大文字屋の憲ちゃん (当面は 石巻 地震) 

RIP 親父 けんちゃん 石巻 地震

2017 石巻川開き祭り 帰省04 中山平温泉に行ってきた(再訪) 20170802-3

2017-08-31 19:10:50 | 日記

11時半頃石巻駅にて仙台行の時刻表を確認し、駅構内の喫茶店で言われて見ればそんな気もする石巻ブレンドを飲み、11時52分発の仙石東北ライン仙台行に乗車、12時55分に仙台に到着。

ここ数年同様、2日は温泉泊の予定。宿泊先はいつも8月1日晩か2日の石巻ー仙台間の列車内で決めていた。ところが今年は列車内で決まらない。「温泉/露天風呂/〇〇県」でネット検索すると、それなりの旅館・ホテル名が出てきて、私の場合、その中でも泉質のよいところ、あるいは、「秘湯」と呼ばれるところを選んで予約するのだが、今年は埋まっていてなかなかとれない。東京駅でも感じたことだが、今年は観光客が例年より多く感じられ(特に外国人の方)、そのため旅館・ホテルの部屋がとりにくいのではないか。そんなことを思いつつ、駅構内の充電用コンセントのある待合室でタブレットとwifiルーターを充電しながらさらに調べた。ネットには次のような温泉サイトがあり、よく利用する。食べログの温泉版みたいなものである。

最新温泉情報サイト 温泉生活

秘境温泉 神秘の湯

「温泉生活」ってどんな生活だ!? とか、こんなに情報オープンなのに秘境?といったツッコミは置いといて。
はじめは青森の十和田湖あたりを考えていたが、そのあたりに行くための終バスが14時頃になるので断念。
次に蔵王近辺や福島・群馬あたりを調べるも時間・アクセス面で難がある。近場で作並あたりと思ったが、さすがに住所が仙台市内では山奥温泉気分が味わえない。
あれこれやするうちに15時近くになり、ここは行き慣れた鳴子あたりをと物色。一度行ったところは面白みがないので、お初の露天風呂有りのそれなりの広さのある(小さい宿は息苦しくくつろげないことがある)宿に片っ端から電話。3軒目で仙庄館なる中山平温泉の宿に予約がとれる。宿の人にコースを訊かれ「食事は普通でいいです」というと、「それでは一泊二食の一万円のコースでよろしいですね」ということで決まる。私は温泉に休みに行くので、御馳走をたらふく食べて胃腸に負担をかけたくないので食事は必要最小限にしている。決してお金をケチっているわけではない(苦笑。ただし、それでも値段の割に豪勢な食事の出ることがあって、その場合は喜んで食べるのである。その最たるものは長野県の地獄谷温泉。サルが入るに来る温泉として有名だが、宿代が1万円以下(今から20年位前だから今はもっとするだろう)なのにお腹がはちきれそうになるほどの夕食が出た。土地のものを活かした料理が中心で味も良かった。それ以外ではこれも長野県の今は閉館してしまったが仁成館の山菜料理や兎肉料理。山菜は宿の主人が朝に採ってきたばかりの新鮮なもの。タラの芽の天婦羅の美味しさはここで知った。

そんなこんなで宿が決まったのが16時近く。宿のHPを見ると、鳴子温泉駅からタクシーで10分、中山平温泉駅からタクシーで5分とあるので、仙台から中山平温泉までの切符を購入。16:39仙台発東北新幹線やまびこ55号盛岡行自由席に乗車。16:51古川着。17:00古川発JR陸羽東線鳴子温泉行に乗り換える。途中「岩出山」駅を通った際、石巻高校の丹野先生の最初の赴任地がこの地だったことを思い出し、ゆかりある人にメールなどしながら車窓の緑を楽しむ。17:45鳴子温泉着。このまま乗り換えずに18:01鳴子温泉発JR陸羽東線新庄行として発車。18:08中山平温泉着。中山平温泉駅は無人駅。辺りはまだ明るかった。

実は中山平温泉はいちど 来たことがある。2012年だから5年前になる。知人とメールをやりとりしていると、その人もこの温泉を訪れたことがあり、しかも私が泊まったのと同じ「琢秀」だったと知り驚いた。たしか当時トランヴェール(新幹線内に常備されている無料の旅行雑誌)に紹介されていたし、実際、湯・料理・部屋ともに質が高かった。やはり良宿であったのだ。

