2007年3月9日(金)
何のことはない週末だったわけです。
朝起きて、タラタラしながら仕事行く準備して「時間だ急げ~」って駅に向かったんですよ。
で、いつもの電車にいつものように乗り、「来週提出の資料は昨日終わったから、今日は溜まってた普段の仕事を少し片づけて、進み具合によっては明日休んで連休取れたら嬉しいな」とか考えながら電車乗ってた訳です。
そんで電車を乗り換えて、あと2駅と言う状況の時に胸のほぼ中心に痛みが出た。
「なんだろう?」
と思いつつ我慢してたら、そのうち左腕が痺れ始めた。
「ちょっと変だぞこれは…」
って思ったが、特に我慢できない痛みまでになってなかったので、「会社着いたら机で少し休むかな」って駅降りて会社に向かったんですよ。
ところが、この時点で体が大変な事態になってたわけで、歩いてる場合じゃ無かったんだけど「なんか歩くのツライナ…」って思ったので自販機でアクエリアス買ったんですよ。
会社行く途中で飲み物を買った事なんか無かったのに、「水分足りないな…」って思って買うくらい変だった。
ペットボトルのが欲しかったんだが自販機に缶しか無くてね。
で、そんなの飲みながら会社に向かってたら会社の副社長さんが歩いてきて、軽くご挨拶です(汗)
朝から缶ジュース持ちながら役員に挨拶って、普通にありえないよな(滝汗)
で、なんとか会社に着いて席に座ってみたんだが、その座った瞬間
「これは休んで治る状態じゃないぞ…」
って感じたのでそのまま
「ちょっと病院行って来ます…」
と、会社に着いてほんの30秒程でそのまま会社を出た。
ヘロヘロになりながら会社出た交差点でタクシーになだれ込みました。
ドラマみたいに、タクシーが丁度来たのはビックリだったな。
で、「ここ真っ直ぐ行った所の病院まで急いでください」と伝えたら「真っ直ぐ行ったらあるんですか?ここ行けばあるんですか?」と後ろの席で変な状態の客に慌てた運ちゃんがオロオロしてた。
どぉやら、たまたま通りかかった違う地域のタクシーだったようだ。
っつか見た瞬間慌てる姿だったのかな…
で、ほんの数百メートルを1分くらいで「そこの看板の所で」と言ったら「左のですね」と言うので「いや病院は右!」って言ったらわからないらしく「とにかく曲がって止めて!」とほぼ交差点で停めて降りた。
おつりは、ちゃんともらった(をぃ)
で、受付で「胸が強烈に痛い、左腕が痺れる」と息も絶え絶えに伝えたら、大量の受付待ちすっ飛ばして、案内してくれた。
レントゲンをすぐに撮って、その時にワイシャツを脱いだが、部屋を出るときに着ることも出来ず、シャツとコートを引きづりながら次の部屋で心電図検査です。
ほんの1分横になったベッドがTシャツ通り越して汗でビッショリになった。
終わったら外来の受付に回されたんだけど、椅子で脱いだシャツを枕にペッチャリしてたわけです。
で、そんな状態を見かねたのか、ここでも大量の受付待ちがいるのに最初に呼ばれた。
対応する先生は、院長さんらしい。
呑気に「どぉされました?」
と聞かれたので、朝電車の中で胸が痛くなって腕が痺れてきて…と説明したら、「では、不整脈が出てるようなので、○○に紹介状書くので、出来れば早めにタクシーとかで行くと良いですよ」と言われた。
(………へっ?タクシー?ここ結構でかい病院で循環器科あるのに、ここじゃ対応出来ないのか…?)
と俺の心の声で唖然とした顔してたら、「こちらでもう一度心電図見てみましょう」ってまた別室でベッドです…
で、診察室出て部屋移ってベッドに横になった俺を見た看護師さんが、
「もう発作始まってるじゃないですか!」
と叫んだ。
そしたら5人くらい看護師集合して、心電図見て
「救急車呼んで!」
「救急車来るまで先に腕からルート確保して」
「点滴はどれにしましょう?」
「カリウムとナトリウムが少ないのを見て!」
「院長、紹介状と○○病院に連絡してください!」
と、いきなり院内が大騒ぎです。
ん?
