この前、タイムマシン物のSF映画をレンタルしたら、パッケージの中に入っていたのが大作映画の「トロイ」だったというお話を書きました（こちら）。
改めてその映画をレンタルしてきましたので、本日はそのお話です。
タイトルは「10ミニッツ・アフター」です。発売元は、B級映画ファンなら知らない者はないアルバトロス社です。この会社はどんなに低予算で駄作のクズ映画でもソフト化してくれる事で有名です（公式サイトはこちら）。「アルバトロス＝B級映画」という認識でも良いと思います。
アルバトロス社の公式サイトの「アルバトロス完全攻略」というページは一見の価値があります。なんたって「映画業界の特殊配給会社の道を独走し続けるアルバトロスってどんな会社なの？」と自ら書いている潔さです（こちらです）。
この前少し書いた「えびボクサー」もここですし、僕の大好きな「ケンタッキー・フライド・ムービー」もアルバトロスから出ています。現在はプリンスの「サイン・オブ・ザ・タイムス」やポール・マッカートニーの「ゲット・バック」の発売元にもなっておりまして、この2作は当然も僕は持っておりますが、やっぱりアルバトロスといえばB級映画です。
「10ミニッツ・アフター」ももちろん低予算で作られたB級映画ですので、スターが出た名作映画や、多額の予算で作られた大作映画が好きな方にはお勧めいたしません。当然、劇場未公開作品です。
内容にツッコミを入れようとすれば、全編に渡って突っ込めます。ここまで突っ込める映画もそうないのではないでしょうか。低予算ですので、CGも凝ったセットもほとんどありません。
スゴイのは、主人公が携帯用のタイムマシンをMacのプログラムだけで作っちゃうところです。このタイムマシンはiPod miniぐらいの大きさしかありません。
↑ゲーム機ではありません。タイムマシンです。
Macからケーブルでこの携帯ゲーム機みたいな機械にプログラムを流し込めば、タイムマシンの完成です。
どういう理論でタイムマシンが実現したのかは、映画の中では説明がありませんので不明です。この機械を作るシーンも全くありません。タイムマシンで戻せる時間は10分です。
このタイムマシンを動かすと、どこかのアンテナから電波が出て時間が戻ります。このアンテナは何なのか、どうやって電波が出るのかという説明も何もありませんので詳細は不明です。
主人公は、タイムマシンの実験をなぜか銀行にいる好きな女性の前で行い、成功すると「ウヒヒヒ！」と笑いながらセクハラ発言を連発いたします。タイムマシン映画の発明者には堅物が多いので、こういう天才に見えないキャラクターは貴重かもしれません。
主人公が悪者に撃たれて死んでしまい、時間を戻して生き返った時に、キョトンとしながら「何があった？」との問いに「死んだの」と言われて「またかよ！何度も撃たないでくれ！」と怒り出すシーンで僕は涙を流してしまいました。いや、感動したのではなく、笑いすぎてですが。これは笑いを狙ったセリフだと思いますので、成功したシーンと言えるでしょう。
所々に入る、なんだかわかりませんが画面がグルグルと延々回る表現方法など、意味不明の部分もありますが、全体的にB級映画ファンにはそこそこ評価もされているようです。
この映画を取り上げたのは、終盤のあまりにも都合が良すぎる展開に感動してしまったからです。「おいおい！」「んなアホな！」「そんなわけねーだろ！」「なんじゃそりゃ！」という連続シーンはなかなか壮絶で、これにより一種の「夢オチ」になっています。
タイムマシンよりも犯罪に関わるシーンがメインの内容なのに、手に汗握る緊迫感がないところもスゴイです。
何と言っても、主人公が逮捕されたり人質になったり2度も撃たれて殺された事よりも、好きな女性に飲み物をぶっかけられた事の方にショックを受けているのがスゴイ。それも自分を拘束している犯人にその話をグチるという凄さです。その時の犯人のひとことが「俺にグチるんじゃねえ！」。素晴らしい。
ラストシーン～エンディングのスタッフロールはこれぞB級映画！という見事な出来映えです。
Amazonのレビューでは「予告編の方が絶対面白い！」と言われる始末ですが、ツッコミが好きな方でしたら楽しめるかもしれません。そんな映画ですが、もし見て頭に来ても決して僕には文句を言わないよう心よりお願い申し上げます。アルバトロスさんの中で言えば、かなりまともな部類ですので。
アルバトロスさん発売の映画レビューです：
「ニューヨーク大噴火！B級パニック映画/ボルケーノ in N.Y.」
「カエルが人間を襲う最高のC級映画/フロッグマン」
「頭のいいカラスのB級映画/鳥」