さて駅前には広場と商店はあるがタクシーは見当たらない。以前来たときは旅館の車に送迎してもらったが、この日の宿には送迎有とはなかった。とりあえず宿に電話しタクシーを呼んでもらえないかと頼むと「迎えに行きますよ」とのこと。10分もしないで車が来てくれて、宿までは5分程で着いた。車内で従業員さんに駅からの距離を訊くと「1kmあるかないか」とのこと。これなら歩いて行けるなと思いつつチェックイン。建物はそこそこ大きく、鉄筋コンクリート6階建、中規模温泉ホテルといった風情。ちょうど同じタイミングで先生に引率された高校生らしい男女10名ほどが入ってきていた。何かの合宿らしいが、スポーツ部らしい用具も持っていないし、見た目運動部にも見えない。将棋部とかかな、などと思いつつ、フロントで2階の部屋の鍵をもらう。風呂はすべてこの階にあり、この日3組らしい泊り客はすべてこの階に。

 

部屋は和室10畳程に広縁(ひろえん…椅子などが置いてある窓際の板の間)とゆったりしている。窓からは山の緑が望め、眺めはいい。床の間の置物の横に直径2センチ程の藍色の丸い粒がポツンと一つあったが何か分からなかった。

食事は本来6時から部屋食だが、到着時間が6時を過ぎるので、予約時に宿側から「じゃあお風呂に入ってからお食事は7時ぐらいで」と提案されその通りに。一服後早速露天風呂へ。風呂に向かう途中「今年は虻(あぶ)が大量発生。刺されないよう注意」という張り紙があったが滞在中に虫の被害はなかった。露天風呂は男女別で石組の湯船、木の屋根、せせらぎに面し、正面に山の緑。湯は透明で、ネット情報には「エメラルド・グリーン」などと評しているものもあるが、夕暮れにはそうは見えず、明るい時分ならそれもあるのかもしれないと思った。湯に入ってすぐに肌がツルツルする感触。いやあ、いい湯だ。そして見上げると空には月が。いやあ、いい湯だ。月見露天風呂は初めてかもしれない。

この時間はほかに入浴客も見当たらず露天風呂を独り占め状態で満喫。

7時頃部屋に戻って食事を運んでもらう。献立書がないのでよく覚えていないが、先付、お造り、茹で蟹、浅利入り湯豆腐、牛肉と野菜の土鍋焼き、卵豆腐、和風テリーヌ、香の物、デザート(フレッシュ・フルーツとプリン)といったところでしょうか(7月の小野上温泉の宿でも思ったが献立書をつけてもらうとうれしい、経費節減の折だろうが)。料理の中で驚いたのはデザートの中のブルーベリー。おそらく生のブルーベリーで、ブドウの濃厚で深い味がする。市販の冷凍ものやヨーグルトなどに入っているものとは一線を画す美味しさだった。宿の資料を見ると、この界隈にブルーベリー農場があり、ブルーベリーは名産品だったのだ。それで部屋にポツンとあったあの藍色の粒はブル-ベリーだったと気づいたが、それが宿側がわざと置いているのか、先客が置いていって宿側が掃除の際に見落としたのかは分からなかった。どちらにしてもクスっとしてしまった。 

仲居さんに酒は何があるか訊くと冷蔵庫の中にあるものを使ってもらい、料金はチェックアウトの際に自己申告をとのこと。見ると瓶ビールに缶チューハイに日本酒(180ml)が何本かずつあったのでビールと日本酒をいただく。日本酒は「わしが國」という名前だが、醸造元を見ると加美町の「山和酒造」。「わしが國」はこの蔵の昔からの商品名で、2000年代に代替わりしてからは「山和」というブランドが日本酒好きの間ではよく知られるようになっていた。私も飲んだころがあるが酸味があり綺麗な酒質でなかなか美味です。「わしが國」は「原材料名:米(国産)、米こうじ(国産)、醸造アルコール、糖類、酸味料」からわかるように普通酒だが、変なアルコール感もない代わりに味らしい味がせず、正直何を飲んでいるか分からないシロモノ。宿のHPに「お酒は宮城の地酒「一ノ蔵」を使っています。」とあったのでお酒は持ち込まなかったのだが、これは料理に使っているという意味か?  それはともかく「わしが國」は典型的な手抜き酒で、お金を払って飲む価値なしです。これならまだワンカップ大関の方が不味いなりにお酒の味がしただろう。