カリウムとナトリウムが少ないの?
俺、ちょっと前にアクエリアス500ミリも飲んじゃったが大丈夫か?(汗)
と、大変な事態になりながらも、そんな事が心配になってる俺は何だろうな(汗)
「血管広げて」
「ニトロ5cc入れます」
ってなんか本格的に始まった。
で、なにを見てたのか判らないが
「AY?(AMIかな?)が下がってきた」
「ニトロ追加して」
「5cc追加します」
ってのが何度か続いてるうちに救急隊員到着です。
聞いてみると、状況の説明をしている中、担架で運ぶか車椅子で救急車まで運ぶか揉めてる。
どっちでもいいから早く運んでくれ(涙)
で、結局車椅子でエレベーターで移動。
どぉやら担架だと階段移動だったような雰囲気だったな。
救急車用の担架に乗せるのに変な技術使って乗せようとタラタラしてるので、
「移りますね」
と、死にそうになりながら自分で担架に乗り込んでやった。
そのまま救急車に詰め込まれて、荷物と服を病院の人が救急隊の人に渡して転送先の病院に出発です。
もう、ここからは自分では時間の感覚ゼロっすよ…
さて、時間の感覚が無いまま、「救急車って乗り心地悪いなぁ」って思っていたら「○○さ~ん、質問に答えられますかぁ~?」って、かなり腕のあたりを豪快に揺すられて聞かれた。
「質問?…いやその、簡単なのなら…」
って答えたら「いや大丈夫、いいです」って言われた。
今考えると自分ではしっかりしてるつもりだったけど、救急隊員から見たら会話もさせない方が良いほど本当にヤバイ状態だったんだろうな…
っつか何度もニトロ追加されてるんだから普通の訳がない(汗)
そうこうしてるうちに、転送先の病院に到着です。
救急車の扉が開き、カラカラカラカラって運ばれて、救急患者の搬入口入ったら、もうそこが手術室でした。
瞬間的に10人くらいに囲まれた。
本人の確認と家族への連絡先など聞かれて、手術の同意書を何が書いてあるかわからんが書かされた。
しかしさ。
すぐに手術が始まるのかと思ってたんだが、とりあえず下半身脱がされて、チンコ丸だしで心電図です。
で、その後「剃毛しますね♪」と天使の声のあと、「3本の太股」がジョ~リジョ~リです(汗)
で、それが終わると「しばらく動けなくなるので尿道にチューブ入れますね」と言われた。
に…尿道にチューブ?
想像するだけで痛そうな…(汗)
有無を言わさずに、チンコ持たれて「変な感じしますよ~」と来たもんだ。
ぬぉっ、くぉっ、くぁっ…
お湯みたいのを逆流させながら突っ込まれた。
確かに変な感じです(汗)
きっと肛門にストロー挿されたカエルは、こんな気分なんだろうな(滝汗)
バカなこと言ってるが、これって、どこまで差し込まれたんだろうな(汗)
で、こんな準備万端な状況で「あっ…」って言われた。
「Tシャツ脱がしてなかった」だと…
心電図の時に首のあたりに上げたままで、すっかり忘れられてた。
パンツ脱がす前にシャツ脱がしてくれよ…
っつか、俺のチンコ見すぎだったんじゃないか?(違)
ってなわけで「これ切っちゃっていいですか?」って聞かれたが、断るわけにも行かず
「は、はぃ…」
って言ったら、ハサミでジョキジョキされちゃいました。
お気に入りだったんだが…
そうこうしてるうちに、連絡受けた家族が到着した。
この時は、「あ~来たんだ~」って感じだったが、後で思ったんだけどさ。
家族の仕事場からは、1時間は、かかるはずだ…
この時点で、少なくとも運び込まれてから1時間は経過してるんだな(汗)
ん?
