2019年9月韓国から争議団連絡会議の要請で5人の労働者が来日、9月20日には、明治大学<駿河台>明治大学会館の前で、
解雇17周年!日韓連帯!<中部地区労働者交流会集中闘争>を成功させました。
明治大学・駿河台・明治大学会館前での集会です。韓国からの仲間の発言です。
民主労総 双龍自動車労組 Aさん
闘争!闘争!
私は双龍自動車を2009年に解雇され、10年闘って、今年復職しました。
この労働者は一つだという世界共通のために立っています。政府によって、資本によって解雇されましたが、復職を勝ち取りました。
私たちは、明治大学生協の労働者たちが17年前に解雇され、17年間闘っているということを知り、ここに来ました。明治大学では学問の自由、自治独立というスローガンで学生を集めているといいます。そのような立派なことをいいながら、裏腹の行為だと思います。
労働者には人間の尊厳があります。解雇されない権利があります。そのようなものを取り戻すために、闘いたいと思います。私たちが一緒に、市民とも一緒に闘うことが勝利を得られると思います。
明治大学は韓国でも入学説明会をやっていると聞きました。
このようなことに対して、明治大学はこのようなことをやっている大学だと韓国でも伝えたいと思います。労働者はひとつになって、必ず勝利しましょう。闘争!闘争!
韓国GM労組 Bさん
GMの工場で働いています。労働組合に入って5年になります。悪い労働条件で、辛い労働を強いられている、それで加入を決心しました。韓国GMでは非正規職の解雇の問題で闘いになっています。日本にきて、明大生協の闘いを聞いたときに、私だったら17年間闘えただろうか、とも考えました。17年間厳しい闘争を続けてきたと考えますが、きっと勝てる!わたしたちも一緒に闘いたいと思います。
仁川の市民団体 Cさん
資本主義の世界を乗り越えて、民衆のための世界のために活動している市民団体です。
世界的にも資本主義という体制が人々を苦しめていますが、協同組合のような共有経済をもとにした考え方に基づいて一緒に暮らして行こうと考えています。
17年前、生活協同組合という崇高な理念に基づいて活動していた労働者たちを、資本の論理で大学が解雇するのは教育機関にあるまじき行為だと思います。
明治大学は学校法人明治大学だけのものではありません。学生、職員もみな構成員の一人です。生協をなくすという被害も、結局、ここにいる明治大学の学生、職員に戻ってきます。通行する学生のみなさん、ここにいる生協の解雇労働者の声に耳を傾けてください。力を貸すことがなければ、ただ行きすぎてしまえば、そのつけは、みなさんに戻ってくるでしょう。
大学に支払うお金は、大学の構成員のために、社会的な責任を全うするために使うものであり、大学の経営陣にいくだけのお金ではありません。
韓国でも新自由主義が導入されて以来、多くの資本主義的な装置が大学の中に入ってきました。すくなくとも、大学の中では、資本の論理だけでなく、共にする経済、協調する経済を、学生、職員、労働者、構成員のなかで共有の場が実現できれば良いと考えます。
明治大学が、17年間の争議を終わらせ、生協労働者をもとの職場に戻すよう要求します。戻ったら、明治大学の行っていることを韓国の受験生に伝えたいとおもいます。
大学の中は、すくなくとも自由な精神で活動できる場であることと思います。国境を越えて韓国、日本の仲間と共に闘います。ここが明治大学100年記念・大学会館ということを聞いて不思議な感覚になりました。
民主労総・仁川地区本部 Dさん
明治大学に17年間闘っているみなさんに連帯の意を表します。
明治大学は韓国でも知られた大学であり、また特別な意味のある大学です。1936年8月のベルリンオリンピックに、韓国人としてはじめて金メダルをとった孫 基禎(ソン・ギジョン)さんが通った大学でもあります。多くの韓国学生が留学しています。
明治大学の創立の理念が「権利自由、独立自治」と知りました。明治大学に聞きたいと思います?この設立の理念に沿って運営されているのでしょうか?労働者を17年の間、放置しているのは理念にそむくことだと思います。
明治大学は、多くの有名人が卒業した大学と聞いています。政治経済文化など多くの卒業生が活躍しているそうです。この政治経済文化など多くの卒業生に聞いてみたいと思います。はたして、キチンと運営されているのでしょうか?そんな大学が、17年の間、放置しているのは、私たちが聞いても恥ずかしいことです。
大学は知性の殿堂と言われます。それはどうしてだと思いますか?
いくら私立の大学だとしても、大学が金儲けのことばかり考え、金儲けにあくせくするとすれば、それは大学ではありません。
明治大学は設立され100年をこえています。この伝統と名声に相応しく運営をしてください。生協労働者の話をきいて、これは必ず勝つことができる闘いだと思います。韓国に帰っても、解決するまで、連帯を切らすことはありません。もう一度訴えます。
解雇を一刻も早く終わらせるように、復職させるように要求します。
みなさん、韓国流の集会のスタイルで叫びましょう!チェチェン!チェチェン!
最後に、韓国の労働現場で歌われている歌を唄います。手拍子をお願いします。
(韓国5人、唄う。参加者、全員で手拍子)
<孫 基禎さん(1912年8月29日 - 2002年11月15日)>
1936年8月のベルリンオリンピックで金メダルを獲得。大会直後に朝鮮の新聞「東亜日報」に胸の日の丸が塗りつぶされた表彰式の写真が掲載されたことでも有名。翌年、明治大学に進学。2012年6月9日、明治大学では2012年6月9日、孫基禎生誕100周年記念シンポジウムが開催された。