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人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの戯言2022版③(エコ検定ワンポイント受験講座)

2021-12-23 11:04:00 | ビジネス・教育学習
◇今回は、環境問題の国際的議論の始まりについて、重要な事柄を徒然なるままに・・・。
◇環境問題での重要なキーワードである「持続可能な開発」という概念は、いつから?
◇1987年「環境と開発に関する世界委員会(WECD)」の報告書「我ら共有の未来」で提唱されました。
◇「我ら共有の未来(Our Common Future)」で定義されたのは、
 「将来世代のニーズを損なうことなく、現代の世代のニーズを満たすこと」とされています。
◇以来、環境問題に関する世界的な取り組みの「理念」として、共有されるようになったのです。
◇この「環境と開発に関する世界委員会(WECD)」は、1984年に日本の提唱により設立されています。

◇そもそも、これらの環境問題に関する国際的議論の始まりは、何時頃からなのか?
◇1760年代の産業革命以降、世界は化石燃料を使うことで経済成長を成し遂げ始めたています。
◇そんな潮流の中で、1952年にロンドンスモッグ事件が起こり、4,000人以上の死者を出しました。
◇また1962年、「生物濃縮」による健康被害(公害問題)を題材とした著書が出版されました。
◇米国の生物学者レイチェル・カーソンによる「沈黙の春(サイレント・スプリング)」です。
◇1972年に、民間組織ローマクラブが成長の限界を発表し、無尽蔵な経済発展の警鐘を鳴らしました。
◇このまま人口増加や工業投資が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達するとした警告です。

◇これに刺激を受けたかは定かではありませんが(大阪流に言う「知らんけど~・・・)、
◇同年6月に、国連主催の初の環境問題に関する国際会議「国連人間環境会議」が開かれました。
◇会議では、「人間環境宣言」等が採択され、政策事務局「国連環境計画(UNEP)」が設立されました。
◇以降1975年に、湿地保護目的「ラムサール条約」、野生生物保護目的「ワシントン条約」発効。
◇1985年に、「オゾン層保護のためのウィーン条約」採択と、国際的環境が整えられていきます。
◇そして1987年に、前述した「環境と開発に関する世界委員会」の「我ら共有の未来」に繋がります。

◇1992年「国連環境開発会議(UNCDE)別名地球サミット」開催により環境問題の国際的議論が加速します。
◇開催地リオデジャネイロの名を取り、原則論としての「環境と開発に関するリオ宣言」を採択。
◇その中で、エコ検定試験を踏まえた重要事項として、次のものに留意しています。
 第7原則「共通だが差異ある責任」
 第10原則「すべての主体の参加と情報公開(公衆の参加)」
 第15原則「予防原則」
 第16原則「汚染者負担の原則」
◇また「国連環境開発会議(UNCDE)」別名地球サミットでは、次のような国際的合意もなされています。
 ・アジェンダ21の採択
 ・森林原則声明の採択
 ・気候変動枠組み条約の署名開始
 ・生物多様性条約の署名開始
◇以降、フォローアップ会議として、つぎのような国際議論の場が継続されています。
 ・2002年(リオ+10)持続可能な開発に関する世界首脳会議
 ・2021年(リオ+20)国連持続可能な開発会議(リオ)

2021年12月23日 by SHRS(シュルズ)専門学校受験講座非常勤講師(建築士受験&エコ検定合格)

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