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明治大学生協労組

コロナ禍で身についてしまった~現実=格差、自粛と委縮とオンライン~
下を向かずに歩こう!
明治大学大学生協労組

明治大学のみなさん。ご理解をお願いたします。

2023-06-10 10:59:48 | 明治大学
2002年8月から始まった「明大生協闘争」も20年を経過しました。
この長きにわたる争議を解決するために、何よりも、明治大学の関係者のご理解をお願いたします。

労働組合はこの20年明治大学に対し「職場を奪ったことに対する謝罪」「大学による雇用の保証」「労組員への不利益の回復」を求め様々に訴えてきました。理事長、学長、評議員、各理事、職員、学生はもとより、校友会、校友会代議員総会、校友会総会、また駿台連合会その他、また私学連盟、全国学長会議、私大フォーラム、私立大学の関係筋にも、解決と協力を訴えてきました。これらの活動に対し多くの校友、関係者から「解決をしたい」「解決をしたほうが良い」との言葉をいただいています。

また大学が提訴した、「情宣禁止仮処分」裁判においては、裁判官から「背景に問題があるのだから、話し合いで解決しなければ」との踏み込んだ提言が二度もなされました。

現在、大学は、グローバル経済の進行と少子化の中で、厳しい状況に置かれていると推察され、大学再編成などの生き残りをかけた、熾烈な競争が促進されています。
そして、若者たちの学問に対する視線や社会に対する見方も大きく変わり、価値観が多様化し、求められる大学像も揺らいでいると思われます。
希望の発信源としての大学像というものが、社会にとっても、若者たちにとっても、今ほど求められている時はないように思えてなりません。
こうした時代に求められる大学の在り方にとって、争議を解決できないままでいること、争議状態が延々と続くことが、好ましいわけはありません。

2023年発表された大六野学長の今後の方向性(明治大学像)は「人間が人間として生きるに値する平和な社会(世界)」の創出を目指す教育・研究拠点であること、そして多様性の尊重と包摂性を重視した「誰一人取り残さない」社会(世界)の創出を可能にする教育・研究の在り方を模索し実現するために邁進してまいります。」としています。
私たちは、こうした考えと、現在の争議に対する明治大学の向き合い方は相容れないものと考えています。とりわけ、上記の中の「多様性の尊重」こそが、今争議解決へ結びつく、大事なものと信じています。

2023年6月

「稼げる大学」法案に反対しよう!!

2022-04-29 09:25:50 | 明治大学
「稼げる大学」法案
(「世界に伍する」国際卓越大学法案)に反対しよう!!

全国の大学のうち僅か数校程度の大学(「国際卓越研究大学」)を政府主導で選んで、「大学ファンド」の運用益から一大学当たり「数百億円」という巨額の助成を行なうという「国際卓越研究大学法案」が国会に上程されています。教育界で大きな反対の声があがっています。
これが「異次元の政策」といわれるのは、財政投融資(約9兆円)、税金(約1兆円)を原資にした10兆円の基金の運用で、特定の「稼げる大学」に助成する、市場原理の新自由主義の論理によるもので、教育界の常識から外れたものだからです。
大学の選定には、内閣府総合科学技術・イノベーション会議(議長・内閣総理大臣)による基本方針、意見、認定が行われます。当然、国策(世界に伍する)研究が必須です。
一方、選択された大学には、上記助成金とは別に①年3%程度の事業規模成長②大学独自基金の充実③大学の知的資産を活用した新たな資金循環(企業などからの資金・人材、大学からの成果・人材)と、「財政基盤を中心とした事業計画」=「稼げる大学」「稼げる研究」が必須とされています。また、経営体制について、国立大学では学外者を中心する「合議体」(法人総合戦略会議)、私立大学では評議員会に重要事項への承認権を持たせる「新ガバナンス」案がいわれています。しかし、このようなトップダウン方式は、現場の教員の意思と激しく乖離し、国家の意思とガバナンス経営の論理による教育・研究への支配、独裁化が、さらに進行することになります。

「稼げる大学」=国策大学反対!多様な学びの保証を!
これまでも、全体の大学財政補助金を削減し「競争的資金」重点的な配分を行ってきました。その結果、政府・財界のいう「世界的な研究レベルの後退」どころか、大学間の格差、研究内容による格差、不安定な研究者の待遇が表面化しています。研究費の総額の不足(現在の2倍にしてようやく韓国・台湾の水準「科学立国の危機」豊田長康)、先進国において唯一の博士学位取得者の減少などです。これらの弊害を、この内閣府主導の「稼げる大学」は、特定大学から他の大学に国策研究、国策教育を拡大していくものです。