と言うことは、胸が痛くなってから、何時間経過したんだろう?(汗)
一体、どのくらいの時間が過ぎたのか判らないが、とにかく意識が薄い感じになってきたのは確かだろう。
だってね。
家族が来たのが先か、カテーテルを入れられたのが先か、頭の中で順序がわからなくなってるし。
多分、毛を剃られて、すぐ足の付け根から検査始めたんだろうとは思うが、とにかく痛いと言うより「俺に何が起きてるんだ?」と言う感覚で脳細胞が混乱してたんだろうな。
実際には、家族が来た時には色々な検査などは終わってたんだと思うけど、とにかく何だか分からない状態であったわけだ。
まぁ、血が流れてないんだから普通な方が変だよな。
検査は足じゃなくて腕からかな…
血管造影剤って点滴のチューブからも入れられるの…?
さて、そんな混乱した状況から実際に詰まった所の処置に入りました。
なんか、でっかい機械が心臓の近辺で、うぃんうぃん言いながら上空をウロウロするわけです。
心臓の近辺と言うことは、ほとんど顔の目の前ですよ。
っつか何度か顔に当たって潰されたし(汗)
直径50センチくらいある金属の円柱は、かなり圧迫感があったな。
まぁ、圧迫感など気にしてる場合じゃないんだけどね。
でも、これ落ちてきたら死ぬよなとか洒落にならない事を手術中に考えてるアホだったりする。
とにかく、カテーテルを入れてる最中なのか、血管に詰まったのを取り出してる時なのかは分からないけど、ずっと不気味な物体がウロウロしてたのだけ覚えてる。
そんな中、看護士さんが俺の腕を触った。
「看護士さんの手が熱い…」
その後、腕をさすってる…
「あれ?腕に力が入らないぞ…」
これ、すんごい恐怖です。
手が熱く感じると言うことは、俺の体温が無くなってるわけだろ?
しかも力が入らないと言うことは、血が届いてないんだろ?
さらに看護士さんが腕をさすると言うことは見た目に色が変わってるんだろ?
すんごく、意識がはっきりした状態で、「死」へのカウントダウンな感じですよ。
そんな状態を想像してみて下さいませ…
さて、そんな冷えきった体で何も出来ずにいたわけだが、そんなところで声が聞こえてきた。
「発症が○時なんだから、少し急いでやれ」
う~ん…なんか手術のテストでもされてるのだろうか?(汗)
どぉやら、詰まってた物質を取り出してみたりしてたようだ。
これが普通の処置なんだろうが、きっと手術回数が少ない人が担当だったんだろうな。
色々指示されてたし。
そんな感じではあるが、ステント入れて血管広がったようです。
ステントって、2~3センチくらいの金属の網状の管です。
そんな物、心臓に入れちゃって大丈夫なんだね。
もう取り出せないらしいが…
「血が流れ始めたので大丈夫ですよぉ」って言われて、なんとか生き延びたようです。
「動き見るので、心臓の中に造影剤いれますね。ちょっと体が熱くなりますよ」と言われて、少ししたら胸が熱くなった気がした。
そしたら直後に、熱いどころか、胸が破裂するんじゃないかと思うような強烈な熱による膨張感が…
「く…、くっ…ぐぅぅ………うぁぁあぁ~」
「大丈夫ですよぉ、みんななるんですよぉ」
そんな事言われても、さっきまで血が流れてなかった心臓に造影剤流し込まれたら普通より厳しいだろ。
っつか入れすぎたんじゃないか?
この直後から記憶が無い。
多分、これが人生初の気絶なんだろうな。
それとも麻酔で眠らされたか?
気付いたら、ICUだった。
目が覚めたら家族が入ってきた。
とりあえず、母ちゃんの時と違い意識のある状態で面会です。
鼻に酸素チューブつけてるから「お母さんと一緒じゃないか」と、安堵の笑顔で言われた。
横を見たら、父親の兄がいた。
岩手県に住んでるのに何でだ?もしかして数日寝てたのか?と思ったが、たまたま出張で東京に来てたので駆けつけたようだ。
仕事で来てるのに申し訳ない…
面会時間はどの位だったんだろう?
