費が頼りのケースも多いのに、当事者任せになっているのが問題。国が介入できる法整備が必要だ」と訴える。・・・

--

養育費相談支援センター 03-3980-4108

今日のひとこと。
親は離別しても、その間にできた子どもは二人の子ども。成人するまで責任を持ちましょう。
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年金再裁定の皆様へ -社保庁への手紙-

2008年09月23日 | 高齢社会・尊厳死・延命治療
ホームレスとは関係のない記事が続きます。すみません。
今回は、本日、社保庁長官に当てた投書を掲載します。
母が年金再裁定受理の通知を受けて早7ヶ月過ぎ。
期限が過ぎているのに何の知らせもないため、しびれを切らして社保庁HPより長官宛に意見を投書しました。
通常なら3~6か月以内に新・年金証書が送付されると書面で受け取っておりましたが、期限を過ぎても音沙汰がないっていうのはどうかと・・・。
インターネットでも同じことでwaittingを強いられている方がおられると思いましたので、同様に意見を挙げていただけたらと思います。
一人で意見してもとどかないかもしれませんので。

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初秋の候、何かとご繁忙のことと存じ上げます。
恐縮ながらこのような時期に質問することをどうかお
許しください。

わたくしの母の「年金再裁定の決定後」の対応につい
てお尋ねしたく存じます。

既に年金受給中の母は、今年2月、「ねんきん特別
便」の便りより、地域社会保険事務所で「年金再裁
定」の決定通知を受け取りました。
その文面には、「新しい年金証書が送付されるまで、
3~6ヶ月の時間を要す」とありましたが、既に最長
期限の6ヶ月を経過しておりますが、未だに本庁から
も地域社会保険事務所から音沙汰がありませんでし
た。

このため先日、地域社会保険事務所に問い合わせ、そ
の後の経過を確認したところ、現在は証書改定待ち
で”本庁預かり”で手続きが止まっているとの回答を
いただきました。

日々の報道ニュースで貴庁職員の皆様が、大変な事態
の対応に忙殺されていることに理解を示しております
が、約束の期限を過ぎても何の知らせも届かないとい
うのは、いかがなものかと思います。
今回要望することは、プライオリティーが低い小さな
事務処理かもしれませんが、小さな仕事を丁寧にこな
すことが、信頼回復に繋がる一歩なのではないでしょ
うか。

お忙しいならば、個人単位での回答ではなくマスコミ
を通じてのお知らせでもかまいません。
再裁定決定者に対してもできる限り早急なフォローア
ップをお待ちしております。
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格付け会社の評価のいい加減さに唖然 -リーマン破綻を受けて・・-

2008年09月20日 | 政治・社会・経済

2007/6/28
格付け会社フィッチ・レーティングスは、リーマン・ブラザーズ・ ホールディングズ・インク の信用格付けを引き上げると発表。

私たち一般消費者が、資産運用や資産形成を検討するため株や投資信託を購入する際の指標となる、信用格付け情報。
はっきり言っていい加減。
ということを示すのが今回の記事。

その例として、あげたのがTOPのリーマンブラザーズ社のHPの記事。
今から1年3ヶ月前に掲載された格付け情報があらわにしています。
-抜粋-
2007年6月28日
格付け会社フィッチ・レーティングスは、リーマン・ブラザーズ・ホールディングズ・インク の信用格付けを引き上げると発表。同社はリーマン・ブラザーズの長期発行体格付けと優先債務格付けを1段階引き上げ「AA-」とした。
また、リーマン・ブラザーズ・インクを含めた子会社の格付けを引き上げると同時に、短期格付けの評価は据え置きを決定。主要な理由として、プロダクト面、ならびに地域面から収益源の多様化に成功していることを挙げている。
---
高収益をあげる名門大企業が、突然破綻に追い込まれるって、冷静に考えればありえないこと。自営や零細企業でもあるまいし。
破綻にいたるまでには、会社の収支を監視、分析していればわかるはず。
こうした突然ともいえる事態は、不正会計や粉飾決済に多く見られる傾向ですが、ここでもまた、そうしたことが原因なのでしょうか?? 
破綻の真の理由は別として、今回のテーマは信用格付け会社の評価基準
だって収益があったんでしょう(実際には焦げ付きが短期に集中して不良債権化したというけれど)? それに保有債権だって優良だからAAランクの格付けを得ていたんでしょうし。
それとも、今の社会はたったの1年程度で名門大企業が破綻するほど急転直下で情勢が悪化するような経済になったのでしょうか。
まぁ、今回のリーマン破綻の原因は今より明らかになるでしょうけれども、これではオチオチ株も買えないご時世なのかもしれません。
株は中長期目線で育てるもの・・・という考え方は、もはや昔のもの???大手・名門もそうなの?

