時刻は午後3時になろうとしていた。
ずいぶんと影が長くなってきていたが、昼間の暑さはまだ続いていた。
変わらない風景とまっすぐな道は、僕の体力を余計に消耗させた。
アルも疲れがたまっているのか、ペースが落ちてきた。
それと今日の晩御飯はどうするのか?
その心配は今日は無い。
どうしてかというと、今夜は後輩2人が応援に来てくれるからだ。
出発前に、「応援に行くので差し入れ持ってきますね!」ということを言ってくれていたので、僕はこの日は安心して歩きに集中できていた。
午後4時頃、大城橋に到着。
そこは開けた広場になっていて、テントを張るにはもってこいの場所。
ここからは川が見渡すことができ、水はだいぶきれいになり、さらさらと流れていた。
対岸にオチアユをかけている人がいる。
長い竿を振りながらアユをかけていた。
僕は脇にあったベンチに腰かけて、後輩に電話をしてみる。
後輩はすでに出発しているが、あと30分くらいはかかるとのこと。
僕は足元で伏せているアルを撫でながら、ぼ~~~っと対岸の釣り人を眺めていた。
アルは上目づかいに僕を見た。
予定通り4時30分くらいに、後輩の車が土手からのスロープを下りてくるのが見えた。
わざわざ遠いところを来てくれた、I手口とY本だ。
二人は疲れているので甘いものがいいだろうと、「いきなりまんじゅう」を買ってきてくれていた。
「いきなりまんじゅう」というのは、僕の地元のまんじゅうで、あんことさつまいもを合わせ、皮で包み蒸したもので、僕の好物だ。
二人から「どうぞ!」と手渡され、僕は「サンキュー!」と言いながらかぶりついた。
他にはまだ何も買ってないというので、近くのスーパーまで買い出しに行く。
弁当や惣菜、ビールなどをしこたま買い込み、また元の所まで戻る。
暗くなる前にテントを張っておきたかったので、飯を食う前に済ませる。
アルにもドライフードと缶詰を混ぜた晩飯をやった。
アルはガツガツといい音をたててぺろりとたいらげた。
ぼくら3人は、買ってきた弁当や惣菜を広げ、待ちに待ったビールを「クシュ」っとあける。
一人は運転手なのでお茶。
3人で乾杯!
僕は喉を鳴らしながら、ビールを流し込んだ。
僕は「うめ~~!」と思わず叫んだ。
こればっかりは昼間の暑さに感謝した(笑)
それから、3人でいろいろなことを話した。
暑さのこと、変わらない風景のこと、アルの足のこと、コンビニが無いことなど。
久しぶりの人との会話とアルコールのせいで、本当にたくさんのことを話した。
あっという間に時間が過ぎ、あたりはすっかり真っ暗になっていた。
ランタンの光が二人の顔を照らし出している。
アルは後ろのほうですでに眠っていた。
時間も遅くなったのでそろそろ帰りますと二人が言ったのが、8時頃だった。
二人はアルの頭をなでながら「頑張れよ、アル!」といって車に乗り込んだ。
僕は二人の乗った車に手を振りながら、「ありがとう!気をつけてかえれよ。」と言い見送った。
静かになった夜の闇の中で、僕らはまた一人と一匹になった。
やっと10回…。
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ずいぶんと影が長くなってきていたが、昼間の暑さはまだ続いていた。
変わらない風景とまっすぐな道は、僕の体力を余計に消耗させた。
アルも疲れがたまっているのか、ペースが落ちてきた。
それと今日の晩御飯はどうするのか?
その心配は今日は無い。
どうしてかというと、今夜は後輩2人が応援に来てくれるからだ。
出発前に、「応援に行くので差し入れ持ってきますね!」ということを言ってくれていたので、僕はこの日は安心して歩きに集中できていた。
午後4時頃、大城橋に到着。
そこは開けた広場になっていて、テントを張るにはもってこいの場所。
ここからは川が見渡すことができ、水はだいぶきれいになり、さらさらと流れていた。
対岸にオチアユをかけている人がいる。
長い竿を振りながらアユをかけていた。
僕は脇にあったベンチに腰かけて、後輩に電話をしてみる。
後輩はすでに出発しているが、あと30分くらいはかかるとのこと。
僕は足元で伏せているアルを撫でながら、ぼ~~~っと対岸の釣り人を眺めていた。
アルは上目づかいに僕を見た。
予定通り4時30分くらいに、後輩の車が土手からのスロープを下りてくるのが見えた。
わざわざ遠いところを来てくれた、I手口とY本だ。
二人は疲れているので甘いものがいいだろうと、「いきなりまんじゅう」を買ってきてくれていた。
「いきなりまんじゅう」というのは、僕の地元のまんじゅうで、あんことさつまいもを合わせ、皮で包み蒸したもので、僕の好物だ。
二人から「どうぞ!」と手渡され、僕は「サンキュー!」と言いながらかぶりついた。
他にはまだ何も買ってないというので、近くのスーパーまで買い出しに行く。
弁当や惣菜、ビールなどをしこたま買い込み、また元の所まで戻る。
暗くなる前にテントを張っておきたかったので、飯を食う前に済ませる。
アルにもドライフードと缶詰を混ぜた晩飯をやった。
アルはガツガツといい音をたててぺろりとたいらげた。
ぼくら3人は、買ってきた弁当や惣菜を広げ、待ちに待ったビールを「クシュ」っとあける。
一人は運転手なのでお茶。
3人で乾杯!
僕は喉を鳴らしながら、ビールを流し込んだ。
僕は「うめ~~!」と思わず叫んだ。
こればっかりは昼間の暑さに感謝した(笑)
それから、3人でいろいろなことを話した。
暑さのこと、変わらない風景のこと、アルの足のこと、コンビニが無いことなど。
久しぶりの人との会話とアルコールのせいで、本当にたくさんのことを話した。
あっという間に時間が過ぎ、あたりはすっかり真っ暗になっていた。
ランタンの光が二人の顔を照らし出している。
アルは後ろのほうですでに眠っていた。
時間も遅くなったのでそろそろ帰りますと二人が言ったのが、8時頃だった。
二人はアルの頭をなでながら「頑張れよ、アル!」といって車に乗り込んだ。
僕は二人の乗った車に手を振りながら、「ありがとう!気をつけてかえれよ。」と言い見送った。
静かになった夜の闇の中で、僕らはまた一人と一匹になった。
やっと10回…。
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