簡単な会話するくらいだったように思ったが、それなりの時間は面会時間あったのかな。
で、検査とか始めるので面会終了です。
つづく…かも
何のことはない週末だったわけです。
朝起きて、タラタラしながら仕事行く準備して「時間だ急げ~」って駅に向かったんですよ。
で、いつもの電車にいつものように乗り、「来週提出の資料は昨日終わったから、今日は溜まってた普段の仕事を少し片づけて、進み具合によっては明日休んで連休取れたら嬉しいな」とか考えながら電車乗ってた訳です。
そんで電車を乗り換えて、あと2駅と言う状況の時に胸のほぼ中心に痛みが出た。
「なんだろう?」
と思いつつ我慢してたら、そのうち左腕が痺れ始めた。
「ちょっと変だぞこれは…」
って思ったが、特に我慢できない痛みまでになってなかったので、「会社着いたら机で少し休むかな」って駅降りて会社に向かったんですよ。
ところが、この時点で体が大変な事態になってたわけで、歩いてる場合じゃ無かったんだけど「なんか歩くのツライナ…」って思ったので自販機でアクエリアス買ったんですよ。
会社行く途中で飲み物を買った事なんか無かったのに、「水分足りないな…」って思って買うくらい変だった。
ペットボトルのが欲しかったんだが自販機に缶しか無くてね。
で、そんなの飲みながら会社に向かってたら会社の副社長さんが歩いてきて、軽くご挨拶です(汗)
朝から缶ジュース持ちながら役員に挨拶って、普通にありえないよな(滝汗)
で、なんとか会社に着いて席に座ってみたんだが、その座った瞬間
「これは休んで治る状態じゃないぞ…」
って感じたのでそのまま
「ちょっと病院行って来ます…」
と、会社に着いてほんの30秒程でそのまま会社を出た。
ヘロヘロになりながら会社出た交差点でタクシーになだれ込みました。
ドラマみたいに、タクシーが丁度来たのはビックリだったな。
で、「ここ真っ直ぐ行った所の病院まで急いでください」と伝えたら「真っ直ぐ行ったらあるんですか?ここ行けばあるんですか?」と後ろの席で変な状態の客に慌てた運ちゃんがオロオロしてた。
どぉやら、たまたま通りかかった違う地域のタクシーだったようだ。
っつか見た瞬間慌てる姿だったのかな…
で、ほんの数百メートルを1分くらいで「そこの看板の所で」と言ったら「左のですね」と言うので「いや病院は右!」って言ったらわからないらしく「とにかく曲がって止めて!」とほぼ交差点で停めて降りた。
おつりは、ちゃんともらった(をぃ)
で、受付で「胸が強烈に痛い、左腕が痺れる」と息も絶え絶えに伝えたら、大量の受付待ちすっ飛ばして、案内してくれた。
レントゲンをすぐに撮って、その時にワイシャツを脱いだが、部屋を出るときに着ることも出来ず、シャツとコートを引きづりながら次の部屋で心電図検査です。
ほんの1分横になったベッドがTシャツ通り越して汗でビッショリになった。
終わったら外来の受付に回されたんだけど、椅子で脱いだシャツを枕にペッチャリしてたわけです。
で、そんな状態を見かねたのか、ここでも大量の受付待ちがいるのに最初に呼ばれた。
対応する先生は、院長さんらしい。
呑気に「どぉされました?」
と聞かれたので、朝電車の中で胸が痛くなって腕が痺れてきて…と説明したら、「では、不整脈が出てるようなので、○○に紹介状書くので、出来れば早めにタクシーとかで行くと良いですよ」と言われた。
(………へっ?タクシー?ここ結構でかい病院で循環器科あるのに、ここじゃ対応出来ないのか…?)
と俺の心の声で唖然とした顔してたら、「こちらでもう一度心電図見てみましょう」ってまた別室でベッドです…
で、診察室出て部屋移ってベッドに横になった俺を見た看護師さんが、
「もう発作始まってるじゃないですか!」
と叫んだ。
そしたら5人くらい看護師集合して、心電図見て
「救急車呼んで!」
「救急車来るまで先に腕からルート確保して」
「点滴はどれにしましょう?」
「カリウムとナトリウムが少ないのを見て!」
「院長、紹介状と○○病院に連絡してください!」
と、いきなり院内が大騒ぎです。
ん?