「B級ロボット映画/ショック・ウェーブ」
「史上最低のZ級映画 / 女子高生チェーンソー」
改めてその映画をレンタルしてきましたので、本日はそのお話です。
タイトルは「10ミニッツ・アフター」です。発売元は、B級映画ファンなら知らない者はないアルバトロス社です。この会社はどんなに低予算で駄作のクズ映画でもソフト化してくれる事で有名です（公式サイトはこちら）。「アルバトロス＝B級映画」という認識でも良いと思います。
アルバトロス社の公式サイトの「アルバトロス完全攻略」というページは一見の価値があります。なんたって「映画業界の特殊配給会社の道を独走し続けるアルバトロスってどんな会社なの？」と自ら書いている潔さです（こちらです）。
この前少し書いた「えびボクサー」もここですし、僕の大好きな「ケンタッキー・フライド・ムービー」もアルバトロスから出ています。現在はプリンスの「サイン・オブ・ザ・タイムス」やポール・マッカートニーの「ゲット・バック」の発売元にもなっておりまして、この2作は当然も僕は持っておりますが、やっぱりアルバトロスといえばB級映画です。
「10ミニッツ・アフター」ももちろん低予算で作られたB級映画ですので、スターが出た名作映画や、多額の予算で作られた大作映画が好きな方にはお勧めいたしません。当然、劇場未公開作品です。
内容にツッコミを入れようとすれば、全編に渡って突っ込めます。ここまで突っ込める映画もそうないのではないでしょうか。低予算ですので、CGも凝ったセットもほとんどありません。
スゴイのは、主人公が携帯用のタイムマシンをMacのプログラムだけで作っちゃうところです。このタイムマシンはiPod miniぐらいの大きさしかありません。
↑ゲーム機ではありません。タイムマシンです。
Macからケーブルでこの携帯ゲーム機みたいな機械にプログラムを流し込めば、タイムマシンの完成です。
どういう理論でタイムマシンが実現したのかは、映画の中では説明がありませんので不明です。この機械を作るシーンも全くありません。タイムマシンで戻せる時間は10分です。
このタイムマシンを動かすと、どこかのアンテナから電波が出て時間が戻ります。このアンテナは何なのか、どうやって電波が出るのかという説明も何もありませんので詳細は不明です。
主人公は、タイムマシンの実験をなぜか銀行にいる好きな女性の前で行い、成功すると「ウヒヒヒ！」と笑いながらセクハラ発言を連発いたします。タイムマシン映画の発明者には堅物が多いので、こういう天才に見えないキャラクターは貴重かもしれません。
主人公が悪者に撃たれて死んでしまい、時間を戻して生き返った時に、キョトンとしながら「何があった？」との問いに「死んだの」と言われて「またかよ！何度も撃たないでくれ！」と怒り出すシーンで僕は涙を流してしまいました。いや、感動したのではなく、笑いすぎてですが。これは笑いを狙ったセリフだと思いますので、成功したシーンと言えるでしょう。
所々に入る、なんだかわかりませんが画面がグルグルと延々回る表現方法など、意味不明の部分もありますが、全体的にB級映画ファンにはそこそこ評価もされているようです。
この映画を取り上げたのは、終盤のあまりにも都合が良すぎる展開に感動してしまったからです。「おいおい！」「んなアホな！」「そんなわけねーだろ！」「なんじゃそりゃ！」という連続シーンはなかなか壮絶で、これにより一種の「夢オチ」になっています。
タイムマシンよりも犯罪に関わるシーンがメインの内容なのに、手に汗握る緊迫感がないところもスゴイです。
何と言っても、主人公が逮捕されたり人質になったり2度も撃たれて殺された事よりも、好きな女性に飲み物をぶっかけられた事の方にショックを受けているのがスゴイ。それも自分を拘束している犯人にその話をグチるという凄さです。その時の犯人のひとことが「俺にグチるんじゃねえ！」。素晴らしい。
ラストシーン～エンディングのスタッフロールはこれぞB級映画！という見事な出来映えです。
Amazonのレビューでは「予告編の方が絶対面白い！」と言われる始末ですが、ツッコミが好きな方でしたら楽しめるかもしれません。そんな映画ですが、もし見て頭に来ても決して僕には文句を言わないよう心よりお願い申し上げます。アルバトロスさんの中で言えば、かなりまともな部類ですので。
アルバトロスさん発売の映画レビューです：
「ニューヨーク大噴火！B級パニック映画/ボルケーノ in N.Y.」
「カエルが人間を襲う最高のC級映画/フロッグマン」
「頭のいいカラスのB級映画/鳥」
「B級ロボット映画/ショック・ウェーブ」
「史上最低のZ級映画 / 女子高生チェーンソー」
