シカゴ通信

つれづれなるままに、シカゴでの生活を記録します

「日本の優秀企業研究」

2006-01-05 02:49:33 | Thought
ずっと読むべき書物リストに入れてたんですが、ついによみました。


優秀企業には、6つの共通する特徴がある。

1.分からないことは分けること
2.自分の頭で考えて考え抜くこと
3.客観的に眺め不合理な点を見つけられること
4.危機をもって企業のチャンスに転化すること
5.身の丈にあった成長を図り、事業リスクを直視すること
6.世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること

で、取り上げられている企業は以下。

花王、キヤノン、シマノ、信越化学、7.11、トヨタ、任天堂、本田技研、マブチモーター、ヤマト運輸



「世のため、人のためにという自発性の企業文化を埋め込んでいること」の抜粋。
「企業に対する規律と言うと、まず第一に資本紫綬からの規律、つまり株式市場の評価が念頭に浮かぶ。しかし、筆者の結論は、持続的な優秀企業を生み出すために資本市場からの規律は必要な条件であり、確かに重要ではあるが、あくまで補完的なものであり、短期はともかくとしても、長期にわたって持続するサステイナブルな優秀企業になるには、経営者や従業員に使命感や倫理観といったお金以外の規律が作用していることが鍵になる、ということである。・・・中略・・・繰り返すが、資本市場は企業統治に寄与するも、それが企業への規律付けの中心にはなりえない。」


「インセンティブはドラッグだ」という某氏の言葉を思い出した。かつ、自分の原点への回帰、当初の問題意識への回帰、にも繋がるなぁ。



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