カリウムとナトリウムが少ないの?
俺、ちょっと前にアクエリアス500ミリも飲んじゃったが大丈夫か?(汗)
と、大変な事態になりながらも、そんな事が心配になってる俺は何だろうな(汗)
「血管広げて」
「ニトロ5cc入れます」
ってなんか本格的に始まった。
で、なにを見てたのか判らないが
「AY?(AMIかな?)が下がってきた」
「ニトロ追加して」
「5cc追加します」
ってのが何度か続いてるうちに救急隊員到着です。
聞いてみると、状況の説明をしている中、担架で運ぶか車椅子で救急車まで運ぶか揉めてる。
どっちでもいいから早く運んでくれ(涙)
で、結局車椅子でエレベーターで移動。
どぉやら担架だと階段移動だったような雰囲気だったな。
救急車用の担架に乗せるのに変な技術使って乗せようとタラタラしてるので、
「移りますね」
と、死にそうになりながら自分で担架に乗り込んでやった。
そのまま救急車に詰め込まれて、荷物と服を病院の人が救急隊の人に渡して転送先の病院に出発です。
もう、ここからは自分では時間の感覚ゼロっすよ…
さて、時間の感覚が無いまま、「救急車って乗り心地悪いなぁ」って思っていたら「○○さ~ん、質問に答えられますかぁ~?」って、かなり腕のあたりを豪快に揺すられて聞かれた。
「質問?…いやその、簡単なのなら…」
って答えたら「いや大丈夫、いいです」って言われた。
今考えると自分ではしっかりしてるつもりだったけど、救急隊員から見たら会話もさせない方が良いほど本当にヤバイ状態だったんだろうな…
っつか何度もニトロ追加されてるんだから普通の訳がない(汗)
そうこうしてるうちに、転送先の病院に到着です。
救急車の扉が開き、カラカラカラカラって運ばれて、救急患者の搬入口入ったら、もうそこが手術室でした。
瞬間的に10人くらいに囲まれた。
本人の確認と家族への連絡先など聞かれて、手術の同意書を何が書いてあるかわからんが書かされた。
しかしさ。
すぐに手術が始まるのかと思ってたんだが、とりあえず下半身脱がされて、チンコ丸だしで心電図です。
で、その後「剃毛しますね♪」と天使の声のあと、「3本の太股」がジョ~リジョ~リです(汗)
で、それが終わると「しばらく動けなくなるので尿道にチューブ入れますね」と言われた。
に…尿道にチューブ?
想像するだけで痛そうな…(汗)
有無を言わさずに、チンコ持たれて「変な感じしますよ~」と来たもんだ。
ぬぉっ、くぉっ、くぁっ…
お湯みたいのを逆流させながら突っ込まれた。
確かに変な感じです(汗)
きっと肛門にストロー挿されたカエルは、こんな気分なんだろうな(滝汗)
バカなこと言ってるが、これって、どこまで差し込まれたんだろうな(汗)
で、こんな準備万端な状況で「あっ…」って言われた。
「Tシャツ脱がしてなかった」だと…
心電図の時に首のあたりに上げたままで、すっかり忘れられてた。
パンツ脱がす前にシャツ脱がしてくれよ…
っつか、俺のチンコ見すぎだったんじゃないか?(違)
ってなわけで「これ切っちゃっていいですか?」って聞かれたが、断るわけにも行かず
「は、はぃ…」
って言ったら、ハサミでジョキジョキされちゃいました。
お気に入りだったんだが…
そうこうしてるうちに、連絡受けた家族が到着した。
この時は、「あ~来たんだ~」って感じだったが、後で思ったんだけどさ。
家族の仕事場からは、1時間は、かかるはずだ…
この時点で、少なくとも運び込まれてから1時間は経過してるんだな(汗)
ん?
