単に伝統や段位などの”格”のみにこだわるのではなく、色々な稽古法を実験的に試して行き、実際に護身に役立つ実用性を高めていければと思います。
そんな中、先日の稽古では、合気道の理合を生かした、”蹴り”への対処法を稽古致しました。
直蹴り(前蹴り)のような直線的な攻撃の場合、回し蹴りのような横からの攻撃の場合、相手の蹴りを捕らえた場合の投げ方、全て合気道の応用です。
これからも既成概念にとらわれる事なく、さまざまな実験をしていきたいと思います。
新しい試みは、今後も色々と試していきたいと思いますが、しかし、”合気道研究会”である以上、私達は、あくまでも合気道を追求していることを忘れないでほしいと思います。
先日、合気道で目指す技術や、打撃についての私の考え方を、コメント欄に投稿致しましたが、もう一度ここに掲載致します。
”打撃について。 (上土井)
みなさんが誤解しないように説明します。
合気道は、あくまでも相手を傷つけずに制する技術であり、相手を傷つけて制する技術より上級の技術だと思います。
相手を単に倒すには、当然、打撃の方が早いと思いますし、そちらを稽古した方が、てっとり早いと思います。
しかし、それは他武道の分野になりますので、合気道を追求している私は、関心ありません。
なので、打撃に関しては、通常稽古でやっているような、いかにも素人が放つ、生ぬるい攻撃よりも、もう少し威力がある攻撃をサバけるように段階が踏めたらいいと思います。
その為には、みなさんに合気道稽古の為に、少し打撃を稽古してもらってもいいかなと考えています。
しかし、合気道稽古は始めはゆっくりと正しい動きを覚えてもらう必要がありますので、いきなり本格的な打撃相手に稽古しても返ってマイナスです。
ある程度、合気道ができるようになってからの方がキチンと合気道を身につける為には良いと思いますので、道場では、初心者の方は今は、合気道に専念してほしいと思います。
ある程度のレベルの上級者向けの稽古として取り入れていきたいと思います。”
”ある程度の上級者とは? (上土井)
こちらも説明が必要だと思います。
ある程度の上級者とは、合気道を始めた以上は、最低でも3年間以上、稽古日においては、よっぽどのことがない限り休まずに、ほぼ皆勤で参加した人しか認められません。
私はその点は、人を観る目は厳しいですが、自分にはもっと厳しかったつもりです。
始めて、まだ1~2年しか経たずに、週一日の稽古も休みがちの人では、何も言う資格はありません。
それができないようでは、何事もやったうちには入りません。
厳しい言い方ですが、私は自分がその点は、自分がやって来たと言う自負があります。
甘くはありません。
短期集中は誰にでもできます。
地味な一つの事をこつこつと継続できる人しか何事も物にはなりません。
それができる人は、数少ない一部の本物です。
京築合気道研究会には、そういう人が集まってほしいです。
この考え方に共感できる人こそ、真の合気道を追求していく同志です。”
私は、この考えのもとで京築合気道研究会を続けておりますので、ご理解宜しくお願い致します。
話は変わりまして、次の話題です。
京築合気道研究会に、また、新たに他流派合気道所属のSさんがご参加される事になりました。
Sさんは、先日ご入会された、同じく他流派合気道所属のIさんの兄弟子にあたる方で、ご年齢は50代前半のIさんより多少上であるようです。
呼吸合わせで、少しお相手をさせて頂きましたが、力を抜くべき所は抜き、極めるべき所はしっかりと極める、まさに”イブシ銀の合気道”という感じが致しました。
Sさん、大変勉強になりました。
ありがとうございました。
昨日の稽古は他流派合気道からAさん、Iさん、そしてSさんの3名共ご参加されたのですが、私達にないものを持っており、大変勉強になります。
特に技の多彩さ、また身体の軸がしっかりしていて姿勢もよく、すばらしい合気道だと思います。
私達からもお伝えできる事はお伝えし、私達も学ばせて頂く、お互いにないものを伝え、学んで行く事で”京築合気道研究会”は実にすばらしい場になると思います。
そして、Iさんに続いてSさんという”人生の先輩達”がご参加頂ける事により、私は、何よりも心強く思います。
これからも末永く宜しくお願い致します。
(”京築合気道研究会”は2007年1月13日より、道場名を”合気道 真風会”へ変更致しました。)
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