美味しい日本酒が飲めない心の空白を埋めるべく貸切の露天風呂を予約。こちらの湯は白濁していてこの地特有の色合いが出ていてこれはこれで良かった。

この晩は大浴場を含め3回入浴。温泉三昧で大満足の中、1時頃眠りに就いた。

翌朝煎餅蒲団の中で7時頃に目覚める。朝風呂に入り朝食。ここでもブルーベリーがヨーグルトの上に載って登場。それ以外はありきたりだが、朝食はその方が安心する。

11時まで滞在可能なので食後に近所を散歩。渓谷の奇観や閉館した温泉宿、頑固らしい山奥の蕎麦屋の看板などをカメラに収めた。

宿に戻ってフロントに列車の時間を訊くと11時前にあるとのことで、それに乗れば自宅までラッシュを避けて帰れると思い、10時過ぎにチェックアウト。宿帳の記帳をしていないので「いいんですか」と念のため訊くと「いいですよ」とのこと。大丈夫かしら、と思う。「ちょうど車が出るので乗りますか」と訊かれたので「いいです。歩きたいので」と。1km程度ならゆっくり歩いても20分程度で着くし、何より木立の中を森林浴をして歩きたかったのだ。

一夜の宿に別れを告げ、駅へと向かう。あちこちに温泉宿の看板。時々工事の看板。そして一面緑のスクリーン。瑞々しい山の精気を感じながら歩くのだった。

何だこの緑の豊かさは!?と思う。

駅に着くと周囲に「開業百年記念」の幟(のぼり)が多数。来たときは気づかなかった。

中山平温泉観光協会公式HPを見ると、紅葉や新緑、既述のブルーベリー農場、芭蕉が「蚤虱馬が尿する枕もと」と詠んだ尿前の関、蛍の里、などいろいろと見どころが紹介されている。私としては軽い山歩き、森林浴がこの地では最も魅力的である。今度来るときはもう少しあちこち回ってみようと思う。

10:56 中山平温泉発JR陸羽東線小牛田行に乗車。車内で夫婦連れが乗り合わせた女子高生に鳴子あたりの窓外の学生群について質問していて、高校総体の相撲競技が行われているのだと教えてもらっていた。昨晩の宿の学生たちは、相撲をしているようには見えなかった。

11:56古川着。中山平温泉駅は無人駅で、切符は乗車の際に車内で整理券を機械からとり、降車駅で精算するのだが、古川駅の精算所が混んでいてなかなか精算ができない上、15分後に出る新幹線の切符を購入するのにも窓口が混んでいて、ちょっと冷や汗ものだったが、何とか12:09古川発やまびこ44号に乗車。

12:22 仙台着。ここではやてに乗り換える際に少し時間をとって駅構内にある酒店「けやき」に寄る。前々からここで買ってみたかったのだ。「一ノ蔵 すず音」と「森乃菊川純米吟醸」を購入。また駅改札内の土産物店で昼食用に「かき福 大粒 三陸かきめし」を購入。

13:10仙台発はやて354号東京行、14:30 大宮着、14:42 大宮発 JR湘南新宿ライン逗子行、14:15 新宿着、14:21新宿発小田急線急行、途中各駅に乗り換え15:53 生田着。

 

こうして今回の川開き祭り帰省は終わったのだった。…と思ったら、大宮で乗り換える際に新幹線内にカメラを忘れ、夜8時に東京駅まで取りに行ったのだった。

今年は石巻の景観の変化と今後についていろいろと知るところがあった。来年は川開きの由来となった川村孫衛兵の治水の具体的内容について詳しく調べてみたいと思っている。

 

 

 20170802 中山平温泉に行ってきた(再訪)

 

◆   ◆   ◆   ◆

 

付記1
以前「琢秀」に泊まった時の記事。→20120801 川開き帰省 PART Ⅱ  to 石巻 地震ありましたが大文字系は無事(115)


付記2
はじめ宿の部屋の中でwifiはつながらなかったが、通信状態を確認していると、宮城県の無料wifiが使用できると分かりアクセスしてみるとつながった。しかし、アクセスキーが聞いたことのない名称だったので、もしかしたら近隣のホテルか何かのwifi設備につながったのかもしれない。

付記3
「けやき」で買ったお酒はどちらも美味しかったが、森乃菊川純米吟醸はグレープフルーツのような酸味と苦味が特徴的で印象に残った。

付記4
中山平温泉のブルーベリーはただものではないぞ。

付記5
最近のお気に入り(その2)

※ 訳詞(20170904追記)
 ・No Promises チート・コーズ (Cheat Codes ft. Demi Lovato)→およげ対訳くん
 ・Rockabye クリーン・バンディット (Clean Bandit ft. Sean Paul and Anne-Marie)→およげ対訳くん
 ・Symphony クリーン・バンディット (Clean Bandit ft. Zara Larsson)→およげ対訳くん

 

 

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