と言うことは、胸が痛くなってから、何時間経過したんだろう?(汗)
一体、どのくらいの時間が過ぎたのか判らないが、とにかく意識が薄い感じになってきたのは確かだろう。
だってね。
家族が来たのが先か、カテーテルを入れられたのが先か、頭の中で順序がわからなくなってるし。
多分、毛を剃られて、すぐ足の付け根から検査始めたんだろうとは思うが、とにかく痛いと言うより「俺に何が起きてるんだ?」と言う感覚で脳細胞が混乱してたんだろうな。
実際には、家族が来た時には色々な検査などは終わってたんだと思うけど、とにかく何だか分からない状態であったわけだ。
まぁ、血が流れてないんだから普通な方が変だよな。
検査は足じゃなくて腕からかな…
血管造影剤って点滴のチューブからも入れられるの…?
さて、そんな混乱した状況から実際に詰まった所の処置に入りました。
なんか、でっかい機械が心臓の近辺で、うぃんうぃん言いながら上空をウロウロするわけです。
心臓の近辺と言うことは、ほとんど顔の目の前ですよ。
っつか何度か顔に当たって潰されたし(汗)
直径50センチくらいある金属の円柱は、かなり圧迫感があったな。
まぁ、圧迫感など気にしてる場合じゃないんだけどね。
でも、これ落ちてきたら死ぬよなとか洒落にならない事を手術中に考えてるアホだったりする。
とにかく、カテーテルを入れてる最中なのか、血管に詰まったのを取り出してる時なのかは分からないけど、ずっと不気味な物体がウロウロしてたのだけ覚えてる。
そんな中、看護士さんが俺の腕を触った。
「看護士さんの手が熱い…」
その後、腕をさすってる…
「あれ?腕に力が入らないぞ…」
これ、すんごい恐怖です。
手が熱く感じると言うことは、俺の体温が無くなってるわけだろ?
しかも力が入らないと言うことは、血が届いてないんだろ?
さらに看護士さんが腕をさすると言うことは見た目に色が変わってるんだろ?
すんごく、意識がはっきりした状態で、「死」へのカウントダウンな感じですよ。
そんな状態を想像してみて下さいませ…
さて、そんな冷えきった体で何も出来ずにいたわけだが、そんなところで声が聞こえてきた。
「発症が○時なんだから、少し急いでやれ」
う~ん…なんか手術のテストでもされてるのだろうか?(汗)
どぉやら、詰まってた物質を取り出してみたりしてたようだ。
これが普通の処置なんだろうが、きっと手術回数が少ない人が担当だったんだろうな。
色々指示されてたし。
そんな感じではあるが、ステント入れて血管広がったようです。
ステントって、2~3センチくらいの金属の網状の管です。
そんな物、心臓に入れちゃって大丈夫なんだね。
もう取り出せないらしいが…
「血が流れ始めたので大丈夫ですよぉ」って言われて、なんとか生き延びたようです。
「動き見るので、心臓の中に造影剤いれますね。ちょっと体が熱くなりますよ」と言われて、少ししたら胸が熱くなった気がした。
そしたら直後に、熱いどころか、胸が破裂するんじゃないかと思うような強烈な熱による膨張感が…
「く…、くっ…ぐぅぅ………うぁぁあぁ~」
「大丈夫ですよぉ、みんななるんですよぉ」
そんな事言われても、さっきまで血が流れてなかった心臓に造影剤流し込まれたら普通より厳しいだろ。
っつか入れすぎたんじゃないか?
この直後から記憶が無い。
多分、これが人生初の気絶なんだろうな。
それとも麻酔で眠らされたか?
気付いたら、ICUだった。
目が覚めたら家族が入ってきた。
とりあえず、母ちゃんの時と違い意識のある状態で面会です。
鼻に酸素チューブつけてるから「お母さんと一緒じゃないか」と、安堵の笑顔で言われた。
横を見たら、父親の兄がいた。
岩手県に住んでるのに何でだ?もしかして数日寝てたのか?と思ったが、たまたま出張で東京に来てたので駆けつけたようだ。
仕事で来てるのに申し訳ない…
面会時間はどの位だったんだろう?
簡単な会話するくらいだったように思ったが、それなりの時間は面会時間あったのかな。
で、検査とか始めるので面会終了です。
つづく…かも