コロナ禍で問い直されているのは危険な「金もうけ主義大学」戦略
この間、強力に推し進められてきた、新自由主義政策により、格差は極限的にまで拡大し、富の一極集中が進み、膨大な貧困層が生み出されてきました。この弱肉強食の競争原理に巻き込まれ、大学そのものを、「金もうけ大学」「競争と拡大の経営戦略」に、幅広い裾野を含めた「教育全体の後退、荒廃」が続けられました。
一方、コロナ禍は、学生・教職員・関係者の分断を加速させています。であればこそ「学びの多様性」「学びの場」であるキャンパスは、「巨大なセイフティーネット」であるべきことを実感させています。

生協つぶしにみられるように、学生・教職員の権利を押しつぶし、人々の連帯による自治活動・福利厚生が解体されてきました。争議解決・権利主張をキャンパスで訴えてきた生協労組の主張は、コロナ禍で流動化するキャンパスで互いに抱え持つ問題と繋がっています。
2002年、労働者の職場が奪われてから20年が経過しました。明治大学理事会・柳谷理事長、大六野学長は、責任ある立場で、解雇された労働者の雇用を保証し、争議解決を図るべきです。

2022年4月22日
明治大学生協労働組合

私たちは「明治大学消費生活協同組合労働組合」と申します。

2021-10-17 10:21:07 | 明治大学
私たちは「明治大学消費生活協同組合労働組合」と申します。

名前も長いですけれども、争議も19年になります。そこで、通常は略して「明大生協労組」といいます。
私たちは、毎月一回乃至二回程、明治大学の大学会館前で大学前を通行している方々にビラをまいています。

2002年8月に、明治大学と明大生協理事会の合意によって生協は解散させられてしまいました。私たちは職場と生活を奪われてしまいました。
私たち労組は、職場を奪い解雇に至った明治大学に対して、その責任を問い、団交を要求しています。

現在、明大生協と生協労働者が担っていた、学内での福利厚生事業のほとんどは、明治大学の100%子会社、株式会社明大サポートが受け継いでいます。組織形態や名称は変わっていますが、生協の業務・仕事は続いているのです。私たちは明治大学に、子会社である明大サポートに雇用を保障して、争議を解決するべきであると、訴えています。

明治大学の学生さんにビラを手渡ししています。ビラを受け取って「どういうことですか」等、質問をもらう事もあります。コロナ禍ということでビラの受け取りはにぶるのかなと、ちょっと不安でしたけれども、あにはからんや、ビラは以前にも増して多くの方に受け取ってもらっています。
そして「がんばってください」と励ましの言葉をたくさんもらっています。
コロナ禍の中、職場と生活を奪われる人が多くなっているなか、私たちの訴えは静かに受け入れられているんだなと実感しています。

キャンパスでのコロナ禍は、ますます深刻さを増しています。明大生協労組

2020-09-23 19:24:48 | 明治大学
私たち、明治大学消費生活協同組合労働組合(略して明大生協労組)は、明治大学が行った、生協の解体と、労組員の職場からの排除に抗して、職場を取り戻すために闘っています。
 
社会全般には「峠を越えた」「次のピークに備える」といった風潮もありますが、いまだキャンパスは次のステージに向かうどころではありません。
キャンパスでのコロナ禍は、ますます深刻さを増しています。
最大の課題である対面授業再開は、秋季からの小人数制での開講にとどまり、学生と教職員の交流も未だ十分とはいえません。

「自助努力」や「自己責任」など言動も続いています。しかし、これらの無責任な弁舌に対し、「学びの場」であるキャンパスは、「学びの多様性」の「巨大なセイフティーネット」としてあるべきであると考えています。
 コロナ禍では、トップが学生と保護者に、広報戦略(宣伝)ではなく、真摯に寄り添い、向き合うメッセージを送れたのかどうか?メディアにも入学希望者にも、各大学が注目されています。
その意味で、このコロナ禍・後にあって、大学の理性と未来像の再生・復活が問われていると考えています。

◇2020春学期をふりかえってみれば・・・
・・・・コロナ禍が全国のキャンパスを直撃しています。
非常事態宣言―ステイ・ホームは解除されましたが、ステイ・セイフティはありません。
生活の困窮、学費支払いの困難・・・家計維持者の収入の悪化、学生本人のアルバイトの失職。飲食業や家庭教師、建設業など、休業や失業の補償のないまま、アルバイト・非正規職が放り出されています。20%強の学生が学業継続の不安を、そのうち5%の学生が退学を検討する事態となっています。
キャンパス封鎖により、入学式もなく、オリエンテーションもありません。コミュニケーションも図れず、待機する一年生に孤立感と生活苦が広がっています。四年生の就職活動にも影響が出ており、「新たなロスジェネ(就職氷河期)世代」が生まれかねない事態になっていると言われています。
9月に新学期が始まる米国では、約2割の学生が困窮のための「大学入学辞退の可能性」と報道されている状態です。
こんな状態で、年間百万円の学費をどのように支払えるのでしょうか?
退学者対策こそ急務です。

