穂高よさらば
穂高よさらば またくる日まで
奥穂にはゆる あかね雲
かえり見すれば 遠ざかる
まぶたに残る ジャンダルム
滝谷さらば またくる日まで
北穂へつづく 雪の道
かえり見すれば 遠ざかる
まぶたに残る 槍ヶ岳
涸沢さらば またくる日まで
横尾へつづく 雪の道
かえり見すれば 遠ざかる
まぶたに残る 屏風岩
岳沢さらば またくる日まで
前穂をあとに 河童橋
かえり見すれば 遠ざかる
まぶたに残る 畳岩
テンポのいい曲で時々口ずさむ歌である。山歩きの際もだが、むしろ高い山に行けない冬場や夏山に思いを馳せている時に歌うことの方が多いかもしれない。
穂高をいろいろなルートから登っているので、この歌に出てくる山岳風景がありありと目に浮かび 「さらば」と歌っているのに「また今年も会いに行くからね!」という
思いになるから不思議である。
毎年恒例になった槍・穂の縦走登山であるが、冬の大雪で今年は岳沢ヒュッテが閉鎖なので若干コースに工夫を加えて実施するつもりである。
何度行っても槍・穂は素晴らしい山である。日本の山を全て登ったわけではないが、第1級の山岳であると言い切ってもよいと思う。
できればこの場で今まで撮影してきた写真を公開したいのであるが、残念ながら今年のGWより前までは、デジカメではないのでだめだ。
今年の夏は、まだ使い勝手がしっくりしないデジカメで撮影してその迫力と感動をお伝えしたいと思うので、乞うご期待。
さて、本日のタイトルである「穂高よさらば」の歌で思い出す山のエピソードを一つだけご紹介しよう。
H16・8月(確か11~12日くらいだった)北アルプス鹿島槍ヶ岳の山頂である。
とっても爽快でいくつか山の歌を歌っていたとき、男1人、女4人のパーティから声がかかった。(正確に言うとその中の1人の女性から)
「私、その歌知ってる!」とのことでザックから歌集を取り出して一緒に歌ってミニ合唱団ができたのである。
この5人とは唐松岳から五竜岳、キレットと抜きつ抜かれつで同じコースを来たので一言、二言の休憩時のやり取りはあったものの打ち解けてお話ができ、素姓がわかったのはこの歌がきっかけである。
このグループの服装はというと、女性4人は某教育大ワンゲル部の山ではお約束のスタイルである。しかし、学生の雰囲気ではない。男性はリーダー格であることは間違いないが、かなりの年配者である。彼女たちに薬師岳での例の有名な遭難事故の詳細を語っている。鹿島槍山頂直下の雪田にオレンジを埋めていた。(冷やして食べようという遊び心である)
聞くと、彼女たちはこの大学ワンゲルのOGとのこと。今は小学校で先生をやっている(どうりで輪唱っぽい合唱もうまいわけだ)、男性は教頭先生とのこと。温厚なステキな方たちでした。
爺ヶ岳山頂でお別れをしたものの、信濃大町の駅でも出くわした。(私は時間の許す限りお山のてっぺんにいたが、彼女たちは温泉を楽しみ、すでに汗を流し着替えもしていた。)
「お昼一緒にどうですか」とお誘いを受けたが、あの時は白馬にクルマを置いてあったので回収に向かわなくてはならず止むを得ずお断りをしてしまったことをお許しいただきたい。
今にして思えば、食事を共にしていたらもっといろいろなお話も聞けただろうしアドレス交換もできただろうにと少し悔やまれるのである。
*今回は、山の歌の紹介とそれにまつわるエピソードをエッセイ風にしたためてみ
た。
文体も変えてみたが如何ものか。
2年前にお会いしたワンゲルOGの5人組の皆様と
またどこかの山で是非お会いしたいものある。
友達がこの夏穂高で遭難しました。栞を作るとの事なので、貴プログの穂高よさらば♪を使わせていただこうかと思っています。
40年以上前に穂高に住み着いていてよく歌った歌ですが、歌詞を性格に覚えていなかったので助かりました。
ところで、この中に一番好きだった「前穂よさらば・・・明神岳の岩の肌・・又白池」が無かったのので是非入れておいて?下さい。一番最後は焼岳さらば・・途中忘れ・・最後は田代池だったと思いますが、若し全部ご存知でしたら教えていただけますか?
このほかに「小梨平の散歩道」(小梨の若葉が濡れている・・)とか「残雪」(月影に残雪映えて・・)という歌が好きでした。いずれも半分位歌詞を忘れてしまいました。ご存知でしたら教えていただけますか?
今夏は昨年以上にアルプスでの遭難が多かったようです。ご友人の遭難の件、心が痛みます。
さて、依頼の件ですが、ブログに投稿した「穂高よ、さらば」の歌詞だけを栞にお使いになるだけでしたら快く了承いたします。
なお、私の浅学かもしれませんが「前穂よ、」「焼岳、」に続く歌詞は存じ上げません。
あなたに指摘されて私なりに調べてみましたが、分かりませんでした。
職場の者にも聞いてみましたが、知らないとのことでした。
推測ですが、「穂高よ、さらば」自体が替え歌ですから、もしかしたらどこかの山岳会で続編として追加されて歌い継がれていたのかもしれません。(的外れでしたらあしからず)
「小梨平の散歩道」『残雪」も私は知らない歌です。
なにせ、山登りを始めてから少しずつ1つずつ山の歌を覚えていったものですから・・・。
いい歌のようですから、記憶が蘇りましたら、逆に、私が教わりたいものです。
田村 扇吉の「穂高よさらば」 ですが、不完全ながら少し記憶が蘇りました。焼岳さらばは一番最後の歌詞だったと思いますが、歌詞自体は多分あっていると思います。後は??の部分が不明です。
??よさらば 又来る日まで
前穂に続く岩の峰
返り見すれば 遠ざかる
まぶたに残る又白池
??よさらば 又来る日まで
西穂に続く岩の峰
返り見すれば 遠ざかる
まぶたに残るピラミット
焼岳さらば 又来る日まで
独標山と 山の肌
かえりみすれば 遠ざかる
まぶたに残る 大正池
「残雪 」はこんな感じだったと思います。
穂高の歌かどうかは知りませんが、凄く綺麗なメロデイの歌です。
一、月影に残雪淡く 山は静かに眠る
山小屋のひそけき窓に 夢は流るる
雪にうもれし花か 遠き初恋の人
思い出のほだの火は 燃えて
胸にせまりくる 胸にせまりくる
二、月影に残雪冴えて 愛の誓いもむなし
涙してこだまを追えど 闇に消えてゆく
雪にうもれし花か 遠き初恋の人
白樺の林の道を 辿る人もなし
「小梨平の散歩道」は依然として思い出しません。
一番はこんな感じで始まります。三番くらいまでの短い歌詞だったような気がしますが確かでは有りません。
小梨の若葉がぬれている、二人の夢?の散歩道
xxxxx幸せそっと囁いた あああ思い出の
はるかなはるかな あの日アノ頃
>田村 扇吉の「穂高よさらば」 ですが、不完全ながら少し記憶が蘇りました
わざわざありがとうございます。
>??の部分
私もわかったらお知らせしますね。
>「残雪 」
いい詩ですね。何となくメロディも想像がつくような感じです。
>「小梨平の散歩道」
去年この歌の存在を教えてもらってから、小梨平を通るたびに?小梨平の散歩道♪という歌があるんだよなぁと思いながら歩いていました。
これもロマンチックな詩ですね。
ありがとうございました。思い出した時にまた教えてていただけると幸いです。