八海山<八ッ峰岩稜コース>
コンパクトながら、高度感たっぷりの八峰岩稜コースを大日岳まで!
バルちゃん、頑張る!
お酒の「八海山」と同じく 端麗辛口な八海山は、気品とスリリングさがマッチした山!
人里から一気にそそり立ち、峻険な岩峰群を有するその山容は、神秘的な雰囲気を漂わせ、
古くから霊山として崇められてきた山である。
新潟県北魚沼郡、南魚沼郡にまたがり、越後駒ヶ岳<2,003m>、中ノ岳<2,085m>と共に
越後三山と呼ばれる。山頂は、北西端の薬師岳~南東端の五竜岳までの鋭い鋸歯状の岩峰からなるが、
狭義の八海山は、千本檜小屋~大日岳までの八峰を指す。今回もこの岩稜帯を楽しんだ♪
参考までに RW山頂駅にある案内看板を ↓
八海山ロープウェイ山麓駅(標高376m)。標高差770mをロープウェイで上がる。
山頂駅(4合目)~女人堂(6合目)~薬師岳(8合目1654m)~千本檜小屋(9合目)~地蔵岳1707m~不動岳~七曜岳~白河岳~釈迦岳~摩利支岳~剣ヶ峰~大日岳を目指す。
八海山とはこれらの峰全体であり、地蔵岳~大日岳のピークを八ツ峰と呼ぶ。八海山登山の核心部である。
地蔵岳からは鎖場が19ヶ所あり、上級者向けコースの位置づけとなっている。
湿度の高い曇り空であったが、元気よく出発!
八海山大神に 本日の安全登山を祈願する。
しばらくは新緑の樹林帯を登る。エゾハルゼミと野鳥のさえずりを聞きながら・・・・。
いつもはにぎやかな鳴き声だけで姿は見えずのエゾハルゼミですが、
この日は腰より低い位置の木にとまっていたので、バッチリ撮影。
羽が透き通っていて綺麗♪
裏返して 腹側までじっくり観察ができました。きれいなオレンジ色です♪
足元には 花も多く バルちゃんの接写が続く。
イワウチワ
アヤメ
ウラジロヨウラク
この他、ハクサンコザクラやナエバキスミレ、ショウジョウバカマ、ハルリンドウなど賑やかでした。
今回、最も目についたのは アヤメの数。意外でした。
前半は、樹林帯の登り。湿度がかなり高く 普段はほとんど汗をかかないバルちゃんもびっしょり。
やがて、目の前の霧が取れ、三角屋根の女人堂の避難小屋が視界に入ってきます。
きれいな避難小屋の前にて。
*中のWCのすぐ脇にトレーニング用の自転車マシンが固定されてあったのには大笑い!
何もこんな所でトレーニングやらなくても・・・・・・笑
すぐに目の前には雪渓が現れる。この雪渓を直登していったのは我々だけ。
他の登山者は、脇の夏道を素直に登っていた。
雪山大好きなバルちゃんは、ここで一気にテンションUP!
カモシカも置いて行かれるくらいの勢いで ガシガシ登って行く。
傍で見ていた登山者からは、「すごいね!」と拍手喝采♪
ひんやり天然クーラーの中、久しぶりの雪の上を歩く感覚がとても楽しかったです♪
前回の八海山では、ここの雪渓で帰路シリセードで勢いがつき過ぎてヒヤリとした場所。
今回は、上部まで登り切ったらブッシュに行く手を阻まれ、ワイルドなヤブ漕ぎに!
サングラスが曇り悪戦苦闘していると バルちゃんが先行してルート確保してくれた。ありがたや。
稜線に出るとすぐに薬師岳に至る。
薬師岳から望む千本檜小屋。
千本檜小屋の後方、縦走路には地蔵岳が丸まっちい槍ヶ岳といった面持ちで屹立する。
さあ、ここからが八海山登山の核心部だ。
薬師岳、千本檜小屋を振り返る。
少々ガスガスだが、越後駒、中岳方面を眺望する。
雲が切れて東を見れば、越後駒ケ岳がすこし姿を見せてくれた。目の前なので大迫力です。
わーい、気持ちいいなぁ!見えない部分は、心の目で見ましょう。
来年は、越後駒に行こうか・・・・・・。
何年か前のNHK大河ドラマ「天地人」で 妻夫木くんがすっくと佇んでいたのが、この地蔵岳のピークだ!
このトラバース道の奥まった所にシラネアオイの群生地があるのですが、今回は花は終わっていました。
途中、岩峰オブジェがある。 青空が広がってきた!
「遊んでくか?」 「ハイ。 わ~い!!」
楽しくて、楽しくて♪
嬉しくて、嬉しくて♪
少々、足場の悪い急登をこなせば 地蔵岳のピークへ飛び出す。
これから辿る縦走路を望む。
元気いっぱいのバルちゃん♪ あっという間に不動岳に至る。↓
不動岳のピークから進行方向の縦走路を眺める。高度感タップリだ!
岩峰のアップダウンを次々とクリアして進む。
カモシカの本領発揮!
バルちゃんも素晴らしい♪
カモシカジャンプにも引けを取らない岩峰バランスのウルトラ技は、今後の十八番か!
さあ、ここからが核心部の中でも面白い部分♪ 刺激的な岩場が続く!
岩稜アップダウンのバルちゃんの雄姿!
コンパクトながら、高度感は抜群です!
縦走路を振り返ってみます。険しい岩稜を進む登山者の姿、お分かりでしょうか?
我々もここを縦走してきたんだね♪
最後の登りだよ~! 余裕のバルちゃんスマイル♪
よく頑張ったね! 大日岳のピークにて♪
大日岳より先の入道岳、五竜岳方面を望む。
本日のザックより取り出したランチデザートは、双方トマトで見事に被った 笑
山で食べるトマトは、とっても美味しいので 倍、楽しめます♪
ゆっくりランチを楽しんだ後は、最終RWに乗車すべくやや急ぎました。
写真は撮りませんでしたが、特筆すべきことが!
それは、地蔵岳までの岩稜のバルちゃんの登下降です。
カモシカはあえて細かな指導はしないで、やや速めのリード。岩峰を回り込んだり、登り切ったりした所で
ついてくるバルちゃんを待ち、姿が見えるとまた先へリードするスタイルで。
カモシカの真似をしてついて来るスタイルで、まさに山で「学ぶ」。
ちゃんと私のスピードについてきました。
「岩場・鎖場が更に好きになりました。そして、とても良いトレーニングになったと思います。
登ってる!という感覚とスリル、やみつきになりますね。」
確実にステップアップしている様子を見て嬉しくもあり、その姿を褒めてあげたいカモシカなのでした♪
八海山、楽しかったね!
今日も 山と山の仲間に感謝♪
快晴の八海山<八ッ峰岩稜コース>・・・・・過去記事(参照)
見た目ほど難しくないので、是非どうぞ。
でも、段々岩場が怖くなって(苦笑)
体力低下と共に、勇気がなくなってきつつあります。
そんな時はカモシカさんのレポで楽しみます。