◇2020春学期をふりかえってみれば・・・
・・・・各大学で、急ごしらえのオンライン授業が開始されました。
文科省は、大学改革の旗印としてきた「IT化」のシンボルとしてオンライン授業の成果を喧伝していますが、大学にとっても、教員にとっても、学生にとっても、負担が、重くのしかかっている現実こそ「格差」そのものと言えないでしょうか。
突然に使用機器や通信環境、通信費用の負担が要求されました。一年生はもとよりですが、大学教育への適応に不安をかかえている学生にも、オンラインでの学習到達水準が要求されています。ネット利用・情報リテラシーに弱い学生もおります、
全国で広がる学費の返還や一律支援金要求に「オンライン講義の問題や負担」が挙げられているのは、そうした現実の現れではないでしょうか?


◇2020春学期をふりかえってみれば・・・
・・・・広がる「#学費減免」運動と大学独自の給付金
4月4日、青山学院の学生さんによる署名運動が開始され、4月28日には100校をこえたと報じられました(毎日4/28)
その結果、各大学独自の学生支援制度も広がりました。
明治学院、青山学院、神奈川大学、東洋、芝浦工大、独協大、日大など、多数の大学に広がっています。
しかし、これらが、現状の学生生活維持にとって、どれほどの救済になるのか、疑問を持たざるを得ません。
国・文科省の支給策も、その額の少なさだけでなく、厳しい支給要件や留学生差別などの問題が山積みです。

運動は、国、文科省による学生への給付金、学費減免を行った大学への助成金増額、各大学が個別に行った学生給付金の国庫負担要求となっています。奨学金については、抜本的改善とともに現在返済中の奨学金の返還期限の猶予、利子払いの免除。返済困難者への救済制度の拡充なども要求していると聞きます。

◇2020春学期をふりかえってみれば・・・
・・・・コロナ禍で露呈した「教育格差」「経済的格差」
「バイトがないと生活できない」のが、多くの学生生活の現実です。そして、コロナ禍によって、バイト活動は完全に封じ込められています。 授業料はおろか生活を維持するための収入の道が閉ざされ、一方で、学校も封鎖され、授業料は免除されないまま、通常の授業が行われず、オンラインによってさらなる経済的技術的負担を強いられる、それを何とかしなければ、大学に居られなくなる、そうした学生のみなさんの現実に、国も、それぞれの大学も、もっとよりそって、より具体的手だてを講じるべきだと、私たちは考えます。
もともと、学生生活における「教育格差」「経済的格差」は、これまで政府・文科省が推進してきた、「大学改革」なるものが一切無視してきたものです。大学にとって、学生は、受講顧客であり、利用者であり、消費者であり、教育ローンの支払い義務者でしかないのでしょうか?
この間、強力に推し進められてきた、新自由主義政策は、社会のあらゆる領域での諸関係を、経済的収奪の場へと転換させてきました。その結果、格差は極限的にまで拡大し、富の一極集中が進み、膨大な貧困層が生み出されてきました。
大学の維持も、大学教育の在り方も、そうした流れの中にあります。弱肉強食の競争原理に巻き込まれ、学問そのものを、金もうけ主義に貢献するものへ、大学そのものを金もうけ機関へと変容させる方向へと進んできたのです。
今回の、コロナ禍による、学生さんたちの切羽詰まった状況は、こうした流れの中で起きていると言わざるを得ません。

◇多くのみなさんと生活を守りあうために・・相互理解を進めていこう!
明治大学生協から業務を引き上げ、明大生協を解体し、生協労働者の職場からの排除も、こうした、新自由主義大学化が、明治大学において推進されてきたことによって、起きた問題です。
生協がなくなったとしても、大学は、それまで生協に担わせてきた学内の福利厚生業務を、そのまま、明大サポートという、大学の100パーセント子会社に引き継がせ、学内で業務を行わせているのです。つまり、生協職場は、今も、明治大学内にあるのです。明治大学が、明治大学生協労働組合員を職場に戻すべきは、あまりにも当然のことなのです。

 大学キャンパスは教職員、学生だけの空間ではありません。直接に大学との雇用関係がなくても、多くの労働者が、就業の場としています。明大サポートの労働者も多数に及びます。明大生協労働者も同様に、学内での福利厚生事業を担ってきました。
 私たちは、私たちの職場の問題はもちろんですが、学生さんたちをはじめ、明治大学の様々な場で、明治大学を成り立たせている、多くの皆さんとともに、生活を守りあうための、相互理解を進めて行きたいと思っています。

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      明治大学生協労働組合

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