ホームレス問題からテーマは外れていますが、社会の在り方を学ぶには格好の材料となる記事を紹介いたしました。
関心をもたれた方は、一度様々な信用格付け機関のHPも訪れてみてください。
i Finance 格付機関(格付会社)リンク集

今日の一言。
私はもう、信用格付け会社の評価を信用しない。
1年スパンで株や信託商品は、たな卸しや点検をしないといけないんですねー。
信用できるのは自分の目。
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米国企業に押されてはいけない -日本は日本の経済を-

2008年09月16日 | 政治・社会・経済

信じられない・・・米国大手のリーマンが破綻だなんて・・・。
金融業でなくとも、なんとなくその知名度から存在を知っていた人もおおいはず。
それもそのはず、リーマンブラザーズ*1は米国の大手中の大手。
日本では、Livedoorをホリエモン*2が率いていたときのフジテレビ買収劇が報じられて一躍有名になった米国企業です。

-*1リーマンブラザーズ概要--
リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)は、アメリカのニューヨークに本社を置く大手投資銀行及び証券会社。(詳細は、wikiをどうぞ。)
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-*2ホリエモン--
日本の実業家である。株式会社ライブドア(東証マザーズ:4753、2006年4月14日付で上場廃止)の元代表取締役社長CEO。
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エンロンが破綻したときも世界的なショックを受けましたが、やはりアメリカ主導の資本主義経済の基盤は脆いのではないかと思うのが素人でも感じること。
あれだけの巨大企業が、今回はサブプライムローン対策の成果を得ることもなくあっさりと破綻してしまうとは。
でも、またすぐに元経営者が看板を変えて、同種、類似の事業で新しい会社を設立するんでしょうね。
自由と移民の国アメリカは、同時に歴史の浅いアメリカでもあり、経済も企業もインスタント製品。
それが地球で一番の大国として地球規模で経済を牛耳るというのは、やっぱり私は個人的に好きになれません。
アメリカ人は楽しいし、フレンドリーだし、発想や気質から、何か新しい風を期待できるという、素敵さがありますが、歴史がない分、そこで作られた文化は脆い。
そういう国の舵とりにはついていきたくないという、日本人ゆえの心配性気質の私は思う時があります。

その点、EU諸国・ヨーロッパ、アラブ、アジア各圏は歴史がある分、そこで作られた文化や価値観は古きよさを重鎮し、容易には崩されない。
やはり、世界経済はアメリカ主導では不安が残る分、アメリカも地球上の一つの国という位置づけで、おごり高ぶることなくメンバーとして参加して協議しながらその流れを作っていくことが望ましいのではないかと思います。

そもそも今回のサブプライムだって、アメリカのほうから流行り始めた金融工学なる学問が複雑すぎて、収集も収束もつかなくなったんでしょう。
学問や研究は失敗はつきものだってわかってはいても、風呂敷を広げすぎて自ら収束できない状況では本末転倒

アメリカはアメリカの風土やいい面を助長するようにし、今のように国連より、どの国よりもうちは上だし偉いんだぞーっていう態度や世界を無視したおごり高ぶった態度は改めるべきです。

そうしたアメリカに日本は憧れすぎ。
日本は日本人を理解しながら、アメリカ経済を鵜呑みにしたりサル真似せずに独自の経済感覚で発展していけばいいのだと思います。

さて、そうした観点からも、今回の自民党総裁選挙に誰を支持するかも、今後の日本経済を考える上で大事なきっかけとなるのではないでしょうか。

個人の意見ですが、麻生さんかなぁとも感じるこの頃です。
小泉さんはアメリカかぶれ。新自由主義者。
世界経済を意識するのは大事ですが、アメリカびいきしすぎる人は総裁で買って欲しくない。今回の件、そして今後のアメリカ経済の動向(リーマン破綻はまだ序章な気がします)を考えると、アメリカ・アメリカと言わない人を私は指示したいと考えるのです。

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自民党総裁選挙 -選りすぐりの5名、昔と違い国政を真剣に思う議員かな-

2008年09月12日 | 政治・社会・経済
自民党総裁選挙 ダイジェスト

9/12 NHK中継 自民党総裁 公開討論会

今回出馬する政治家の顔ぶれ、与謝野さん、麻生さん、小池さん、石原さん、石破さん・・各者の意見を聞いていましたが、国民目線で政治を考えていらっしゃる素晴らしい皆さんばかりですね。
もちろん、各人で力点を置く部分は異なります。
詳細は各HPで各位チェックされてください。

生論争を拝見し、個人的に支持したいのは、経験豊富・実力派の麻生さん or 女性初で霞ヶ関キラーの小池さんを推したいと感じます。

麻生さんは経済・景気対策に重点をおいた政策で、世界情勢と日本の立場をしっかりと視野において、経済知識もさすがに豊富。飾らない人間らしさ、本音トークが魅力的ですね。

小池さんは、疲弊しきった細った経済の日本を再び復興・再起させるために、一層の規制緩和を継続し「霞ヶ関をぶっ壊す」と言い、世界に誇れる日本を海外にアピールし、経済再生を図ると謳っていました。
日本の”ライス”と言った過去のジョークが、今度は日本のヒラリーとなるかどうか結末が期待されます。

個人的な意見ですが、創造する力、まして今の日本のように国民心理も経済も財政も疲弊しきった日本には、一度女性本来の”産み出し、創り上げ、育て上げる力”を信じて、女性首相に期待してみるのも賭けです。

私はこのお二人に魅了されておりますが、今回出馬の皆さんは誰をとっても真剣さが伝わってくる議員ばかりでした。

最後に。
今回必要な総理大臣は、私心と不要なプライドを捨て、国政を担える人材であること。(長期政権への期待)
世界を知り、自国・内政を知り、強い外交能力と打たれ強いしなやかな精神力が求められているという、知識も経験も精神力もトータル的にバランスが取れた極めて有能な人物が求められているように感じます。
大変身の重たい任務が課せられることが待つ総裁選挙ですが、今回総理大臣になった方は、近年の小泉さんを凌ぐ功績がもたらされるのではないでしょうか。
大いに期待したいものですね。
この中でたった一人しか総理にはなれませんが、全員が閣僚になり政治に貢献していただきたいと感じる議員さんばかりでした。

22日が楽しみです。
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